第七話 新しい力のようですね
「…ん、もふもふ、もふもふですねぇ。」
ソプラは体全身を包まれる感覚に気持ちよく目を覚ました。
極上の布団から体を起こすと、
ベットの横で本を読みながら座っている航大が目に入った。
「おう、目―覚めたか?」
「…もうちょっと心配してくれてもいいんですよ?」
ソプラは満面の笑みで航大を見た。生きてくれていてよかった。
「…ここ、どこなんですか?」
「オアシスだよ。ここに住んでるやつら、
あのベアールの大群にだいぶ困らされていたらしくてな、
俺たちが倒してるのをみて、お礼にって休ませてくれるっていうから寄ってるんだ。」
「へぇ、そうなんですね、でも近くにオアシスなんてありました?」
「いや、俺の爆発の音が聞こえたらしくて、
ベアールが何かしたのかと思って向かってみたらしい。」
「そうなんですね…ていうか、その爆発!あれを手に入れたんですか!?」
「ああ、ソプラ知ってるか?」
「ええ、もちろん!
あの爆発は間違いなく『五色乱爆』ですね!
もう一つの方はわからないんですけど…」
そういいながらスキル辞典を開き、航大に見せる。
スキル名:五色乱爆
レア度:★★★★★★☆(6)
説明:近距離~中距離の攻撃・弱体の混合スキル。
1回の発動による攻撃回数は計5回(各属性1回)と少ないが、
攻撃範囲が広く、爆発の追加効果で高ダメージが狙える。
また弱体の効果も比較的高めで、様々な場面で有能である。
さらにこのスキルを使いこなすと昇格することが確認されている。
効果:近距離に火・水・雷・風・氷属性の爆発を起こし大ダメージを与える。
敵に爆発が当たると同じ規模の爆発をさらに起こして大ダメージを与える。
また、当たった敵に
火力弱体化(大・火属性攻撃時)
魔力弱体化(大・水属性攻撃時)
耐久力弱体化(大・雷属性攻撃時)
速力弱体化(大・風属性攻撃時)
知力弱体化(大・氷属性攻撃時)
の追加効果を発動する。使用後一定時間使用不可。
「…いや、ごっついスキルだな。」
「そりゃあ当たり前ですよ!
レア度6だし、偉大な英雄、セーレン様もお使いになったスキルですしねー。」
「セーレンって…このお話に出てくる魔女のことか?」
そういって航大はさっきまで読んでいた本の表紙を見せる。
そこには『英雄物語』と書かれていた。
「それ読んでたんですねー!面白いでしょ?
ぜーんぶ実話なんですよ、1800年くらい前の。
セーレン様は女の子なら一度はあこがれる存在なんですよー♪
不器用なところっていうか、ギャップというか?」
そういってさっき読んだばかりの物語をソプラは嬉しそうに話し出した。
「この世界がなぜできたのかー、考えたことのないものはいないであろーう!」
次回からはエルジュ初期のお話が出てきます。
時間軸を自分でもきちんと整理しておかなくては(;'∀')