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在るべき形へ・A story for everyone  作者: 黄昏誘捕
一章・闇は直ぐそばに
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第七話...眷属

 捜月に連れられ、客室であろう場所に移動させられる。客室と言っても牢屋と変わりなく、壁は両隣が牢屋であるからなのか、レンガ的な灰色の鉱物で出来ているのは変わりない。



 部屋にあるソファーに座っている男は異様な雰囲気を醸し出し、殺意に近い感情を感じる。《呪い》や《?の力》は明確な殺意や感情をエネルギーとして周囲に剥き出しに出来るが、此奴にはソレに近いモノを感じる。



 その男の姿は髪色が黒く、頬に垂れる髪に紅いメッシュが入っている男。首には白い呪符的な文様が編まれた包帯が巻かれ、腰に赤と白に分かれた仮面と二本の刀が吊るされている。

 見た目からしてスーツを着た二十歳前半ってとこか、若すぎる気がする。まぁ只者じゃないな。



 男はスゥゥっと息を吸い込み、俺に言葉を掛ける。その声はドスの効いた声、いや威圧している。



「先ずは名前からだな。俺の名前はウィリアム・テイラー_イギリス人だ。ホーにイレギュラーズに入れらる前はMI6に所属し、見た目で分かるだろうが日本人とイギリスのハーフだ。まぁ正確に言えばクォーターだがな」

「は、はぁ...上から目線野郎が多過ぎやしないか?」

「犯罪者に敬語何ぞ使わん。犯罪者と協力する事に成るとは、俺達は紳士だぞ?それを忘れてないか?ホームズさん」

「紳士なら紳士的な感じで俺に話し掛けてこいやコラ!てめぇのイレギュラーズも似た様なもんだろうが!」

「じゃあウィリアムの事を宜しく頼むよ犯罪者君」

「死・ね!」



 イギリス人はこんな奴ばっかりなのか?一発ずつ顔面殴ってやりたい、一々顔が整った野郎ばっかりいやがるな。

 此奴らだって犯罪者だろ!御大七家は憲法や法律聞きませんっとか無理あるだろ。捜月の様な恐喝や窃盗とかやる奴が居なかった分まだマシか?いや、俺の家系はこんな奴らに仕えて来たのか......苦労人だらけじゃないか。



 捜月達に船に乗せられ好きな様にして良いと言われて、ベットで一日寝るとイギリスに到着。甲板はびしょ濡れになり、雨でも降ったのかっと思う程濡れている。イギリスの街は霧に囲まれて、ホラーゲームの様な雰囲気。



「ロンドンには向かわない、先ずはイレギュラーズに会ってもらう」

「ロンドンってまだ存在していたのか......」



 7年前の8月11日19時22分、イギリスは吸血鬼の領土となった。この日、イギリスは亡くなった。幼い俺でも恐怖を感じ、日本の心配をしたぐらいに、世界は恐怖で満ち溢れた。



 七家は動かなかった。

 いや、動けなかった。一人、死んだ。紅井捜月の父が何者かに暗殺されたのだ。だから動かず、他の国も傍観していた。

 吸血鬼の王、当時の幼いレミー=ヴィネットの事を舐め、戦いを挑んだ国は敗れた。



「吸血鬼もイギリス人って事だよ。異能で人間から化け物に成っても、思考回路自体が変わらい、まぁ中身は変わらないからね。変わった所で街は必要だよ。でも、大きく動く事は出来ない.........分かるかね?」

「どうも早口で説明ありがとう。分かってるよ、吸血鬼はハッキリ言って真正面から戦うのは俺でもキツイ。タイマンなら負ける気がしないが」



 タイマンなら負ける気がしない、っと言っても中級程の吸血鬼の場合だ。

 吸血鬼は契約者と元から吸血鬼の二種類が存在し、大級の場合は契約者と吸血鬼の能力が常に二人で行動する為に、連携がとれ凄まじい強さを発揮させる。



 それに加えて大級は固有能力を持っている可能性があり、吸血鬼も他の異能を持っている可能性がある。

 簡単に言うと、紅井捜月の様な元々異能持ちを吸血鬼にした方が良いと言う事だ。



「何処に向かう?」

「決まっているだろ?排水溝を通るんだ」

「目指すは森、俺達は植物園で生活している」

「犯罪者集団が、綺麗な所に住んでいるだと!?」

「驚くとこか?」

「洞窟やら廃墟で住んでたからな」

「汚ぇ、自身の事をゴキブリやネズミと勘違いしてないかい?」

「排水溝を平然と使う奴には言われたくないわ!と言う寄り、掃除は希達や他の奴等がしてくれたから綺麗だった。ちゃんと布団もあるし」

「ハイハイ、要らない説明アリガトウ。もう終わったかね?つまらな過ぎて十三時間以上のも聴いた気分だよ」

「ムカつく!」



 排水溝は以外に綺麗に掃除され、誰かが利用しているのが一目で分かる。吸血鬼達が利用してるのか、地下にお追いやられた人間が使用しているのか。

 まぁ、今は吸血鬼に会いたくないから人間が、使用していて欲しいけど。



「何か静かですねぇ」

「車来そう」

「発砲には気お付けて下さい」

「ネタで返して来るだと......!」

「そうそう、今回の任務を教えてなかった。これは失礼失礼」

「忘れるなよ......そして、絶対悪かったと欠片も思ってないよな!」

「君は心理学者か何かかね?僕の心を読み切るとは、嘸かし素晴らしい精神科医なのだろう」

「うぜぇぇぇ!」

「本題に入る、俺の護衛だ」

「は?お前に護衛何て必要ないだろ。ウィリアムも俺も必要ない、だってお前は血人形があるだろ」

「例外、イレギュラーは必ず存在するモノだよ。シャル・リーク王が俺の暗殺を狙っていると、シャヌ・マクローが連絡して着た」

「でも今日はロゼッタさんが来てくれますよ」

「まぁ、今回だけだからな......ヤッパリ、もふもふされるの辞めて、日本に帰ろうかな」

「早く行きますよ」



 着いたのはガラス張りの植物園。芸術的な装飾が施され、噴水やらベンチが設置されている。

 中には十二人、一人一人が人間の気配じゃない、中級以上の吸血鬼達か。



「来ましたか、僕の名前はアイヴィ・ジェームズと申します」

「此奴はまだ九歳で、性別は分かりずらいが、女だ」

「僕がこの植物(子達)の世話をさせてもらってます」

「なるほど、九歳って若いなぁ」

「情報を植物から手に入れる優秀な奴だ、警察1ダース寄り優秀だ」

「ひでぇ言われよう」

「その子が先日言っていた、紫夜加具執君か」



 車椅子に乗る、白髪の美少女。隣には点滴スタンドフックに、血液パックが三つ吊るされている。

 服装は白いワンピースに、上着に男物のコート。白タイツとミニスカート、誰の趣味だ?見たとこ捜月寄り一つか二つ、歳下か?でも妙に落ち着いているな。




「そうそう、名前をまだ名乗って無かったね。私はシャーロット・ワトソン。姓は殺した者から、名前はアーサー・シャーロット・ホームズから貰った」

「へぇ、その服は捜月の趣味?」

「ま、まぁ......ロゼッタさんの趣味ですね」

「可愛いでしょ?この白タイツ何て最高よね。捜月は私嫌いだし、血を貰って契約を無理矢理引き伸ばしているのに、酷くない?」

「ロゼ......」

「可愛いね、昔の様に抱き締めてもいいかな?」

「近寄るなショタコン!」

「ロゼッタさんって普段何やってるんだ?」

「此奴の様な頭のキレる変態は、小学教員になれる何て余裕の事だ」

「普段は先生やってまーす♡」

「うわぁ......(ドン引き)」



 植物園の中を見回り、仲間を紹介して貰った。色々とキャラが濃い奴らで、皆が名前がないから苗字は捜月が考えた事を聞いた。

 円状のテーブルに、シャーロットさんと俺、捜月とウィリアムが囲んで作戦会議。まぁ、作戦知らないけど。



「俺まで仕事内容知らないんだけど、知ってるだろと通さないでもろて」

「分かってる、お前の為だけに教えてやる」

「ホーちゃん優しい♡」

「口を閉じろ」

「はーい♡」

「今回の奴らの目的は今の内閣総理大臣、葉化島三郎(はけじまさぶろう)の殺害と、俺の暗殺。それと、神の降臨だ」

「何言ってんだ?お前って、神話とか信じるっけ......」

「ガイア理論に似た様なモノ、地球を一つの生命体と見るアレだ。他にも意見はあるが、今回は生命体の方で話を進める。あの理論の進化系がガイア神王理論、超端的に言えば......地球は俺達人間を生み出した神の姿何じゃないかって奴だ」



 なるほど、ガイア理論は聞いた事はある。人間の中には白血球などの悪い細胞等を殺すモノがある、地球が一つの巨大な生命体なら寄生虫の人間を殺すモノがあるんじゃないかってヤツで聞いた。



「恐らく、魔術的な何かで地球の意志を()ろすつもりだろ」

「地球に意思なんてあるのか?」

「馬鹿か?ある訳ねぇだろ。神は人間の信仰、思い込みで完全する理想の偶像だから、堕ろされるのは皆が地球のイメージの塊だな」

「で、その堕ろされる対処は...女だろ、ガイアって女神を聞いた事がある」

「馬鹿ではないのか。そうだ、ガイアとはギリシャ神話の中に登場する女神、という事は......女が器にされて堕ろされる。堕ろされたら最後、世界が終わる」

「そんなモノ堕ろして、奴らにメリット...自己満か」

「そして、堕ろされるであろう女の子が分かった。もう誘拐されたが」

「名前は?」

空星(そらほし)〇〇だ」

「聞いた事ないな」

「俺は知ってる、奴とは......深い関係だからな」



 捜月は二枚の写真を二秒程見つめると、台へと放り投げる。そこには、水色の髪のこちらも美少女と、男装?をしている美男子?

 にも見える灰色の髪をした中性的な人。女顔にも、見える......男か。



「たのんだぞ」

「へいへい」

「なら、仕事の準備に取り掛かるぞ」

「ちょっと休憩!」

「少し痩せたんじゃないか?ちゃんと寝てるかい?もふもふするコッチ側は少し心配だよ」

「胸を当てるな、身長差が俺のダメージに与える。てか、足着かねぇ」



 ロゼッタさんの身長は多分190cm以上、アレだな。うん。傍から見ると中学そこらの、最悪は小学生の身長だもんな。

 捜月の視線は多分嫌でも胸何だろう、身長差がアレで。自身寄り超パワーを持つ契約主には彼奴でも逆らいずらいんだろうな。若干、哀れみを感じる。



「チビだもんな」

「高校生になってから契約したら良かったな」

「沢山寝なさい」

「クソ......眠......ガ......あと......年......なんだ。終わったら...沢山寝れるさ」

「今回は寝なよ、私の体液を入れておく......まだ、彼等の為にその命を燃やしてちょうだいね」

「......悪......眠.........成......て......き.......」

「ホーちゃんが眠たそうだし、我々はワインでも飲みましょうか」

「酒なんて久しぶりだ」

「美味しのよ、このワイン」

「眠り香が臭い......甘ったる......」

在るべき後書きへ1捜月の髪色問題、イレギュラーズとは?

出演...僕、捜月、加具執


「そもそもイレギュラーズは裏方だから余り出番がないから良いだろ」(捜)

「皆一応に能力考えてるのに!?一人は技名考えてるよ!」(誘)

「良いじゃねぇか。それより俺の出番は神王堕英雄寄り増えてるよな?一章のボスとの戦闘シーンは追加してくれたんだろ?」(加)

「カットです」(誘)

「は?」(加)

「全カットです」(誘)

「おいおい、冗談キツイぜ作者様よォ!」(誘)

「君が戦うと隠している設定が大ピラになるし〜許してくれたえ」(誘)

「こんは事があって良いのか?!この世は馬鹿真面目な奴が損をするんだ!!(加)

「まあまいいや。アルビノと零人が言っていますが、これは零人の勘違いで、コレにはエピソードがあり、実験に失敗した捜月が零人に嘘を良いって誤魔化したと言うクッソくだらない理由があります。ので、気にしていないかもしれませんが、本来のカラーは赤です」(誘)


と、この様にキャラに喋らせながら疑問に思われそうな事を書いて行きます。

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