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転生支援株式会社!  作者: 黒梨恵夢
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第5話 他部署研修!

「初めまして、ロナと申します。」


「あっ、初めまして天使(あまつか)アメリです。」


初対面のふたりは、軽く自己紹介をする。


「ところで先輩、他部署研修ってなんですか?」


「あら、知らなかったの?そうねぇ、要約すると

他部署の仕事を覚えるための研修が新入社員向け

にあって毎年この時期くらいから始まるのよ。」


この会社では色々な理由でこの研修が行われている。主な理由としては、他部署の仕事を経験することでこの会社が様々な人の手によって運営されているということを理解させるためである。


「新入社員向けってことは、私もいつか他部署の

研修に行くんですか?」


「そうなるわね。ちゃんと覚えて来た方がいいわよ

後々必要になってくるから。」


そういうセニアの顔は、何か嫌な事でも

思い出しているかのように曇っていた。


「天使ちゃん達と近い席で働いてもらうつもりだからロナちゃんに色々と教えてあげてね!そろそろお仕事には慣れてきた頃だろうし。」


「はい!頑張ります!」


アメリは一時的とはいえ後輩ができたことを心から喜んでいるようだ。


ロナの手を引き自分のデスクへ連れていく。


「ファインちゃん聞いて、こちらのロナちゃんて

子が今日からこの部で研修なんだって!

あたし達、先輩だよ!せ・ん・ぱ・い!」


「うん?知ってるよ?私はさっき先にセニア先輩

から説明受けたから。」


「なんだ、知ってたのかぁ・・・・・・」


アメリは相当ショックだったのか、口で

"ガーン"と効果音を出していた。


「ていうか今の聞いた?"さっき先に"だって!

いやー、日常会話から発見するなんてさすが私。

天使ちゃんには出来ないことを成し遂げて

しまったようだね〜。はっはっはー。」


新たな技法を見つけられたのが相当嬉しいようだ。


「うん。すごいすごい。」


「え、天使ちゃん急に冷たくない?

キャラ変わっちゃってるよ、そんなにショック

だったの?」


「いや、もういいです。はい。

気を取り直してロナちゃん!なにか聞きたいことある?」


ロナのことになると、急に元気になった。


この切り替えの速さ、"サボっているのがバレそうになり急いで行動しようとする人"並の速さである。


「聞きたいことっていうか、言っておきたいことが

あるんですけど・・・・・・。」


「うん、なんでも言って!」


「私、セニア先輩に仕事のやり方ほとんど教えて

もらったので大丈夫です。

あとあまり先輩風吹かすのやめて貰えませんか?

一応同期な訳ですし。」


アメリの心の中で台風並みの北風が吹いていた。


「う、うん。ごめんね。でも本当に分からない

ことがあったら言ってね。それじゃあお仕事

始めようか・・・・・・。」


しょんぼりしながら、アメリは作業を進める。


「天使ちゃん、あんま気にしない方がいいよ。

そのうち仲良くなれるって!」


「うん。ありがとう。」


(研修期間が終わるまでに仲良くなれるといいな・・・・)


そんなことを考えつつ、いつも通りに作業を進める。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

あれからアメリとロナは特に会話することなく

定時を迎えた。


「セニア先輩、お先に失礼します。お疲れ様でした。」


「ロナちゃん、おつかれ〜。明日もよろしくね!」


「はい。」


そういうとロナは、アメリ達に挨拶することなく

足早に帰ってしまった。


「セニア先輩、私もこれで失礼します。」


ロナに続くようにしてファインも帰宅する。


「天使ちゃん、お仕事はどんな感じ?」


2人が帰ったあとも作業を続けている

アメリに、セニアが話しかけた。


「すいません、あと少しでキリがいいので

そこまでやらせてください。」


「分かったわ。それが終わったら、一緒にご飯でも

行かない?」


「へ?」


思いもよらない誘いに思わず頓狂(とんきょう)な声を出してしまった。

今回はロナちゃんの性格が大体分かってきたかと

思います。あと、これからもファインちゃんは

ダジャレを言うので、どうかお付き合い下さい。

ふと、語り手の私もサラッとぶっ込むかもしれません笑

ご意見ご感想お待ちしております!

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