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転生支援株式会社!  作者: 黒梨恵夢
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第26話 社中泊! 5

「ここがファインちゃんの言ってた銭湯ね!」


ファイン先導のもと、セニアを昨日訪れた銭湯に案内する。


「はい、シンプルな内装でちょっとレトロ感あるのが良いんですよ」


ファインの昨日の感想を聞きながら3人は中へ入る。

正面には番台があり、左側に白い字で女湯と書かれた赤いのれん、右側に同じく白い字で男湯と書かれた青いのれんが掛かっている。靴を脱いでから番頭の人に料金を支払い、赤いのれんをくぐる。

その後、入浴セットを持って風呂場へと繋がるすりガラスのドアをスライドすると、立派な山の絵が壁に描かれていた。


「凄いわね、まさかこれを生で見れる時が来るとは

思ってなかったわ」


「私も昨日見た時はびっくりしましたよ。

そういえばファインちゃんあまり驚いてなかったね?」


「あー、私はレビューサイトでネタバレ食らってたからね」


などと会話しながら、3人は頭と体を洗う。

すると、とあることに気がついたセニアが

アメリに聞く。


「天使ちゃん、そのリンス使ってるのね」


そう言ってセニアが指摘したのは、夏季休暇の際に

アメリがセニアに教えてもらったものだ。


「はい、結構気に入ったので。今では私もヘビーユーザーですよ」


話している間に体を洗い終えた3人は浴槽に浸かる。

浴槽は3つに分けられており

高温、中温、水となっていた。中温がちょうどいいと思った3人は中温域でのんびりと浸かる。


「露天風呂みたいに景色を楽しむのもいいけど、こうしてただぼーっと入っているのもいいわね」


「そうですね、時間も時間ですからほぼ貸切状態ですし」


アメリは当たりを見回しながら言う。

この時間に入りに来ているのは、アメリたちとおなじく残業していたどこかの会社の社員なのだろう。

最初は皆疲れた表情をしているが、次第にほぐれていき、最終的には幸せそうな顔になっていた。


「本当に気持ちいいね。高温のところならもっと

リラックス出来たりして」


というファインの提案により3人は高温層に移動する

が、


「熱っ!」


足を入れただけでも、十分すぎるほど熱さが伝わってきた。寒さで体が冷えていたことも関係あるのかも

しれないが、それでも人が入れるのか疑ってしまう

ほどの温度設定だった。


「やっぱり中温の所でゆっくりしましょうか」


「そうね」


それから3人は楽しく会話をしながら、体が充分温まるまで入浴してからあがった。

アメリとファインが昨日と同じようにそのまま帰ろうとすると、セニアに引き止められた。


「ちょっと2人とも、どこへ行く気?」


「どこって、会社に帰るんじゃないんですか?」


ファインが何を当然のことをと言わんばかりに答える。


「こういうところのお風呂を上がったらすることが、ひとつあるでしょ」


そう言って番頭の人にお金を払って持ってきたのは

3つの白い瓶だった。


「お風呂上がりといえば、牛乳瓶一気飲みでしょ!」


そのままセニアは2人に牛乳瓶を渡す。


「さぁ、蓋を開けて」


いつもとテンションが全く違っているセニアに圧倒され言われるがままに蓋を開ける。


「カンパーイ」


セニアの合図で3人は牛乳瓶を一気飲みする。セニアのテンションに影響されたのかは定かではないが以外にもすんなりと飲みきれた。


「2人ともいい飲みっぷりだったわね」


「はぁ、ごちそうさまでした」


ファインが戸惑いながらもお礼を言う。


(そういえば、お酒を飲みすぎて酔っ払った時もこんな感じのテンションだったような。でもお酒飲んでないし、先輩も疲れてるのかな)


そんなことを考えながら、会社へと戻った。

ーーーーーーーーーーーー

「いいお湯だったわね〜」


寝袋に入りながら、3人はプチ女子会を開いていた。


「今度はロナちゃんも誘って4人で行きますか!」


「オルデさんも誘わないとね」


しばらく話していると、3人とも欠伸の数が増えてきた。


「そろそろ寝ましょうか」


「そうですね。あっ、先輩、明日の朝食はめっちゃ美味しいところなんで期待しててくださいね」


「えぇ、楽しみにしてるわ。それじゃ、お休みなさい」


その一声を最後に部屋は静寂になり、やがて3人は眠りについた。

ーーーーーーーーーーーー

翌朝


3人はカフェでモーニングセットと朝の優雅な時間を

堪能した後出社すると、伝言板に昨日までなかった

張り紙が追加されていた。


「本日より他国の支援が終わるまで、会社に泊まることを許可します。布団等の寝具はこちらで用意しますので、必要数申請してください。社長より」


3人はしばらく固まり言葉を発せずにいた。


(この前感想を聞かれたのはこの事だったんだ・・・・)


「前から思ってたんですけど、この会社って結構自由だよね」


ファインがポツリとつぶやく。


「まぁ、今日も頑張りましょう」


考える事を諦めたのか、セニアが気を取り直して2人に言う。

そして2人も考えることをやめ


「はい」


と、返事をし各々が今日の業務を開始した。

来週は日記だけの投稿になります。

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