54 ニキ・モイストside
更新するの忘れてましたm(__)m
それと、今回短いので後程もうひとつの話も更新します。
「バッカ!何してるんだよ!直ぐ追い掛けるんだよ!」
バシンッと背中を叩かれて我に返る。
いや、だって、俺?
今迄確かに声には出して居なかったけど、何とか分かって貰おうと柄にも無く『好きだ』って言う意味の花を送ったりしてモーションを掛けて居たけど。
過去にデートだって言った事もあったがな。
「ニキが唐突な事で混乱してわけ分かって居ないとは思うけどね!今逃すと冷静になってしまったレナちゃんがあんたを見放すかも知れないよ?何せニキは変なトコで頓珍漢で屁っ放り腰のヘタレだからね。おまけに猪突猛進で深く考えるのが苦手と来た。今ちゃんと掴まないともう二度とチャンスは無いよ!さっさと行って追い掛けろ!」
今度は蹴られた!
モニカおば…おっと、やばい。睨まれた。
「ニキが子供の頃からずっと惚れて居たのは知ってるんだよ」
「う、」
「年に数回の頼まれても居ないアレイ領地の遠征に紛れて行っていたのは知ってるし、その度にアレイ家の娘の様子を気に掛けて居たのも報告にある」
「…っ!」
「嘘だと思うなら今此処で言おうか?遠征の荷物に紛れて入って来たお前は現地に付いてから見付かって、仕方ないからと大人達が魔物と戦って居る間ちゃっかりと混ざって討伐終了後。村の側の川辺で休憩中偶々傍を通った娘、畑に水を撒く為に水桶を持って必死に運んでいた可愛いレッティーナ嬢に一目惚れ。だがチキンだったニキはその様子を遠くから見て居るだけだった、と。手伝えよ」
「うげ」
「私の情報網、舐めるんじゃないよ。何ならその後の事も語ろうか?頬染めてたって。ヘタレ過ぎてアレだけどねぇ…ニキ、モイスト家の血流れてる?いや、流れてるからか?ウチの家系の男って恋愛に関してはほんっとダメだしね。でもな~ヘタレはアルビオン兄さんだけで結構なんだけど?」
ヘタレはもうお腹一杯!
と言うか笑いながら一気に言われた!
そして親父ヘタレだったのか……血が濃いのかも知れない。
イヤそうじゃなくってだな、我に返って先程から此方を見て居るケインを見返す。
困った様な泣きたい様な、かと言ってどう言ったら良いのかと何度か口を開いては閉じてと魚の様に繰り返して居る。
俺もどう言ったら良いのか言葉に詰まる。
ケインとは小さい頃からの顔馴染みで、レスカとケインと俺三人で幼馴染って言う感じになって来て居る。本来ならもう一人であるアレスが居る筈なのだけど、彼奴は何処か一線を引いて居るからイマイチ掴めない。勿論大事な友人なのだけど。
そのケインが突然立ち上がって自身の頭をクシャクシャと搔き回し、此方をキッ!と言わんばかりに睨んで来た。
「あ~もう!行けよニキ!お前の言いたい事も分かるけど、僕の気持ちを考えるならさっさと行け!モタモタしてると僕が代わりに行ってレナちゃんを奪うぞ?」
それは困る!
慌てて部屋を去ろうとすると、レスカと目が合い「良かったな」と言う感じで微笑んで来た。その手は確りとユリア様の手を掴んで居て、確りと離さない様に握って居るのが印象的だった。




