第15話 内部監査!
午後5時半
目が覚め体温を測ると、熱は37度まで下がっていた。明日には完全に治って出社できそうだと思っていると、外から話し声が聞こえてきた。
「天使ちゃん寝てますかね?」
「私が会社に戻る時はベッドの上にいたけれど、今もそうかは分からないわね」
どうやらファインとセニアが見舞いに来てくれたようだった。
すぐにベットを出て玄関に向かい、扉を開ける。
「天使ちゃん!だいぶ良くなったみたいだね」
アメリの顔を見てファインが安心したように笑う。
2人を家の中へ招き入れ冷たい麦茶を出す。
「お昼頃よりは良くなってるみたいね」
「はい、おかげさまで。お粥美味しかったです」
セニアの方へ向き直り深々と頭を下げる。
「そう、良かったわ。料理にはあまり自信がなかったから」
話を終え麦茶を飲み干すと、「さて」と言って
立ち上がる。
「そろそろお暇するわね。時間も時間だし」
「えぇー、もう帰るんですか?早すぎません?」
特に何も話せていないファインが反抗する。
「体調が良くなったとはいえまだ病み上がりの状態なんだから、あまり無理させちゃ駄目よ。
明日の朝ゆっくり話せばいいじゃない」
「分かりました」
アメリの体調のことを出されてはさすがに抵抗できないのか、渋々立ち上がり玄関へ向かう。
靴を履き終え外に出ようとした時ファインが一言話しかけてきた。
「そうそう、午後から内部監査?の人が来て色々とやってたよ、ツリ目みたいなメガネかけた人。明日も来るみたいだから天使ちゃんも気をつけた方がいいよ」
そう言って指でツリ目を作る。
そのファインの顔を見て一言。
「何それ」
「わーお。そんな冷たい反応ができるってことはもういつもの天使ちゃんだね」
「バイバイ」と手を振りながら帰るファインを見送り部屋に戻る。内部監査に来ているという人物の顔を色々と想像しながら夕飯の支度に取り掛かった。
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翌日
いつも通りの時間に出社すると既に2人とも
出社してきていた。
「おはようございます」
「天使ちゃんおはよう!完全復活て感じだね」
昨日話し足りなかったせいもあるのかいつも以上に元気な挨拶だった。
「ねぇねぇ聞いてよ、昨日さ・・・・」
ファインが話し始めようとするとカツカツとヒールで歩く音が近づいてきた。
「おはようございます、天使アメリさん。私内部監査で来ておりますミリーという者ザマス。どうぞよろしく」
「ざ、ザマス」
語尾に驚いている間に何やらミリーがアメリの周りをぐるりと一周して書類に何かを書き込んだ。
「服装には特に問題が無いザマスね。今日はこんな感じで仕事をしている所を監査させてもらうザマス。
それでは後ほど」
そう言って廊下に出ていってしまった。
「あれが昨日言ってた、内部監査に来ている人?」
色々と気になったがとりあえずファインに確認を取ってみる。
「そう、私昨日めっちゃ色々と言われて。
もう心がズタボロだよー」
「ちなみになんて言われたの?」
「あなたは少々作業効率が悪いザマスね、って。
なんか書類に書かれもしたし」
高クオリティのモノマネで昨日の出来事を説明してくれた。
どうやら昨日はファインの所にも監査が来たらしい。
「ていうか、また天使ちゃんと話せなかった。
話したいことたくさんあるのに」
「まぁまぁ、お昼に聞くから」
時刻は始業時間、ファインをなだめながら席に行き
仕事を始めようとする。
すると、すかさずミリーが近寄ってきて
書類を準備し始めた。
「では、天使さん私に構わずお仕事を始めてくださいザマス」
(なんかやりづらいな・・・・。というか今ザマスつける必要あった?)
そんなことを思いながら、できるだけいつも通りの仕事をする。後ろからは絶えず何かを書く音が聞こえてくる。
その音に気を取られながらも着実に作業を
進めていった。
最近1話の量が短くてすみません。
あと「全然仕事してねぇじゃねぇか」と思い始めている人がいるかもしれませんが、この物語は基本ほのぼの系としてやっていくつもりなのでよろしくお願いします。
書いててネガティブ思考になってきたザマス。




