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在るべき形へ・A story for everyone  作者: 黄昏誘捕
第二章・戦艦グランゼロ
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第二章第六話...夢の道はないのか?

オーダーされた物語、そろそろ書かなきゃいけないのに......異世界書きたい。

「It's Showtime!!!!」


 運転席の窓からダイナミックに侵入、硝子が飛び散る運転席の壁を蹴り壊して機熊が乗る六車両目まで全力で駆け出す。



 六車両の扉は破壊せずに、つなぎ目を拳しで叩く。拳がつなぎ目に直撃する寸前、万能回帰の拳から赤い爆発が起こり、車両を切断して六車両目から八車両目までの車両の動きを止める。



 車輪が甲高い音を立て、ヒバナを散らしてスピードを落とす車両を眺め、完全に停車するのを確認すると、首の骨を鳴らして車両に歩みを進める。

 __能力不明、奴も僕も互いに能力が判明していない。僕の能力には条件がある、奴も誰でもある。なら、奴が発動する条件を潰すしかないかな。



火の輪潜り(ファイアードーナツ)



 拳を強く握り、車両に突き出すと先程同様の爆炎が車両を粉々に粉砕する。

 はずだったが、そこには不可思議な状況が広がる。

 粉砕され、硝子が周囲に飛び散った幾つもの車両が線路をはみ出し、下の道路にも四車両も転がっている。



 万能回帰が狙った車両は焦げ、多少黒くなっている程度。これまで万能回帰は実力の半分を出し、殺しあった経験はない。

 拳の一振、爆破で戦った相手は塵芥へと姿を変える。

 だから万能回帰は今まで命の危機にも、異能結界にも出会ったことが無い。先程合流したVillainsaidも同様に、実力不足と言うよりは、経験不足。



 機熊は高校生ながらも裏社会で経験を積み、ナンバー2と評される程の実力を手にしていた。偽物とは言え、経験も記憶も実力も、全てが本物。



 その時になれば爆発に巻き込まれた振りをして、逃げることも出来た。でも、主の命令は不可思議の能力の能力と、仲間にも能力の説明をしない不可思議能力との、言ってしまえば不明能力と不明能力との戦いを核利悟理(かくり・さとみ)は見たい。



 車両から姿を見せる機熊はフードを深く被り、顔を見せない。両者は顔を見せないが、内心は純粋な気持ち。戦いたい、この気持ちだ。



「派手にやってくれたな」

「加減パンチだよ☆」

「目的は?」

「敵チームの壊滅だよ」

「OK、派手に殺し合おう」



 近ずかれたくない、あんなパワーを振り回されたら路線が切断される。そんなことされちゃあ、帰る時にドヤされる。

 万能回帰は一歩踏み出し拳を放とうとした瞬間、車両のドアが現れ、万能回帰の右腕を挟む。

 間髪入れずに首や両足も次々と現れたドアに寄り拘束、宙から新幹線が現れ、万能回帰に直撃する。



 轟音と爆炎に路面は包まれ、爆風で近くのビルの窓硝子が砕け散り、悲鳴が大きくなるのが解る。それは機熊も、万能回帰も同様。

 騒ぎが大きくなればなるほど、警備員に捕まる可能性を上げる。機熊は能力を利用して逃げた場合、捕まる可能性がある。それに対して万能回帰は七家の協力の元なので、罪に問われることはない。



「万能回帰......お前、本気か?」

「いや〜〜本気だよ、ちゃんと人を巻き込まないように戦ってる」



 突然現れた棺桶から姿を現し、舌を出して先程までとは衣服が違う。先程まで骨食将都(ほねぐいしようと)が写真で見ていた、JOKERとデザインされたフードコートに身を包み、官帽の庇を摘んで目元を隠す弱哶万祖(じゃくめ・ばんそ)



 脱出成功と言わんばかりにステッキをクルクルと回し、独自なステップを刻んでは機熊に背を向け、帽子から烏を出して見せる。



「ふふっ驚いてくれたかな?」

「あー......驚いたよ。訳わかんないし」

「僕は種を見付けて欲しいんじゃなくて、SHOWを楽しんで欲しいね♪」

「巫山戯た能力だな、下手すると俺と相性が良いかもしれない」

「そうかい?それはとても嬉しいな☆」

「異能結界・夢の国の遊園地ワンダーランド・ドリームズ

「僕も、Ladies and Gentlemen!お楽しみは、これかだ!!異能結界・夢の舞台劇場ワンダー・ステージショー



 二つの新幹線を宙を走り、万祖に直撃する前、万祖が指を弾くと世界は暗転、サーカスの巨大テント内に移動する。この光景に機熊は溜息を零し、ニヤリと微笑んだ。



 異能結界には週類がある。先ず一つ目の長い時間を掛けて組む、零人等の異能結界。

 二つ目は能力発動時に展開する系等などの類に機熊は冠し、この場合の異能は異能を檻現や具現化ではなく、電車を異能結界と言う自身の世界から引き出している。



 今回の万祖は一つ目に当たり、異能で囲まければならないが、元々異能結界と繋がりが深く、零人同様に習得が早く、異能結界最多の零人寄りも数は少なく一つだが、その分発動スピードが凄まじく、制約を掛ける事で更に速い0.269秒で展開する事ができる。



「いや〜凄いね☆」

「夢が広がるな」



 異能は異能者本人の鏡と言われる存在、逆も又しかり、異能者が変われば異能は形を変える。第二の脳と言われる心臓移植等で性格が変わった場合、異能は手術前とは変化する。



 変化すると言っても一時的なもので、先程も言った通り、異能者が変われば異能は変わる、と言う事は異能が変われば異能者自体が変化する?これはまず無い。

 理由は異能は鏡と言っても、綱引きの様なもので、影響を一方に受けるのは異能ではなく、殆どの場合一方通行なのは異能の方だ。



 七家以外の異能者の性格は異能の影響を受け、成長する。七家の制約無しの零人の場合、吸収能力に引っ張られ、何事も習得する時間が速かった。

 捜月が制約で影響を受けなければ、何らかの形で血に魅了されていただろう。人間を捕食する事に関係する能力なら、人が美味しそうで堪らなく見えたりする。



 魅力的な力"異能"は万能ではなく、何らかの影響を知らず知らずに与え、人生さへ壊すこともある巨大な爆弾。

 二人の場合は良い方へと進んだが、社会が歪んでいれば直立する物も立てないだろう。学園異能都市で暗躍する学生達の多くは学園都市出身ではなく、元より零人達外の世界の人物が多い。



「異能結界発動前の台詞、時間短縮化」

「よく見破ったね。そして指を鳴らしたり、色々組み合わせて、発動するスピードを極限まで上げる。人間性を棄てたら、持っと凄い奴が出来上がるよ、気っとね☆」

「じゃあ遊ぼうぜ、遊園地に来たんだから」

「僕のステージにお客様が居ない思ったら、お人形さんがいっぱい☆!なら、遊園地の座長して、今回は何のSHOWを見せようかな?」


 ____________________________________

 頭が痛い、兄さんは倒したけど、幹部候補に囲まれるとは。残り100名、マップ範囲60m。今のエネルギー量的に10mも囲めないし、半異能結界でも俺の実力なら異能結界と同じく15m。



 全然ダメだ、60mに伸ばせる方法を考えろ!この傷の状態で、必ずゲームの世界じゃなくても、本当の世界でもこんな四面楚歌状態が有り得たんだから!

 そうだ、常識を、此奴らが俺が知らない常識、人生は積み重なって紡がれて逝くものは到底今の俺は覆せない!でも、でも!!此処で覆せなければ、俺は、先へとは進めない。



「流石は七家、我らの邪魔はさせない!」

「そうだ。これはゲームであってゲームじゃない。賭けるモノは人ぞれぞれだが、コッチもアッチも変わらない......現実だ」

「今更何をしたって」

「異能結界・無限技術物・過去堺ロス・クロムレム・ワールド



 周囲を囲むのが不可能なら、持続出来る霊力も異能力もないなら、限りがあるエネルギーを最大限に引き出して、できることをやれ。



 地面にエネルギーを流し、結界術で囲まず、異能力だけで異能結界を成立させろ!!キューブを書くな、真っ白な紙に、自分が描く願いから出る悪意(ぼくじゅう)を搾り取って描け!!波紋を!!



 宇宙から見た人間の一生分、0.184秒と同じ速度で展開。人間では、生物では決して辿り着けない境地に立つ、異物の存在。世界最高の頭脳である黒神音昏亥も、人外である紅井捜月も、宇宙所探そうと全生物に与えられた反応限界である0.2秒。



 コレを超えるのは、地球と言う巨大架空生命の"意思"を持つ、灰神零人が人間性を棄てているから出来た究極系の限界超越ウルトラ・オーバーリスクと言われる異能者の究極系(オーバーロード)を超えるとされる限界を超えた異世界の技。



限りなく灰色へ(アッシュ・アウト)



 落とした墨汁を自身の領域と過程、脳内では理解出来ない遠い遠い延長線の異能を持ってくるのは地球の意思。寄生、感染、侵入、移植された地球の意思を円に立たせ、零した墨汁を皿で受け止める様に、外壁だけ囲む霊子。



 水面の波紋。それは、見えず感じず、借り物の才能が見せる奇跡。

 一秒も持たない、当然だ。やって見た事のない、見たことも無い発動と同じタイミングで崩れ去る。



 本来なら出来ても無意味なモノ、それを可能とする地球の意思に予め伝え、時間を超越している意思なら時間感覚なしに遠くの延長に辿り着け、結界と言えないだろうが、呼び名すらない異能結界を機能できる。



 遠くの思考する脳のエネルギーを一時的に奪い、思考停止を促す。15mの範囲は吸収を反転させ、エネルギーで見せるアキレスと亀の様な矛盾。



 本に栞を挟む、その様にして相手の思考を止める。この手段なら相手の思考を、三分、60m範囲の敵の思考回路を二分奪う事が出来る。

 この様な荒業は、現実世界では基本不可能なものであり、技術的に可能な零人が発動するなら、色んな環境要因が必要だ。



 ものにする為には、空想意思の弱体化した所を捩じ伏せ、精神的にも実力を更につける事が求められる。もので来ても、デメリットの克服の方を探した方が懸命だが。



「後は......!」



 174秒を掛け、自身の異能発動範囲の敵を全て撲殺。返り血塗れの異臭がする体を動かし、一歩、また一歩と踏み出すが、ゲームが終了しない。

 すると視界が赤く染まり、ゲームオーバーと表示され、体が灰へと変わって消滅する。消滅する瞬間、背後から言葉を聴いた。



「貴方達な何か勘違いしている、これはゲームです。当然、回復アイテムもありますよ」


後書き、とんでもねぇこと書いてて芝


「カラオケ行きたい」(誘)

「ようやく風邪が治ったか」(紅)

「早く楽になりたい」(誘)

「死ぬのか?」(玄)

「オーダーされた小説が......ね」(誘)

「設定出来てるなら早く一話を書いてやれよ。コッチ、今書けないんだから」(玄)

「俺は伏線とかはって、一話から読み直すと違って見える的な事をやりたい。シンプルなフリーライフ?何て性にあわない」(誘)

「早く変態にお届けだね」(蒼)

「└( 'Д')┘ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛」(誘)


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