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転生支援株式会社!  作者: 黒梨恵夢
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第17話 残業!2

午後11時

定時を大幅に超えた作業によりアメリの精神は限界を迎えていた。

手を休め真顔になり深呼吸をすると


「さぁ、始まりました天使アメリの"天界ラジオ"。

この番組は転生希望の方が望むスキルを紹介していく番組でーす」


ラジオパーソナリティになりきり、そのまま資料を手に取って、1人でブツブツと言いながら作業を再開した。


「天使ちゃんが壊れた・・・・」


隣で作業していたファインが直ぐに気付く。

しかし、そんなことも気にせずアメリは作業を続ける。


「天界ネーム山田太郎さんからのご要望」


「ラジオなのに本名出しちゃったよ」


隣から聞こえてくるアメリの声にツッコミを入れながら、ファインも作業を続ける。


「剣術のチートスキルを獲得してモンスターを倒しまくりたい、との事ですね。まず1つ言いたいことは少しくらい努力しようと思わないのかという事ですね」


そう言ってパソコンに入力する。言っていることは否定的でマイナスな事だが、何故か顔は満面の笑みである。その姿はまるで残業のストレスを発散しているかのようだった。


「やはり努力した方が達成感も得られるし

自分のためになると思うのですが、その点について

ゲストのファインちゃんはどう思われますか?」


「え?えっと、そうですね、確かにそちらの方が油断も生まれにくくて良いと思います。でも転生希望の方の望み通りにスキルを譲渡するのが私たちの仕事だし・・・・」


「その点については聞いていないです」


急に話を振られ困惑しながらも何とか返答するが、その後のアメリの食い気味の言葉で話をさえぎられてしまった。

今は正論を聞きたくないといった感じだ。


「戦闘系チートスキルを使って活躍し、チヤホヤされたいという気持ちは分かりますが、果たして将来の

ことは考えているのでしょうか?」


視線は相変わらず画面に向けられたままだが、文末を疑問形にしていることから察するにファインに問いかけているようだ。


「それはどういうことでしょう?」


ファインもそれらしい事を言って話を合わせる。


「転生者のほとんどが転生先の世界にいる魔王を倒すことを目的とすると思うんですよ。その際に譲渡されたチートスキルは非常に役に立つでしょうね」


「まぁ、攻略する上で戦闘力は重要だからね」


ファインが発言するとアメリは手をパンと叩きファインを指さした。


「そう!まさに"攻略する上で"役に立つんです。魔王を倒し平和が訪れた世界において、戦闘系のチートスキルは何の役にも立たないのです。

そんな役立たずのスキルだけでどう余生を過ごすというのか、私は疑問を抱かずにはいられませんね」


それを聞いてファインはしばらく考え、ひとつの意見を主張する。


「その世界の自治組織に入るとかはどう?

盗賊を捕えたりするのに戦闘系のスキルは役立つと思うけど」


「なるほどなるほど。じゃあファインちゃんは魔王を倒した勇者が居る自治組織を相手にしてもなお、盗賊とかをやるんだ!鋼のメンタルだね!」


ちょっとした嫌味を含むアメリの言い方に

ファインは完全に撃沈していた。

このままこのことについて深く話すと心がオーバーキルされてしまうと思い、話の内容を少しずらすことにした。


「ところで、天使ちゃんはこのことを通して何が言いたかったの?」


「後先考えずにチートスキルを望むやつは馬鹿だ!って事。ついでに言うなら生産系のスキルは最高って事」


「oh・・・・」


普段のアメリからは聞けないであろう突拍子な意見にファインは対応しきれなくなってしまった。


「天使ちゃん今日はもう帰ろう?どうせ明日も残業になるだろうし、生産系スキルが最高な話はまた今度聞くから」


アメリの精神的疲労を心配し提案する。


「というわけで本日の天界ラジオはここまで。

また明日!」


(明日もやるのか・・・・)

もう1話分書きます。

今週も本文が短くて申し訳ないです。

2週間毎に更新にしようかと迷ったのですが

それだけ期間が空くのは良くないと思いやめました。

気が変わって試験的にやるかもしれませんが

その時はお知らせしますので、作者の気まぐれに

付き合っていただけると幸いです。

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