第八話...離したくない人の子
クリスマスイブです、書くの忘れてましたが。隷歌と出会ったのが12月上旬頃、あれから二週間位たった日です!
「誰と話してるの?」
「それは、見ては行けないモノだ」
「矢張りな、忌み子だ」
知っているかい?人の子よ。私達は決して合間見えぬ存在らしい、それでも私達は君の側にいるよ。君はいつ、思いだすだろう?
思い出さぬが得よ。
内側にいる者の願いの為、君は自由を求めて鳥居の果てで命を燃やすのだろう。枯れ果てた楓は、気っと見向きもされず地面に伏して、踏まれる。道に気を取られ、どうして道が出来た事も知ろうとしないまま、歩続けるだけ。
星の軌跡も見えぬ、そんな人生で人の子は満足か?もう、良いのかい?
此処で暮らせば、もう.........。泡沫の夢の情景を楽しむが良い。
人は誰かの犠牲で今も生きている、我々とは違う珍妙な、哀しい生き物だ。何時でも、何時でも良いから、帰って来ておくれ。我々も____。
帰って来なくて良い。だから、力を貸すことを、許して。
雀に沿って進みなさい、狼に捕まらないでね。食べられてしまうから。
金曜日の帰り道、何故かワクワクするのは学生のサガなのかは分からない。休みって言うのはガキの頃から変わらないんだよなぁ。
まぁ?10時から仕事があるので、寝れないんだけど。そして、今日の仕事が終われば豪華客船での護衛任務、ダルいっス。
「あああ休みてええぇぇぇえええ!!」
「今日もおつかれだね」
衣明が微笑みピザマンをほうばり、俺に語り掛ける。それを言う衣明の彼氏はピザマンが無く、不服そうに豚マンをかじっている。
先程皆でコンビニに寄り、今の時期でも売ってる肉まん等を買ったのだ。
衣明の分が最後で捜月のピザマンは豚マンに、黒兎も同様の物を買っていた。
隷歌達の分は買ってあるけど、夜の弁当をついでに買えば良かったな。等と思いながら通学路を進んでシェアハウスに戻る。
戻ると隷歌達が出迎え、皆に肉まんや唐揚げ棒を配ってソファーに倒れ込む。
「衣明、弁当頼める?」
「私が作りましょうか?」
「助かるよ七」
「ご飯を作るから皆待っててね」
「は、私も手伝う、ね」
「ありがとう隷ちゃん。じゃあ馬鈴薯の皮むきをしてもおうかな♪」
料理って面倒くさそとか、今日の仕事行きたくねぇなぁ。等と考え愚痴を吐いていると、料理が出来たらしく、衣明達が料理を運んで来てくれる。今日はカツカレーと人参とモヤシの炒め物。そして、チーズケーキだ。
捜月はモヤシ炒めが無く、カツカレーが半分くらいだ。少食の人って、多めに喰えないのは栄養って大丈夫なのか?
何時も不思議に思う。病気とかにならないんだろうか。
「捜月って飯食う必要あるの?」
「実はない、血で栄養素を補給するば問題はない。でも精神的にな」
「便利な身体だなぁ」
「食べる事って意外ルーティン?的なものなんじゃないの?」
「案外そうかも知れないな」
「そうなんだ」
「豪華なディナーって、捜月さん達って食べれるんですか?」
「毒味って事で、結構食う事がでにる。全ての料理だから無理矢理腹に入れるしかない」
「大変そう......」
「だいたい僕と零人だよね、食べるの......」
食ったな、一品づつ。途中から味が消え、スポンジとか何食ってんのか分からなくなる。
初めは美味しんだけど、後半味が消えるんじゃなくて、噛みごたえが嫌な物に変わる。
下手な大食いタレント寄り食うかも......。
「僕何てこの前、食べて動いてを繰り返したよ」
「良く太らないね」
「直ぐ太る体質は七家にはいない、制約が......居たとしても辛い」
「何故です?」
「食べない時が三日続く時もあるからさ」
「サーモン食った後、四日間何も食べずに水だけで過ごした事もあった」
「皆死ぬよ」
「俺は制約とは......入ったら制約を強制的に結ばされるんだっけ」
「養子でも嫁でも旦那でも、例外なく強制だね。異能者じゃなくても結ばれるのはどう言う原理なんだろうか」
「不思議な事はあるさ」
「もうすぐ休日の日曜日だね」
「仕事だけどな」
「休みの日は何しようかなぁ、来週だけど」
休み、一人の休みの過ごし方は実家的な所に帰るくらいだ。エシリアの所に帰って、久しぶりに執事ポイことをやって、シェアハウスに二日くらいいる。
これだな、ヤッパリ。でも、近々引っ越すって言ってたな。
また住所を聞いておかないと、遊びに行けなくなる。
隷歌を来週位、連れてってやろう。彼奴らも喜ぶだろう。
「隷歌ちゃんは執事さんがいると言っても暇だよね。皆は何か暇つぶしあった?七家の人達は10歳以下でね」
「ブラックサンタ」
「懐かしい、そう言う奴を動画でみた」
「まだ完結してないらしいよ」
「子供の頃が一番面白い物語が広がってたなぁ」
「良く見てました、でも一番好きな物語が消えちゃってました」
「うんうん、あの動画だよね」
「あの動画?」
「世界が化け物の世界に成って、最後は天使を倒すんだぁ」
「何だそれ」
「面白かったんだよね、零人は知らないの?」
「|lostmemoriesって言う絵本を良く見ていたから、俺は動画投稿サイトは見てない」
「失った記憶?」
「確か...記憶を失ったヒーローが、友達や仲間の手を借りて記憶を思い出すんだけど、最後は負けるんだ」
「ヒーローの敗北は、護りたいモノを喪った時...だっけ?」
「製作者は孤独死した、組網桜って人だったはず...」
「何してたの?」
「子供達を集めて、絵を見せたり遊んだりしていたらしい」
男の人が書いて何いんだ。男の子の夢を合わせた様な主人公に、王道ストーリーだった。最期は相打ちなんだけど、あれは作者死も表現してたのかな。
孤独死、俺達とは最も身近な死に方。でも、家で誰もいない所で死ぬのは嫌だな。
リベンジャーズに付いて
紫夜加具執が自身が仕える家系、七家が解決した事件に彼女が巻き込まれ、死亡。その復讐を果たす為に同じく七家に復讐心を持つ者を捩じ伏せ、仲間に引き入れ作った何でもするチーム。
言うて半グレ集団です。まぁ?日本だけじゃなくて外国のギャングまでに手を出し、軍隊にまでちょっかい出して武器を根こそぎ奪い撮っていくので恐れられていました。
七家寄り早く、鬼城戦旗と言う天皇を直属で護る部隊がありますが、そいつらが行っても間に合わず闇に紛れてトンズラ。ローマで捜月との戦争に寄り敗れた。
今は皆が捜月に寄り、学生に戻っています。監視着きですけど。