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在るべき形へ・A story for everyone  作者: 黄昏誘捕
一章・闇は直ぐそばに
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第六話...新たな任務に向かう影

長い長い旅に、終わりが来た気がする。でも、これ...第一部なんだよね。

 視界は暗闇で何も見えず、周囲から鉄臭くさい閉鎖空間。いや、地下牢獄。

 囚人の声が遠くの方から聞こえ、視界は目隠しをされているので何も見えない。嗅覚は眼が見えた時よりすぐた様な気がする。

 そして、周囲の人間や気配察知能力が上がった気がする。



 人間は何かを喪うと、何かが補う様に上がると聞いた事がある。

 はぁぁあ!目隠しが無ければ瞬間移動が出来る。が、今は視界が暗闇で何も見えないし出来るのは独り言を呟くだけ。

 __他には、囚人の悲鳴を聞くくらいだな。(のぞみ)は何をしているだろ、他の男に襲われなければ良いが。

 こうなったのも俺の所為、捜月と一騎討ちなどしなければ良かった。いや、タラレバか。



 捜月と戦闘を行わなければ希達は死んで、俺達は壊滅的ダメージを受けていた。今は誰も死なず、俺以外は東京に......俺はアメリカの深海にある、海底刑務所に入れられている。

 俺は12月24日のホワイトクリスマスの日に、イタリアで俺は紅井捜月とこの世に残る全面戦争をした。

 正確に言えば、奴に従う異能者とメイド達、人外共と俺達七家に怨みを募らせたリベンジャーズの。



 そして俺達は敗北、ここに入れられた。悲しい事に誰もS級犯罪とは相手してくれず、会話も成り立たない。

 悲しい、ここ......何時から捕まってたんだっけ?もう感覚がおかしい、朝日も(おが)んだ事さへ忘れそうだ。



 そんな独り言を呟いて溜息をついているとコンコン__っと足音が響いて俺の耳に入ってくる。

 数は4人程か、恐くこの王の覇気、奴か。アメリカとイギリスの護衛を担当する御大七家は一人__紅井捜月一人だけ。

 それ以外はでこの感覚を放てるのは、数少ないだろうな。



「よぉ!一年ぶりだな。......やっほー!元気にしてる?」

「はぁ!?こんな湿気た場所で元気な訳あるか!」

「ソイツは残念なこった」

「巫山戯やがって!」



 誰でも聴いた事があるアノ野太い声が出そうな程、声を荒らげて鉄格子に頭をぶつける。......痛い。

 質量がギチギチの超合金は痛い、勢いがもう少しあれば血が出てたんじゃないだろつか?勢いでやるのは若いからなのか......。



 聞き覚えのあるまだ幼い声、予想どうりの人物__紅井捜月。ローマの戦争を思いだすと、無性に腹がたつ。俺の計画を「邪魔したのはそっちだろ?」っで無茶苦茶にした捜月はハッキリ言って嫌いだ。

 元気って、この刑務所の飯はクソマズ。希に作らせたチャーハン位焦げがあるし、不味いってレベルじゃない。

 健康的な生活を遅れているか心配だ、カロリー凄いし。



 表現するなら、変な魚が腐った臭いが部屋中に広まって、味は今さっき嘔吐した吐瀉物をティッシュで吸収させた奴を無理矢理食わされている感じ。



「ふーん、マゾヒスト......なのか?」

「違ぇよ禿げ!」

「図星か?」

「ぶっ殺す!誰か手錠を外せ!!」

「去年敗北した事も忘れてしまったのかい?哀れな」

「ああもうい!帰れ!」

「マ〇クシェイクやろうか?」

「なんだ、話は」

「欲しいんだ」

「たりめぇよ!カロリー凄い飯ばっかに食わされは!飲み物は飲み物で海水とかここの連中頭狂ってんじゃねぇの!?」

「あーそれごめん、僕がオーダーした奴なんだ。オカワリする?変な魚の腐った臭いするけど」

「どうやって作ってんだ!」

「話をしよう。アレは今から36万、いや、1万400千年前だったか。まぁいい。俺にとってはつい昨日の出来事だが、君には明後日出来事だ」

「彼には72通りの名前があるから何と呼べば良いのか、初めて耳にした時は」

「イーノック関係ねぇから!」



 会った時とは180度、性格が違いやがる。何かいい事でもあるのか、それともこれからやろうとしている事が性格の悪い奴のテンションを上げることに繋がるのか。

 ホップステップとリズム感のある足踏みをしながら回転、ダンスを踊りながら説明しているのを見て、他の囚人達はどんな感情なのだろうか。案外面白がってるのかも知れない。



 それにしても、何時になったら目隠しを外してくれるんだ?気にって話に集中出来ないんだが。



「分かったかね?」

「東海帝王様よ、それ寄りも目隠し外せ」

「終わってからな」

「如月加具執こと__紫夜加具執(しやかぐと)。御前は俺達に協力して貰う」

「はぁ?何のなんの用だよ、ここから出してくれるのか?」

「大正解!!」



 目隠しで見えないが、悪戯心が生み出すムカつく笑みが脳内に再生される。ガチャガチャっと鎖をちぎろうと動くが、矢張り動く事すら出来ない。

 平均の重り寄り重い鎖と手錠、これは鍵が無い為に自分で解くしかない。破壊は今の俺の肉体では不可能だ。



「じゃあ解いてやるよ、失敗した復讐鬼さんや(笑)」

「失礼だぞ、御前......!」



 キンっと甲高い音が牢屋内に響くと手足が軽くなり、目隠しを外すと周囲がボヤけてふらつく。恐く視力を一年程使って無かったからだろう、中二の時に立てたリベンジャーズを使った俺の復讐は12月24日に全て終わった。

 俺は一年で大きく世界を恐怖させ、アメリカの監獄に投獄され一年程此処に居た。



 手足をブラブラっと動かし、首の骨をポキポキ鳴らす。矢張り体がヤケに訛っているきがする。まぁ、当たり前の事と言えば当たり前のことなんだけども。

 数秒間血液が体を巡ってか、体が痺れる。感覚が殆ど無かった手足が生き返った様に痺れるのは何故か嬉しい。



 感覚が可笑しくなってんな、壊死しなかったのはこの手錠や重りに書かれた護符のお陰か。

 景色もボケて見え、フラフラだ。微かに見える全て白くそ染まった捜月の髪を糸目で確認し、目をこすりながら二度見する。

 一年と言わずに数年居た、何十年居たんじゃないだろうか。

 奴は半吸血鬼、なら吸血鬼単位の一年何じゃないか?なら辻褄があう。



「気付いたら数百年経っていた件」

「ストレスでこうなった、老化じゃねぇよ」

「まぁ良いや。終わったら此処に戻れとかは言わないよな?名探偵」

「お前はまぁ、うん。島流しか他の国に送り付けてやるから安心しろよ」

「島流しは止めろよ......俺北海道とか鬼ヶ島は嫌だぜ。北海道の地名読みにくいしな、当て字で」



 さて、十二個ある能力を利用して逃走するか、捜月を倒して逃走するだよな。いや、これは昔の俺の考えだ、今の俺はあの時の俺とは違う。まぁ此奴なら俺が逃走しようと、予測して俺を利用するんだろう。

 なら、計画に従おう。でも此奴今は俺と一緒だよな?ならこいつ高二か、って事は。



「彼女出来たか?」

「いるが?当然だろう?子孫を残さなければ継に託せず、ソイツの遺伝子は潰え(ついえ)てしまうからな」

「死ね!」

「自分で聞いて、怒るとは失れな奴だな。彼女お前もいるだろ......」


ストーリ進行に着いて。これは神王堕英雄と言う一年前に書いた、在るべき形への本編開始前の一年前のクリスマスの話です。

でも、途中ストーリー投げたからリメイク的な感じでね。まぁ、戦闘シーンを追加(心理描写バッサリカット)の影響で苦労しました。

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