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第四十四話 但馬攻略軍議

今回少し短めですー!


兄弟とは、近くて遠い……




 一か月で播磨を攻略する。




 そう宣言した秀吉の言に従い、羽柴軍は行動を開始した。

 といっても播磨内ですることは調略のみの予定なので、秀吉自らが駆けずり回り播磨内の国人衆を次々と説き伏せていった。

 その間、他の者は今後予定している但馬攻略についての情報収集を主に行動した。


 そして、一か月ほどの時はあっという間にすぎた。




「無事に播磨は攻略じゃ! 集めた人質たちは一旦ここ姫路で全員合流させたのち、わしの城へ連行する予定となっている。この調略には官兵衛も一役買っている故、官兵衛にも拍手!」




 あらかじめ準備を整え、実際に駆けずり回ったのは秀吉自身だというのにそれを意に介さず協力者である小寺官兵衛を讃える部分にまさに秀吉の人柄が現れている。


 拍手を受けても官兵衛が表情を変えることはなかったものの「秀吉殿自らが行動した結果。自分はそのお手伝いをしたにすぎませぬ」と謙遜しつつ総大将を立てる。


 拍手の音が止むと今度は半兵衛が皆の前に進み出て地図を広げた。




「次は予定通り但馬攻略になります。ここからが戦本番というところです。まずは要所となる二か所の城を落とすことから始めます」

「一つめは、竹田城。この地の大名である山名祐豊やまなすけとよという者が治めております。城の守り役には家臣の太田垣輝延が当たっています。少し前までは織田に加勢していましたが、毛利との関係改善を成しました。しかし織田と毛利の関係悪化の影響でこのような事態になったという可哀想なお方です」




 若干バカにしているというか先のことや周辺諸国のことをちゃんと見ていないだろうという哀れみが感じられる言い方をする官兵衛に黙って聞いている寧々子は半眼になる。


 それに対してうんうんと首を縦に振る半兵衛が続きを話し始めた。




「この山名さんちは家中で織田派と毛利派が揉めているそうです。これをうまく利用したいところですね」

「そんな近所の仲がいいお宅みたいな言い方をするな、半兵衛」




 両兵衛、一か月でめちゃくちゃ仲良くなってるやん。




「とにかく山名氏への圧力も兼ねて竹田城を落とします。落としたのち、竹田城に誰か一名とどまらせて姫路とは別に今後の足掛かりとしていきたい」

「ふむ。ならば竹田城攻略後はわしの弟、秀長を配置しよう」




 名前が上がり、一同は秀吉の弟だという羽柴秀長へ視線を向ける。


 皆の視線を受けた秀長はかけているメガネをくいっと指で軽く押し上げてキリっと姿勢を正す。




「拝命いたします、兄上」






 秀吉の弟だというのに、ちゃんとした大人武将として出るのは何気に今回が初である。








読了ありがとうございます。

ブクマ・ptよろしくお願いします!


ちょっと短めですが、それでも次回は火曜更新です!

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