第二章第九話...残酷な世界の影
評価が5!?評価には拘りはないが......ありがとうございます!!!!
へへ、やる気出るぜ。
子供達が橋に踏み込むだ瞬間、子供達の頭から突然血を吹き出して倒れ込む。少年少女が頭を抑え、泣き始めると頭がメキメキと音を立て、亀裂が入る。
ダラダラと流れる鮮血で手を汚しながら子供たちは頭を必死に抑え、声に鳴らない態度で頭を打ち付ける。
卵の殻を破る様に、一枚一枚と内側から剥がれ、内側から露出したのは白く、うねうねした関節が上手く機能していない人型の化け物が姿を現す。
「な、何んで......」
「......あぁぁあぁあぁぁぁあぁぁぁあぁあぁぁぁあぁぁあぁぁぁあぁぁあぁ!!!」
ヘラヘラと笑ってるかの様に感じる異様な声、僕に向けられる確実な殺意。奴ら寄り強い、そう確信でいる強さを奴らは持っている。
子供達は洗脳が出来なかった、Equal子供達は無事じゃなくて、何かの卵を頭に植え付けられていた。
考えたくもないが、脳味噌が奴らの卵だったかだ。
「子供の命をだと......思ってるんだ!この世界の大人達はっ!」
「遊ボ!遊ボ??」
「遊ンデ、遊ンデ!」
「遊ボウヨ!」
「指ヲ折ッテ、楽シモウヨ!」
「うん。遊ぼうか......」
蒼炎で子供達を殺害し、跪いている大人たちも駆除。空を見上げると轟音と共に空に広がる衝撃波、斑紋の様に何重にも円を描く風圧。紅爐の炎がレーザーを包み込むと、大きな爆発を引き起こす。
施設の方へと走り、到着すると、そこには......血だらけで倒れる紅爐がいた。体から煙が吹き出している事から、肉体の再生が進んでいる。無事だ。
「紅爐!?」
「まぁ......そんなに心配すんな」
「大丈夫なのか?」
「ぁぁ......内蔵がスクランブルエッグ見たいで、左脚と両腕が吹き飛んだ程度で済んだ」
(本当は頭も吹き飛んだんだが)
「早く、病院に......」
「自然治癒で回復出来る、医者にはこの傷は治せない」
「何で、そこまで戦えるの?今の様に、誰も救えないかも知れないのに」
「まだ......息をしている間は、生きて戦う必要がある。生者は、死者に意味を託す事が、生きている意味だ」
「僕達は百人殺した。それも、"仕方ない事"じゃないか......」
「俺は、俺は......殺した生物の長い人生を、"仕方がない"で済ませたくない。俺の"火"は、人を殺す為の者」
紅爐を背負い、車で東京へと高速道路を使い移動する。東京で一番家の近いシェアハウスに向かった。その日は屋根を透過する雨が世界中で降り、何かの予兆ではないかと騒がれた。
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俺を育ててくれた叔父さん、叔母さんはとても優しくて、お兄ちゃんも俺を本当の弟の様に、毎日遊んでくれた。でも、そんな楽しい生活は一瞬だった。
気付けば施設に放り込まれ、そこで百人の子供達と殺し合わされた。当時五歳、桜満の分家の俺は、思考回路が他の子供達寄りは最初は早かった。が、生きる本能か、それとも生きる意識かが作用し、皆が独自の意思を持って戦った。
その時、皆が気づいただろう。俺達は人じゃない、喰怒と言う人食いの化け物に変えられたと。生きる為に誰かを喰らい、殺す。
そんな生活が一週間経過した時、俺達は迅さんに寄って無事助けられた。でも、遅かった。その頃には百人を、俺達は殺し切った。そして、手に入れたのが、副産物の《概念能力》。
研究資料にはこう書かれていたと言う。
「被験者達には、本個体が持つ概念能力を植え付ける実験。邪神でも神でもない、あやふやな我が子の力は、人間に成れなかった人間達は引き継げるのか」
他に色んな実験を施され、今の俺達が出来た。喰怒は怒りを胸に抱え、怒りの感情が強ければ強い程に、能力が強化される。
そんな事を知って、イライラしない奴はこの世に存在しない。俺は毎日何かを壊して、壊して、荒れて行った。
幼いながらも嫌で、幸せそうに笑う人間に嫌悪感を持ち始め、気持ち悪くなっていた。俺は捜月さんの事を凄いと思ったのは、あの人だけ、たかが一歳の歳の差なのに、何故か未来を見ていた。
俺は自信が醜く見えて、嫌悪感が自分にも広がって、既に人間で無いことに気付いた。毎日、鏡に映った自分が気持ち悪くて、まるで怪物に見えた。
そんな時、俺に麗衣炙と言う俺寄りも一つ歳下のメイドがついた。車椅子の金髪碧眼の、回復炎熱系の異能力者。
車椅子でチョロチョロ俺の前を動くのが、気に入らなかった。と言うより、凄く邪魔でしか無かった。だから、俺は今でも後悔し続けることをした。
「紅爐様、今回は私めが料理を」
「どうでも良い!!」
心の中で、何かが暴れ回る様な気がして、あの時は毎日感情を押さえつける疲労感と劣等感で何も、何も見えなくなって、言葉を遮った。
帯を掴んで、池に勢い良く投げ付けた。脚が動かない、だから俺の元まで来れない。親も、その場に居た誰もが麗衣炙を助けようとは思わなかった。
俺に壊させる為に、俺の直属へとなった。その場に、迅さんが来なければ、俺は麗衣炙を殺していたと思う。
「何をしているんだ?」
「邪魔だから棄てた」
「何で棄てたんだ!」
「要らないからだ、それとも白いカーネーションに叩き付けば良かったか?!」
痛みを感じる事も出来ず、両手も脚も頭も全てが消し飛んでも、俺の怒りが消えない限り、俺は魂が消し飛んでも死ぬ事は出来ない。
人は弱く、脆い生物。俺とは違う、正確には俺達か。喰怒は一匹じゃない、俺以外にもいる。仲間だ、でも、俺は奴らのリーダー。
こんな数奇な人生を送っても、俺は、許すしかないんだ。迷い込んだ世界で、あの人たちが言ったように、いずれ俺は俺の使命を思い出す。
「ここは?」
「シェアハウスだよ。捜月さんが住んでいた」
「黒兎さんは?」
「今は、君が吹き飛ばした街の修繕をやってるよ」
「そうか......」
身体の心臓を抉られたとしても、瞬時に本来は再生するのだが、今回の様に能の一部や手足等が大きく紛失した場合には再生が遅くなる。
一ヶ月、この間に妖しき者は殺して来た。でも、組織図が大きく、まだ大分も消せてはいない。鬼城戦旗は全二十名で構成されてはいるが、全ての戦旗が戦かえる訳じゃない。
「......」
「どうしたの?紅爐」
「いや、なんでもないです」
「黒兎さん、速かったですね」
「まさか、紅爐はアレを真正面から叩き潰したの......?」
「はっ......はい、それ以外に方法がなくて」
「アレを受け止められるのは、凄いな」
「いえ、黒兎さんや捜月さんの能力に比べられては、まだまだですよ」
そうして俺は、傷が言えるまでこの家で数日間お世話になった。その後は、宗教潰しにまた投じる。
評価嬉しい、俺なんかの物語で一人でも多くの人が救えるなら幸いです。
「評価貰ったなら、スランプとか言ってられねぇぞ!おい!!」(誘)
「何一人で盛り上がってんだ」(紅)
「一人だよ?そんなに嬉しい?」(蒼)
「数じゃねぇんだよ!数じゃ!!」(誘)
「騒ぐな!何時だと思ってるよ!」(玄)
「こんなに嬉しいことはねぇ!宴と行くか!!」(誘)
酒は飲めません......٩(°̀ᗝ°́)و頑張るぞおおおおお!!!!