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転生支援株式会社!  作者: 黒梨恵夢
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第15話 内部監査! 2

昼休み・食堂にて


「天使ちゃんどうだった?」


「うん、私もなんか色々と書かれてたよ。

凄い気になる」


ファインにミリーの事を聞かれ午前中の様子を

思い返してみる。

仕事開始から1時間ほど経つとミリーは他の社員の監査にでもいったのか、アメリの近くを離れていた。


(もしかしてあの短時間で監査終わったのかな。

でも社員多いし、あのくらいが妥当なのかな?)


「・・・・ちゃん。天使ちゃん、聞いてた?」


どうやらアメリが考え込んでいる間にファインが何かを話していたようだ。


「ごめん、なんだっけ?」


「やっぱり聞いてなかったんだ。今度はちゃんと

聞いてよ?」


そう言ってファインが話し始めたのは、ファインの

通勤路にあるつぼみの事だった。

今日の朝見たところ、ピンク色の花が咲いていたらしい。携帯で撮った写真を見せてくれた。


「ついに咲いたんだ、綺麗だね」


「うん!でもこれなんて言う花なんだろう」


「多分だけどスターチスってやつじゃないかな」


それを聞いてファインが検索をかける。

すると画面を見て「本当だ」と呟く。

アメリの予想は当たっていた。


「なんで知ってたの?」


視線を携帯の画面からアメリの方へ向け尋ねる。


「昔スターチスが沢山咲いてるところに行ったことがあって、それで覚えてたの」


「そうだったんだ」


「さて」と言いながら携帯をしまうと今度は

「ふっふっふ」と不敵な笑みを浮かべる。


「何、どうしたの」


「私はこのときを待ち望んでいたのだよ。

毎度恒例ダジャレクイズ!」


昨日はアメリが早退したため出題できずその分の

エネルギーが今日放出されたのだ!


「では問題、日本と音楽に共通してあるものは何?」


「なぞかけ方式か〜、難しいね」


その言葉を聞いてファインの顔がパァと輝く。

そしてその顔を見てアメリがニヤリと笑う。


「ズバリ、"しき"があるでしょう!」


「整っちゃったかぁ〜」


そう言って悔しがりつつも久しぶりに出題できて嬉しいようだった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーー

昼休憩を終え席に戻るとそこにはミリーがいた。


(午前で終わりじゃなかったのかな?)


「天使さん、午後も少しお邪魔させていただくザマス」


「分かりました」


また背後で何かを書く音がしていたが慣れてしまったのかもう気にはならなかった。


作業を進めているうちに神様が転生希望者に聞いた

内容だけでは資料を作りきれないものがあった。

しかし、このケースは以前経験しているので対処法はもう知っている。


「ミリーさん、資料作成に必要な内容を聞きに

待機施設に行きますがミリーさんはどうされます?」


「同伴させていただくザマス」


「分かりました」


必要なものを持ち会社を出る。

ミリーは移動中も紙に何かを書き込んでいた。


「あの、それってやっぱり監査したことを書いているんですよね?」


気になる気持ちを抑えきれず

問いかける。


「そうザマス、この内容によって各社員のこれからが決まるザマスよ」


「へ、へぇー」


(これからってどういうこと?もしかして

クビとか・・・・)


ミリーの返答を聞いてアメリは問いかけたことを後悔した。世の中知らない方がいいこともあるのである。サンタがいないとかね。


それから何も喋らずに黙々と歩き施設に到着する。手順も以前と同様に受付で聞き取り対象者の部屋番号を教えてもらう。

そこに居たのは10代のいわゆるヤンキーだった。


「こんにちは、転生支援株式会社の者です」


「あぁん?何の用だ?」


(怖すぎて神様対応するの嫌になったから適当に

やった説浮上しそうなんですけど)


と心の中で不満心を呟きながらも頑張って

聞き取りを始める。


「本日はご要望されるスキルの内容を聞き取りに

参りました」


「それは神とかいうふざけた野郎に言っただろうが。どんな野郎にも勝てる喧嘩力が欲しいってな」


(こういう性格の人にはその人に合わせた方が良さそうかな)


相手の喋り方から性格を分析しテンションを変える

作戦に出る。


「勝つって言ってもいろんな勝ち方があるじゃない

ですか、武器を巧みに使ってとか。

それともやっぱり拳ですか?」


シュッシュッとボクシングの動きをやってみる。


「お姉さんわかってんじゃねぇか、喧嘩と言ったら

やっぱ拳だよな。喧嘩に武器を使うなんて有り得ねぇぜ。」


「自分が鍛えただけ強くなれるっていうのはいいですよね。じゃあ手から炎が出るパンチなんてのはどうです?」


「いいなそれ!心だけじゃなく体も燃えれば怖いもの無しだぜ。決めた、そのスキルを俺にくれ!」


「分かりました」と言って資料に書き込む。

それを見てミリーもスラスラと書き込む。


椅子から立ち上がり荷物をまとめ最後に挨拶をする。


「以上で聞き取りは終わりです。お疲れ様でした」


「おう、最高にかっこいいスキルが来るの待ってるぜ!」


軽く会釈し部屋を出て施設を出る。

行きと同じ様に黙々と歩く。そして会社のフロントに着いた時、ミリーが呼びかけてきた。


「これであなたの監査は終了ザマス。あなたの勤務態度はとても良かったのでこれからも続けてください」


「分かりました」


2人はそれぞれ別の方向へ行こうとした時アメリはあることを思い出しミリーし呼び止める。


「あの、ファインちゃんの評価を聞いてもいいですか」


ファインの作業速度はお世辞にも早いとは言えない。その事がマイナスとなり、もしかしたらクビになってしまうのではないかと心配していたのだ。

監査の内容など他人に公言してはならないだろうと思いながらのダメ元の質問だった。


「そうザマスね、ファインさんは1つの資料作成に

かかる時間が他人よりも長いザマス」


「えっ」


まさか教えて貰えるとは思っていなかったことと、やはりファインはクビになってしまうのではないかという2つの理由から来る驚きだった。


「しかしそれをカバーするために、必要なら残業をするといった努力が目立ちます。彼女には是非そういった努力を続けて欲しいザマスね」


話を聞く限りクビにはならないようだ。

これでこれからもファインと共に働ける、そのことを実感すると緊張が解けたせいか一気に疲労感が出てきた。


(ファインちゃんのせいで余計に疲れちゃっ

た。今日なにか奢ってもらおう)


そんな理不尽なことを思いつつも、残りの仕事を

片付けるために営業部へ戻って行ったのだった。

書いててふと思ったんですけど、〜らしいとか、着実って言葉めっちゃ使ってるなーと思ってなんか使いづらくなりました。知らねぇよって感じですかね

まぁ気にせず今後も使っていくんで「こいつまた使ってるよ」とでも思いながら読んでください。

それではまた

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