第四十三話 播磨攻略軍議
ギリギリ更新できた!!
まだ軍議ですが!!
中国攻めの第一歩となる播磨入り及び中国攻めの拠点とする姫路城入城が叶った寧々子一行。
姫路城にて、のちの黒田官兵衛となる小寺官兵衛と合流し、城内散策中に官兵衛単体で遭遇するイベントが発生したものの、半兵衛が咄嗟に対応すると意外にも好感度が上がった様子。
さすがは両兵衛といったところか。
目の前で仲良く談笑し始めた半兵衛と官兵衛を残し、寧々子はこっそりその場を離れた。
彼女が姫路城を散策したのは本当に現代まで残っている姫路城との比較をするためでほぼ観光気分であった。
己が目で、しかも現代から比べれば出来立てほやほやと言える状態の姫路城を見られるのだ。見るしかない。
そうして寧々子は一人城内を散策するのだった。
そして翌日。
軍議のため姫路城の天守閣に今回の戦に参加している羽柴秀吉の家臣一同と姫路城の主である小寺官兵衛が集められた。
寧々子も半兵衛のそばに控える形でひっそり座り待っていたところ、天守閣ににこやかな笑みを浮かべた半兵衛と雰囲気があきらか昨日とは違いすぎる官兵衛が現れた。
「――おはようございます、治」
「おはようございます。なにやらお二人そろってにこやかな雰囲気ですね」
「昨日はいつの間にかいなくなっていましたね。あのあと少し呑みまして、いやぁとても有意義な時間でした。おかげで、一日で友となりました」
「はやっ。さすがは両兵衛と、後世にペアとなるだけありますね」
「ぺあ……話の流れから察するに二人組というような意味ですか?」
「あなた、どんどん未来語の語学力上がっているわね」
ここまでひそひそと小声で会話を交わす寧々子と半兵衛であった。
すぐに全員揃い、軍議が開始された。
「信長様には播磨の攻略のみを命じられたが、わしは但馬も攻略したいと考えておる」
「播磨に割く時間を少なくすればそれも叶いましょう」
「うむ。というわけで、播磨を一か月で落とそう」
秀吉の一か月発言に家臣たちはざわめき始める。
成り行きを見守っていた半兵衛と官兵衛も目を細める。
「羽柴秀吉殿」
「秀吉でよいぞ、官兵衛殿」
「では秀吉殿。播磨を一か月で攻略する策がおありでしょうか」
「ああ、単純だ。全員降伏してもらう」
・・・。
それをどうやってやるのかと官兵衛殿は聞きたいんだと思う。
答えになっていないことに官兵衛の眉がピクリと動き、それまでの柔らかい雰囲気に少しスパイスが混ざったかのようにピリッとする。
「播磨へ来るのは遅くなってしまったが、信長様より命が下った時からめぼしい人物をいくつか挙げてその者たちに書状や使いを出しておった。一か月こちらで駆けずり回り、ゆっくりとお話を一度すればきっと大事なご家族を儂に預けてすぐに降伏する」
秀吉の次の発言に、今度は違うざわめきが生まれる。
「最初は戦というより、走り回ることが多かろうがそれで一か月で事が終わるならば諸君も望むところであろう」
「それは確かに望むところですねぇ。僕は賛成です。というか、すでに用意されたものをわざわざ無下にすることもないでしょう」
秀吉の意見に半兵衛がいち早く同意を示す。
続いて秀吉の意図するところを聞いて官兵衛もまた手を上げた。
「私も賛成です。無駄な血を流すことになるより、駆けずり回るだけで終わるならば望むところです」
「二人とも賛同をありがとう。他に意見あるものはいるか?」
家臣たちもみな首を縦に振る。
満場一致のようだ。
「うむ。では諸君、各自に訪問先の振り分けをする。希望する箇所があれば積極的に申し上げよ」
そこで秀吉は懐からいくつかの書状を取り出し、担当者の振り分けを始めた。
一連の流れを黙秘して見守っていた寧々子は内心ホッと一息ついた。
播磨攻略と但馬攻略提案までは寧々子の知る史実と相違ない。
ここまでは変化がないようだ。
しかし油断はならない。
この先どんな変化があるか、分からない。
些細な変化も見逃さないよう、情報には注意を払わなくては。
一人、警戒を絶やさないでいる寧々子を少し離れた距離で見つめる人物。
小寺官兵衛は、一人意志を秘めた瞳を持つ寧々子を見つめながら目を細めた。
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