表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

勘違いされがち死んだ目女と婚約破棄と叫びがちバカ男のある日の話

作者: しゅんぎく

※この作品はフィクションです。作中の考え・思想はあくまでも登場人物のものであり、作者の意見ではありません。作中に暴力的な表現がありますが、犯罪行為、暴力行為を助長する意図はありません。暴力も犯罪も絶対にしてはいけない行為です。また、作中に出ている危険行為は絶対に真似しないでください。



五百周年という節目の建国記念日の今日。王城では例年よりも力の入ったパーティーが行われていた。国内外から集まった参加者が国王陛下にお祝いを伝えようと行列ができている。すでに国王に挨拶をしたものたちはそれぞれ自身が所属する派閥や取引のあるものなどに挨拶周りをする。一通り終わればようやく一息ついて、豪華な料理やお酒に口をつけ、歓談を始める。

外面ばかり良い兄にエスコートされた私もまた、あいさつ回りを終え口の端を引きつらせながら、ひとり、乾いた喉に水を流し込んだ。兄はとっくに私のことなど放っておいて最近仲良くなったという美人の未亡人とどこかに消えてしまった。

「カノン・ブラック!」

 けたたましい大声がホール全体に響き渡り、音楽隊も一時手を止めた。皆が一斉に声のするほうへと振り返るも、声の主を見て何事もなかったかのようにまた談笑を始める。

 音楽隊が気を取り直して五百周年にふさわしい華やかな、しかし歓談の邪魔をしないような音楽を奏で始めると、人をかき分けズカズカと私のほうに男が一人歩いて来た。

「カノン!カノン・ブラック!よくも俺に恥をかかせたな!お前とは婚約破棄だ!」

 私の顔を見るなり男は顔を真っ赤にして怒鳴った。

 婚約破棄などというそれなりにセンセーショナルな話題を聞いても周りの反応は小さい。

 それもそのはずこの男、私の婚約者であるハロルド・フォンロート子爵令息はことあるごとに私に婚約破棄を言い渡してきたのだ。婚約が決まった五歳の頃から少しでも気に入らないことがあれば婚約破棄、婚約破棄、婚約破棄。いくら私に言ったところで親同士が決めたこと、どうにもならないのだが学習しない。初めの頃はそれなりに社交界の話題にもなっていたのだが何十回と繰り返された今となっては「ああ、いつものね」という感じで流されている。

「婚約破棄はわかりましたけど、恥って何のことです?」

 ハロルドの真っ赤な顔を扇で仰いでやりながら、グラスに入った水を差し出すと彼は一気にそれを飲み干した。

「婚約者がエスコートする決まりだろう!お前のせいで婚約者にもエスコートを断られたと笑いものだ!」

 お祝いの場で声を荒げて怒鳴っているほうが笑いものだと思うけれど。

「あらまあ」

 私はわざとらしく驚く。

「アリア嬢に断られたのですね。それは残念でしたこと!」

 そう。この男は他の女をエスコートするからお前とはいけないと言ってきたのだった。それも「お前にもアリア嬢の十分の一でも可愛らしさがあったら俺がエスコートしてやったんだが」とかぬかしやがって、クソ腹立つ男である。

 ハロルドは私の言い草にまた怒りを爆発させている。

 まあ、この展開は読めていたことだった。

アリア嬢は平民ながら貴族学院に特待生として入学した才女なのだが、とてつもない野心家で高位貴族の坊ちゃんたちをその美貌と言葉巧みさで骨抜きにしているのだ。果てには第二王子にまで手を付けているらしい。あな恐ろしや。

そのアリア嬢は一応第二王子と仲が良い我が婚約者にも接触していたようで、ハロルドはすっかりその気になって今回のパーティーに誘ったのだろう。でも、第二王子と縁ができた今となってはハロルドとつながっておく価値はない。何せこの男、王様がベタ惚れしている王妃様の縁者だから数々の無礼を許されているだけで社交界での評判は最悪なのだ。本人はそれを自覚していないのか気にしていないのか。

ちなみにアリア嬢は第二王子のエスコートですでにパーティー会場にいる。

「…そろそろ落ち着きました?」

 怒りすぎて息を切らしている彼に向かって声をかけると、ぎろっと睨みつけられた。

 無言のまま、給仕から受け取った酒を一気に煽る。勢いよくグラスをテーブルに置くと、次は料理を食べ始めた。

「そんなに急いで食べなくても」

 私がそう言っても聞き耳持たずだ。無心で料理を食べている。本来は大量に食べるものではないのだけれど。



 今のところ、良いところが全くない我が婚約者ことハロルド・フォンロートだが言っておくと良いところがないわけではない。

 まず、容姿が良い。炎のような赤い瞳に光り輝く金の髪。程よく日に焼けた肌としっかり鍛えている筋肉質な体つき。黙っていれば大層婦女子の人気がでようというものだ。各いう私もとてつもなくタイプだ。

 次に、腕っぷしが強い。貴族学院の剣闘大会では優勝している。これは大変すごいことで、近衛騎士としてスカウトされ将来が決まっている。

 最後に、同性からはそれなりに好かれる。イケメンなのに全くモテないところが良いのか。腕っぷしが強いのが良いのか。全く裏のない、というか心の内に留めておくということを知らない、性格が良いのか。何が好かれているのかわからないが、男社会ではやっていけそうだ。

 こういった良いところをすべて社交でのふるまいによって潰しているというのが現状だ。そろそろ王妃様の堪忍袋の緒が切れるのではないかと私はとてもヒヤヒヤしている。

 さて、私が顔に血管が浮き上がりそうな王妃様の笑顔を見ているうちにハロルドはそれなりに胃袋を満たし気持ちを落ち着けたようであった。

「ほら」

 そう言って彼は私に手を差し伸べた。

 会場内に流れていた音楽が変わったのだ。三拍子。踊る時間である。

「はいはい」

 私は彼の手の平に指先を乗せた。何故かはわからないがハロルドは一曲目は必ず私と踊る。いや、婚約者なので普通は常識的行動と言えるのだけれど、彼の場合は違和感がある。でも、単に踊りが好きだけど私以外相手をしてくれる人がいないだけかもしれない。私と踊った後は誰も誘わないし。

 基本のステップは決まっているのであとはハロルドにリードを任せつつ、会場内を観察する。王妃様と目が合う。王妃様は少し申し訳なさそうな顔をした後、チラリと一番王妃様から近い扉を見た。そしてまた私を見て瞬きをする。おそらくは踊り終わったらハロルドを連れてこっちにこいということだろう。くわばらくわばら。

 その後、ハロルドを王妃様に引き渡して、私は兄を置いて家に帰った。

 帰りの馬車の中、友人たちの言葉を思い出していた。

曰く、「あんな男、こちらから破棄してやりなさい!」

曰く、「私なら耐えられない!お父様に泣きついてすぐにどうにかしてもらうわ」

曰く、「カノンならすぐに次の相手が見つかるわ。大丈夫よ!」

 実際問題そうしたほうが良いのかもしれない。結婚できなくてもすでに城内勤務が決まっているので食べてはいける。いくら子爵のほうが上とはいえあれだけハロルドの評判が地についていると、こちら側から破棄を申し出たとしても問題ないだろう。

 でも、私の家は婚約破棄しないだろう。それはハロルドがコンヤクハキと鳴く度に子爵がうちにやってきて、床に額を擦りつけて謝り破棄しないでくれとお願いしてくるからである。あんなに低姿勢の貴族というものはそう見れるものじゃないだろう。多分、明日あたりに来る。私に婚約破棄されたらハロルドは誰とも結婚できないからなのだろうか。

 それに私にも婚約破棄しない理由はある。……見た目が、タイプなのだ。同年代はすでに婚約が決まっている人が多い。となると、私の嫁ぎ先は必然的に年上となる。それもとてつもなく。よく知りもしない親子ほども年の離れた人と結婚するよりは、同年代で見た目がどタイプなちょっと嫌な奴と結婚したほうが良い。五歳からなのであいつの言動には慣れてしまっているし、子爵家の皆さんは私にとてもよくしてくれる。奴は次男なので家も継がなくていいので気も楽だ。

 さすがに学院を卒業すればあのはた迷惑なふるまいも少しは落ち着くだろう。

「落ち着いてくれなくちゃ困るんだけど」



   〇


 

 ここは俺の私室だ。パーティーが終わり、友人たちと三人で共にお茶をしている。

そのうちの一人。母に淡々としたお説教をされていた、またいとこがしょげ返ってソファで蹲っている。この落ち込み様、同い年だとは到底信じられない。

「ハロルド。そろそろ学習したらどうなんだ」

 侍女が持ってきたお茶を一口飲んで、ため息とともに吐き出した言葉は彼の心には響かないようである。

「ハロルド。そろそろうちの妹も限界かもよー」

 にやりと意地悪そうにそう告げたのは、数々の未亡人と浮名を流す黒の貴公子。早い話がカノン・ブラックの兄であった。

 婚約者の兄の言葉にびくりと肩を震わせて恐る恐る顔を上げたハロルドは、うそだよね、と食い下がった。

「ほんとほんと。お前かなり評判悪いよ。あんな男と結婚するなんて死んでも嫌だ、カノンがかわいそうってご令嬢たちの間じゃ有名だし、カノンの友達もアイツに直接言っていたからな。」

 それを聞いてハロルドはうなだれた。頭を抱えている。

「当然だな」

 追い打ちをかけるように俺は呟いた。

「あの野心家のアリアでさえ、お前とは関わりたくないと言っていた。お前と一緒にいるとことを見られて品性を疑われたくないとな」

 アリアは野心家で色々なことをしているが、それでもやっていいこととダメなことの境界線はうまく引いているようであった。私たち貴族王族になれなれしく接するのは学院内だけで公式的な場面では控えめにおとなしくしているのも彼女なりの処世術だろう。

「お前はさぁ。アピールの仕方がひどすぎるんだよ。今回も何で一回アリアちゃん誘ったんだよ」

 黒の貴公子は追及する。

「ま、前にあんたが言ってただろ。落としにくい女はわざと嫉妬させるって」

 今度は黒の貴公子が頭を抱えている。

「はぁー。それはさあ、嫉妬してくれるような関係になってからだから。お前とカノン、その関係性できてるか?できてないだろ?多分アイツまたいつものが始まったくらいにしか思ってないぞ。それになあ、嫉妬してもらうにも色々あるんだよ。まず、他の女を誘うとかそういう直接的なやつはなしだ。本命じゃないって言っているようなものだからな。あくまでさりげなくやるんだよ、さりげなく」

 その言葉にハロルドは涙目になる。

「はあ?泣くな、ガキかよ」

 黒の貴公子の口調がどんどん悪くなっている。

「母上ももうこれ以上は許してくれないだろうな。お前が貴族じゃなくなるのは当然として、そうなれば婚約はもちろん破棄、最悪の場合、子爵位もはく奪されるだろう。これに懲りたらもう愚かな行動はしないことだな」

「…………はい」

 返事をしてハロルドは膝を抱えてしくしくと泣き出した。

「はぁーー!こんなバカと親族になるなんて、俺かわいそー」

 そう捨て台詞を吐いて、黒の貴公子は去っていった。

「そもそも何でお前はことあるごとに婚約破棄を宣言するのだ?本当に破談になったら困るのはお前だろうに」

 かねてから聞きたかったことを尋ねる。素直に好意を示せない人間は少なくないがここまでひどいのは目の前のこの男くらいだろう。

「一目惚れだって話はしたよな」

 ハロルドは顔を上げて話し始めた。

「お茶会で初めて会ったのだったか」

 俺も母親同伴のお茶会は子供のころは幾度となく出席したいる。貴族の子供たちはお茶会によって自分たちの立場を知るのだ。社交界の練習と言ってもいい。そうやって交流を重ねるうちに婚約者が決まったり、派閥が組まれたりする。

「そう。あの時は薄いブルーのドレスを着ててさ。それが風に揺れてとてもきれいだった。今でも鮮明に思い出せるよ。それで帰ってからすぐに親にお願いしたんだ。」

「結婚を、か」

「そうだ。俺の親とカノンの親は貴族学院時代の同窓生ということもあって、何回目かの話し合いですぐに婚約が決まった。うれしかったなぁ。天にも昇る気持ちってやつだ」

 ハロルドはお茶を一口飲み、口角を上げた。だがすぐに口角が下がる。

「でも、カノンは全く嬉しそうじゃなかったんだ」

「親が決めた婚約だ。そういうこともあるだろう。それでへそを曲げて婚約破棄だのと言い始めたのか」

 俺の言葉にハロルドは首を振った。

「そうじゃない。嫌がってくれた方が良かったかもしれないな。カノンは俺のことなんてどうでもいいという目をしていたんだ。ショックだったよ。婚約が成立したと伝えた時、カノンは『そうですか』とだけ言ったんだ。婚約が決まるまで何回か会って話したけれど、返って来るのは形式的な答えばかりで、俺になんて全く興味がなかった。本当は気づいていたけれどそんなはずはないと思いたかったのかもな。」

 俺はカノン・ブラックの涼しげな目元を思い出していた。深いブルーの瞳。光のいっさいを通さない暗い暗い海の底のような寒々しい青。ハロルドのせいで悪目立ちしてしまった彼女を冷やかしにいった学院生徒をみる、あの眼差し。皆一様に冷や水を浴びせかけられたような顔をして一目散に退散していった。

 カノン・ブラック。平民でありながら貴族学院への入学を果たしたアリアの話題性に埋もれてしまっているが、彼女もまたあらゆる学問に通じている才媛だ。特に有名なのは薬毒物への知識の深さ。この国の薬毒物研究の礎を築いた聖人クラーリエの再来とも呼ばれている。すでにその功績は高く評価され王家からも表彰されており、我が王国は彼女を手放せないと国の研究機関への所属を決めた。彼女を侮辱することは彼女を支援している王家、そして彼女の研究によって救われた者たち全員を敵に回すということだ。その恐ろしさに、あの目をみてから思い出すものの多さといったら…。

「それで?」

 俺は続きを促した。

「それで俺はどうやったらカノンに興味を持ってもらえるだろうと考えた。色々なことを試したよ。アクセサリー、ドレス、ぬいぐるみ、お菓子、流行だと聞いたものは何でもプレゼントしたし。セルジオからカノンはたくましい男が好きだと聞いて体を鍛えたりもした。五歳だったからあんまり効果はなかったけどな。本が好きだと聞いて絵の綺麗な絵本を渡したこともある。けれど、カノンは変わらなかった。いつも通りの笑顔で定型句を返すだけだ。

そんなある時、お茶会でカノンが楽しそうに笑っているところを見てしまったんだ。それも男相手に。俺にはそんな顔はさせられなくて悔しくて悲しくて、そういう感情の爆発が俺の口を動かした。『婚約破棄だ!』ってな。そうしたらカノンが目を見開いたんだ。心底驚いたような顔をした。初めてだった。あの時だけはカノンの心が俺に向いていた。俺に。俺にだけ。泣きそうだったよ。やっと振り向いてくれた。

それからだ。カノンから無関心さを感じるたびに俺は婚約破棄を唱えた。そうすれば一瞬だけでもカノンの気を引けるから。俺を見てもらえるから。おまじないみたいなもんだよ。」

はぁ、とハロルドはため息をついた。自分の馬鹿さ加減にあきれているのかもしれない。

「でも、もうそれで興味は引けないだろう。今日のお前の婚約者を見たか?もう慣れた物だったぞ。」

 カノン・ブラックは大声を上げたハロルドを見た時、少しも驚いていなかった。目を眇めて煩わしそうな顔をしていた。

「…そうなんだよ。だから、違う人を誘って嫉妬を煽ってみようと思ったんだけど、逆効果だった。」

 ハロルドは、はぁー、とひときわ大きくため息をついた。

「今後はあのような愚かな行いはやめて、一から関係を作り直すことだな」

「…わかってる」

 俺は立ち上がり、パンパンと手を鳴らした。すぐにノックが聞こえる。

「入れ。お客人のお帰りだ。馬車は…用意できているな」

 ハロルドの腕をつかんで無理やり立ち上がらせ、侍従に押し付ける。

「さっさと帰れ。俺は明日も朝から公務で忙しい」

 図体ばかりでかくなったお子様を帰らせて、一息つく。全く、本当に手のかかるやつだ。


  〇


帰りの馬車でハロルド・フォンロートは考えていた。どうやって意中の相手を振り向かせるかと。

自分の行いがどれだけ悪手だったかはよく理解していた。でも、幼いころの経験に縋りついて今日まで来てしまったのだ。

「はぁ」

 誰にも聞かれずため息を漏らす。

 今日のことで愛想をつかされれば、本当に婚約破棄になるかもしれない。セルジオも怒っていたようだったし、あれでいて仲の良い兄妹だ。兄の説得に応じてカノンが婚約破棄を決心するということも十分考えられる。

 家に帰れば今度は父親から叱られるだろう。いや、叱られるだけならいい方だ。剣を持って向かってきてもおかしくはない。父さんは明日、ブラック男爵家に謝りに行くのだろうか。

「…謝罪か。そうだな。振り向かせるよりも何よりもまずは今までのことを謝らなければ。そして、信じてもらえるかわからないけれど、自分の気持ちを正直に話してみよう。関係をどう作るかはそのあとに考えることだ。」

 今までで一番マシな解決策を考え付いたハロルド・フォンロートを出迎えたのは鬼の形相で剣を抜こうとしている父親だった。

 父親の猛攻をかわしつつ、謝罪に同行し誠心誠意謝りたいと話すとピタリと剣の雨が止む。いまだに血管が切れそうな顔をしている父だったが剣を鞘にしまった。

「あちらが良いと言ったら同行を許してやる」

 その言葉にハロルドは顔を輝かせた。同行を許してもらったこともそうだが、カノンに会えることがうれしかった。

 その緩んだ顔が一瞬で歪みハロルドの体は地面に勢いよく倒れこんだ。父親に殴られたからだ。

 殴られて熱を持った頬を手で押さえ、俺は立ち上がる。口の中が切れているのか血の味がした。

「この馬鹿息子が。次はないと思え」

 父さんが殴った手を振りながら屋敷に入っていく。

「はい。父上」

 返事をして、俺も屋敷に入った。

 風呂に入り寝支度を整えて、ベッドに入る。目を瞑り祈った。

「どうか明日がうまくいきますように」

 


 ハロルドの謝罪は受け入れてもらえるのか。ハロルドとカノンにこの先どんな困難が待っているのか。それはまた別のお話。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ