第二章第五話...学園異能都市
昨日親に夢を笑れたが、コレで俺は自由になる!
ここが東京と写真をネットに上げれば、信じる程の最新技術が整えられている街並み。いや、東京寄り化学が発展、異能者がソーラーパネル以上に親善に優しく、原子力発電の様にCO2を排出せず、有害物質を出さないクリーンな環境。
数十年前は車が廃墟ガスを出していたとは思えない今の東京とも、少し似ていて上回っている科学技術は手放しで喜べるが、敵が使う武器はその分強力。
俺は機械を一応ハッキングする程度の男、ウイルスとか俺のスマホに注入とかどうにも出来ない。サン頼りだな。
「あの、もしかして迷っていますか?」
当然話しかけて来た男性を一応警戒しながら近ずき、自分がクラスアパートを教えて貰って、近所にあると聴いていたスイーツ専門店に脚を運んだ。
どれもが美味しそうだが、写真で魔力を補給しないとサンは使いものにならない。だから美味し物巡りをしていたが、いつの間にか甘い物にハマっていた。
「この、メロンパフェ一つ、苺のサンドを二つ下さい」
「かしこまりました。ご注文は以上でよろしいですか?」
「はい」
「はい、ありがとうございます。直ぐ出来上がると思うので、お待ち下さい」
ノートパソコンを鞄から取り出して、器械探偵がハッキングした監視カメラを操作しつつ、裏路地のチンピラを確認。美女が通り過ぎてもナンパすることなく、競馬の話で盛り上がっている様だ。
良いぞ、そのまま金を落とせ。
捜月は入院中なので、俺達の相談と器械探偵が移動中の車等の遠隔操作。カメラの監視を行い、俺達はこの街で起こる不可解な異能事件に歩寄ってゆく。
「お客様、ご注文されていたフルーツもりもりメロンパフェ。苺とクリームたっぷりいちごサンド。注文される料理は以上ですか?」
「うん」
「かしこまりました、ごゆっくり」
スプーンで生クリームを口に運び、カチカチとマウスを操作しながらデータを送り、データーベースから顔の認証を選択。顔と一致しない人間がいるなら、この世界でも昏亥の様に表上死んでいる奴も知ると言う事。
音信不通が七年続けるば死んでいる事になるとは聞くが、法律の家なのに余り詳しくないんだよな。
本来、零人がするはずだった護衛は俺の仕事。決して、灰神炎虹は異能師である事を御大七家に知られてはならない。俺は、境界線を潜る者。
『必ず、奴らにも法則性が存在する。異能者の能力が、異能結界を使用可能になった瞬間、必ず、異能が権能と言われる程にランクが上がり、"能力"が"延長線"によって描き変わるが如く。法則が存在する』
『ふーむ......考え所だね』
『あのさ!』
『......』
『学園都市、北海道だからか広いな。学園が多過ぎる、北海道の4分の1を使う何て、旧日本陸軍共は何を考えていやがったんだ』
『あのさ!!!!』
『位置情報を非表示としているが、この端末は"塔"の独自ネットワークを利用しているなら、互いに位置情報を公開しても構わないと思う。どうして位置情報を非表示に?』
『夜まで独自に行動する為だ。独自で行動した方が良い奴もいし、能力をバレたくない奴もいるだろ』
『俺がそうだな』
『ぐずっ......』
『午後7時35分に落ち合おう、中央区の凱機植物園に』
『了解』
俺が持っている"ブラックボックス"、世間一般ではパンドラの箱と言われる存在。それが、俺の能力。
旭日旗がアイコンの万能回帰、アレには必ずも意味を込めている。奴の能力は、俺のブラックボックスと同じ境界線にある物だと推測。まるで、飛行機が空を飛ぶ原理についての発言を聞くに、よく分からないスマホの様な者。
環境とは人間に力を与える。刑務所の実験が、人間性に影響を及ぼす、生命ピラミッドの分解者以下の存在。気っと、万象は環境に著しく影響を受ける。
能力の考察、今は必要ないな。器械探偵も、青空探偵も、等しく能力は異能。権能はまだ、成長期に入る赤ん坊の様な存在に過ぎない。
「良し」
パソコンを閉じ、宙を蹴って飛空する黒いフードコートの存在、恐らく二人を見て、俺は眼を見開き、驚きのあまりスプーンを地面に落としてしまった。
一人仮面、もう一人は顔に砂嵐の様なモノが顔を隠している為、肉眼では視認出来ずにぼかされる。
「仕事しよう。すいません、スプーン下さい!」
暗躍する夜行に行動チームのサポートチーム、そんな裏組織の麻薬チームの様な柱を支える縁の下の力持ち的存在にには、必ず魔物が存在する。
知識と実力、早い思考回路を持つ魔物は一チームに一人は必ず必要だ。チームの存続に必要な存在の悪の天才達、犯罪を楽しむ連中は常に最前線に現れ、殆どの性格は裏を読むギャンブラー体質か、警戒心が強く異能を見せない奴。
異能都市でもメモリーや薬の使用が捜月の調査で分かっているし、薬の密売人チーム、鳥の巣とも言われるイーグルズがこの学園都市に関わっている事を目撃情報で分かっている。
食べ終えた時、青空探偵からメールが来ていた事に気付いて開くと、見付けたらしい。
『角似大西駅に別動開闢隊リーダーの旗魚機熊が居た。中央区に向かっているみたい!』
『殺して良いんだな?』
『確か能力が不明だったはずだが?彼は本名も』
『Villainsaidからの連絡がない、何故だ?』
『万能回帰と一緒にいるからだよ』
『なるほどね〜』
『死ぬなら情報を残せ』
『解ってるよ』
『タイマンはするなよ』
『数で囲むより、戦闘を見ている他メンバーを探せって事でしょ?』
『可能なら殺せ。直ぐ追い付く』
『僕がやるからよろしく、無能者にモノレール何て追いつけるの?七家様は馬のように速いと聞くけど、大丈夫?』
『普通じゃないから大丈夫だ』
サンに連絡を入れ、敗れた事を知りながら駅まで走る。七家の中で一番素の身体能力が高いのは俺だろう。
制約で掛かるデメリットが高ければ高い程、得られるメリットは大きい。俺は鍛え、俺が依存しているスマホに対して制約を掛けた。
俺がスマホを起動している状態、その状態なら身体能力が120%の限界以上を出せる。代わりに俺がスマホを起動していない状態なら素の80%程しか出せない。
街路灯の上を跳び、電柱の線を走ってがいしを踏み付けて跳躍、最短ルートで駅まで駅に向かう。
直後に落ちる雷撃、迸る金色に輝く電流がコンクリートの表面を流れ、ビルの高層階まで走り、着地している装備型赫兵器を持つ、隻眼の男。バリアが円形に展開され、二本の尾の様に伸びる鎖の先端には電流を発する針。
スボンは白くラインが輝き、上着に羽織られた白いパーカーにはブラックメロディーズの文様。姿形から想定するに、謙莉娜像賢で間違いない。
「七家様には御退場頂こうかね、灰神」
「ふーん、で?俺と殺ろうってのかよ」
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紅茶を飲み、口から垂れ流して、嗚咽する。
不味い、何時飲むでも紅茶ってクソ不味いんだよな。飲んでいる奴の気が知れないぜ。
白い髪が混じった官帽を被った類が美味そうに飲むのを、怪しげに見詰めて、もう一度口に運ぼうとするも、匂いからしてダメだ。
「パリの奴なんですよ?ゆっくり飲む事は出来ないのかしか?」
「こんなに美味しいのに」
「クソ不味いわ......茶を出してくれ」
豪華なドレスに身を包む少女は呆れた顔をして、紅茶を置いてスマホを弄り始め、ある画像数枚を俺に見せる。
そこには髪が黒い美人な女性や、警官の男。様々の人間の姿を見せられたが、一枚の画像は何故か目が吸い付けられた。
シルクハットを被り、黒いフードコートに身を包んだガスマスクの男。服にはJOKERと印刷され、胸には白い十字架を吊るしている。
「何だよ」
「万能回帰ですよ。今、私が作り出した偽物と殺し合う人間です」
「それが、俺に何の関係があるんだ?」
「チェスに冠した貴方の能力、奴も強いですが、その時は頼みましたよ」
「将棋だ」
「あんな奴よりも、私に他のべばすぐですよ!」
「この前俺に負けたよなぁ?」
「ねぇねぇ悟観様?灰神はどうします?」
「捕まえるわ。いや、殺そうかしら?そして、私達全員でかかる、本気の殺し合いよ」
「俺は万能回帰だな」
「この学園都市はもっと、面白くなるわ。夢を悟、暗闇の底から這い上がる現実寄り、架空の面白可笑しく行きたいのが人間。だって、出来るモノが手モノにあるのだから」
作曲したいが、パソコンがない。バイトしなきゃ。
「とうとう働く気になったか」(紅)
「車を買うつもりの親に買って欲しいものだがね」(誘)
「高三だろ?働け、乞食とか言われるのが嫌ならな」(玄)
「ソフト買うのか」(蒼)
「キャラソンとか、サウンドクリエーターになりたいから!」(誘)