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転生支援株式会社!  作者: 黒梨恵夢
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第12話 最終日! 2

数分後、アメリは整備部の隣の応接室のような部屋を少し開いた扉の隙間から覗き込んでいた。


中では黒革のソファに負傷した社員が寝かされて

おり、その周りをオルデを含む数人の社員が

囲むようにして立っていた。


その人の壁から見えた負傷者の手は

あの時悪魔から出ていたオーラに包まれていた。


「まずい、侵食が進んでいるな・・・・」


その手を見たオルデが困惑した声を出す。

しかし、その後の対応は実に迅速であった。


オルデが1人の社員に指示を出すとその社員が

負傷者に手をかざす。すると負傷者の手は白い光に

包まれ、数分後オーラが完全に消えた。

俗に言う回復魔法というやつだ。


「ひとまずはこれで解決だな。君はしばらく休暇を

取って療養するといい」


「ありがとうございます、オルデさん」


気を取り戻しオルデに感謝を伝えながら起き上がる。


「困った時は助け合いさ!それじゃあ後は任せたよ」


そう言ってこちらに近づいてくる。

アメリは慌てて扉から離れ近くの自動販売機に

隠れた。


少しして出てきたオルデの顔は暗く曇っていた。

ため息もついていた。

部下が攻撃され傷を負ったのだ。無理もない。

オルデに気づかれないように時間を置いてから

整備部へ戻った。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

昼休憩時


「いや〜何とか終わってよかったよ」


ファインが昼食をとりながら話しかけてくる。

いつしかの菓子パンではなく、アメリと同じく

手作りの弁当を持ってきていた。


「ファインちゃん最近お弁当に変えたよね」


「うん!やっと上手く作れるようになってね。

色々と挑戦してるんだよ?」


「へぇ〜」


どうやらこのことをきっかけに料理にハマったらしい。


「じゃあ今度私に作ってきてよ」


「え?なんのために?」


突然のアメリの提案にファインが驚く


「それはもちろん、あなたの腕を確かめるためよ」


「お、お願いしますお義母さん」


「誰が姑じゃ」


アメリがツッコミを入れたタイミングで

オルデがやってきた。


「やぁ、ここいいかい?」


「どうぞどうぞ」


ファインがお弁当を自分側に寄せ

机の上にスペースを作る。


「遅めの昼食ですね?」


「お腹空くタイミングがいつもこのくらいなのさ」


笑いながら着席する。


「天使君たちは今夜なにか予定あるかい?」


「いえ、特にないですけど」


「私もないです!」


「そうか、なら今夜飲みに行かないかい?

研修終了記念に。」


どうやらこのことを誘うためにアメリたちの元へ

やってきたようだ。

2人は一瞬顔を見合せてから返事をする。


「いいですね」


「行きましょう!」


「良かった。それじゃあ・・・・」


その後も食事をしながら詳しいことを決めていく。

世間話もしつつ昼休憩を終えた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

退勤後


オルデについて行き、たどり着いたのは

ロナが営業部に研修に来ていた時セニアと訪れた

居酒屋だった。

オルデが店員に「先に来ている人がいるので」と

言っていた事を不思議に思いながらもついて行くと


「天使ちゃん、おつかれ〜」


「お疲れ様です」


既に出来上がった状態のセニアと

粛然とした態度のロナが向かい合って座っていた。


「セニアさん、先に飲んでたんですか・・・・」


オルデが呆れたような口調で話しかけながら

ロナの隣に座る。


「ほぉらぁ天使ちゃん達も立ってないで座りな〜」


セニアに招かれ隣に座り、ファインもそれに続く。

一通り注文を終えた後オルデが説明してくれた。


「セニアさんと僕は1年違いでの入社だったんだけど

部署も違うのになぜ知り合ったのか僕も不思議に

思ってるくらいだよ。ごめんね勝手に誘っちゃって

知ってる人が多い方が楽しいと思って」


「いえ、ありがとうございます」


しばらくして全員にドリンクが行き渡り、オルデが

音頭を取る。


「それじゃあ2人の研修が無事に終わったことを

記念して」


『乾杯!!』

社員量産してすみませんでした。

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