第22話 作戦会議!
翌日の昼休み
アメリ、セニアの2人はファインの呼び掛けで、食堂に集まっていた。
「ファインちゃん、話って何かしら?」
全員が着席した後、セニアが話を切り出す。
ふっふっふ、と声に出して笑った後ファインが
ここぞとばかりに
「紅葉見にいこうよう!」
沈黙の時間が流れる。
その空気を取り繕うようにファインが続ける。
「私と天使ちゃん、昨日地上界に行ったじゃないですか?」
「ええ」とセニアが首肯する。
「その時に山いっぱいに紅葉が広がってたのを見て
思いついちゃったんですよ!」
(あれ綺麗だったな。写真撮りたかった)
ファインの話を聞きながら昨日見た景色を思い出す。
そうしている間にファインがスマホの画面を見せてくる。
「心のふるさと祈りのお山、タカビ山」
画面に表示されているのは、タカビ山の公式サイトだった。そこに書かれていたキャッチコピーをアメリが読み上げる。
「ネットで検索してたらすごく綺麗な写真が出てきたんですよ。調べたら結構近場で日帰りで行ける
距離だったんです」
「ファインちゃんはそういうの調べるのが得意ね」
「楽しいことのためなら、ぬかりは無いですよ」
自信満々の顔で胸を張る。
「たしかに綺麗だね、所要時間もケーブルカーを
使えばちょうど良さそう」
アメリも検索する。ピークの時期を検索すると
11月と表示された。
「ファインちゃん、見頃はまだまだ先みたいだけど?」
「うん、けど今言っておかないと忘れちゃう気がして。それに早めに言っておいた方が予定も立てやすいでしょ?」
「ファインちゃんが計画性を持っている?
ありえない・・・・」
「天使ちゃん、私の評価低すぎませんかね?」
と、いつも通りの会話をしているとセニアがとある
提案をしてきた。
「ねぇ、せっかくだからロナちゃんとオルデ君も誘わない?たまには大人数の方が楽しいと思うのだけど」
「先輩、実は私も同じことを考えていたんですよ!」
ファインが身を乗り出して同意する。
その話を聞いていたアメリは、ある問題が生じることに気づく。
「でも、ロナちゃん来るって言うかな?こういう言い方すると良くないかもしれないけど、面倒くさがって来ないんじゃない?」
その質問を予想していたかのように、ファインが即答する。
「まずはオルデさんを誘って、こちら側に取り込みます。その後ロナちゃんがお兄さん好きなことを利用すれば・・・・」
言っているうちに、ファインの顔がどんどん悪人顔になっていく。
「オルデ君のことは私に任せてちょうだい。必要と
あらば、先輩ということを利用してでも取り込んで
みせるわ!」
何故かセニアもやる気満々になっている。
アメリは更に質問をする。
「オルデさんは先輩に任せるとしても、どうやって
ロナちゃんと連絡取るの?部署が違うから、なかなか会えないと思うけど」
「私が昨日、ロナちゃんに抱きついたの覚えてる?」
そう言われて、昨日のことを思い出すと確かに抱きついていた。突然抱きついていので、よく印象に残っている。
「うん、正直ちょっと引いた」
「まぁまぁ、あれにはちゃんと理由があったから許してよ」
「理由?」
「あの一瞬でスマホを抜き取り、連絡先を登録して
おいたんだ!これぞ神の所業」
またまた自信満々に胸を張る。
「ロックかかってなかったの?」
「解除されたまま机の上に放置されているのを確認した時に、この策を思いついたからね」
(ファインちゃんそのうち捕まりそう)
ファインの心配をしながらも、なかなかやるなと思ってしまい、複雑な気持ちになった。
「じゃあ、そういう手筈で。先輩、オルデさんを取り込めたら連絡ください」
「わかったわ!」
そう言って2人は立ち上がり強く握手をした。
(先輩のキャラが崩壊しかけている)
そう思いつつ、今の状況を楽しんでいるアメリで
あった。
高尾山です。群馬県の高檜山と似た名前になってしまったのですが、他にいいのが思い浮かばなかったのでタカビ山となりました。
さてさて今回は短めの本文となってしまいました。
おそらく来週も短くなってしまいます。
予めご了承ください。
こんな私の作品ですが、今後もよろしくお願いいたします。




