表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
今日も学園はゴタゴタしてますが、こっそり観賞しようとして本日も萎えてます。【連載版】  作者: 柚ノ木 碧(活動休止中)
3章  今日も学園はゴタゴタしていますが、何故か苗字が変わってしまってコッソリ鑑賞出来にくくなる様です。
41/110

閑話 ジーニアス・アルセーヌ・ガルニエの溜息 前

 早朝。

 日が昇ってからベッドから起き、騎士団の寮に居た時の癖…何時もの騎士団の装備に着替えようとしてして一度止める。


「そうだったな…」


 ガルニエ家の当主になったのだったと部屋を見渡して気を引き締める。

 つい先日爵位授与をされ、この屋敷と男爵の地位そして王族の第二王子であるユウナレスカ様の近衛兵としての地位を得たのだ。


 夢の様だ。

 等と本来ならば思うだろう。

 だがあのユウナレスカ様は今迄付いて居た専属の近衛兵を国王へと返上し、今後臣下へ降りる際の側近として私を起用する為に動いてくれたのだ。

 それは―…


「第一王子であるガーフィールド様への牽制だろうな」


 先日の授与式の時の第一王子の眼差し。

 その眼差しがレナに向いて居ると分かった瞬間、授与式の祭典に居た貴族の令嬢達の眼差しが一気に冷え切り、レナに注がれた。

 その際アルビオン団長の息子であるニキ様が牽制をし、お陰で多少緩和された様に思えるが気が付いた令嬢も何人も居るだろう。


 恐らくそれを見た際に即座にユウナレスカ様は計算し、王へ進言したのだろう。

 国王も私の起用を考えて居たらしいし、今後の事も考えて元ユウナレスカ様についていた側近を一度国王へと返上。その後第一王子側に寄越すようにとも考えて居たらしいと、帰る際にレナには聞こえ無い様にこっそりと私に告げて来たし。


 私は騎士団に勤めて居た為に王城内部の事情は深くは知らないが、恐らく現在王城は不穏な状態になって居るのであろう。今迄は気楽に通っていたらしいユウナレスカ様まで現在王城から少し離れ、敷地内にある離れへと移動したと聞く。

 それには王の側妃が関係しているともっぱらの噂だ。

 更にユウナレスカ様の婚約者であるユリア様にも側妃が妙な手を出そうとしているのではと猜疑心を深くし、接触しない様にと細心の注意を全部下に告げて警戒して居るのだと言う。


 だからこそ、ユウナレスカ様は今後、今迄居た側近では無く私を起用したのだろう。

 私ならば政治的な意味合いでは新参者故に地位は無い。

 無いが故に今迄側妃との政治的な意味合いでの接触も無い。

 為らば妙な仕掛けを起こす事も無いだろうと。

(最も側妃からの接触はある可能性も高いので、それは今後の課題になるだろうな…気が重い事だ)

 更にユウナレスカ様の婚約者であるユリア様の親友、レナの兄である私にならと考えて居る様に思う。最も今迄ユウナレスカ様と特に交流があったわけでは無いので様子見になるのではと思うのだが。

 それに学園を卒業すると、ケイン様にニキ様それに私はまだ会った事は無いがアレス様が側近に付く筈。その場合正確な側近ではなく相談役と言った風体なのだが、今言った貴族の子息の地位等からそう言った構造になる筈。


 だが…


 アレス・バーンド様。


 現宰相の息子だが、今かなり地位が危うくなって居ると聞く。


 そのお陰かどうかは分からないが、比較的仲が良い筈のニキ様やケイン様は頻繁にレナに会いに来るのに対し、アレス様は全く来ない。最もこの二名であるニキ様やケイン様はレナに恋愛感情があるからこそ来るのであって、アレス様はその感情が無いから来ないのだろう。だが全く恋愛感情が無いユウナレスカ様まで訪問に訪れる(注:本当はユリア嬢関係の件で来て居るのだが、ジーニアスは知らない)のに、その付き添いでさえ来ないのは何故なのだろう。


 毎度の様にユウナレスカ様にちゃっかり付いて来ている二人のお邪魔虫、ニキ様やケイン様が特殊なのかも知れないが。(注:単にケインもニキも。レナに会えるから付いて来ているだけ)


「まぁ考えても仕方ないな」


 騎士団の時から着ているトレーニング用の服装に着替え、さっさと部屋を出る。

 出ると使用人の一人であるメイドがドアの前に立ち、「お早う御座います」と挨拶と水が入った(タライ)を渡される。

 これ、本当は部屋に運ぶつもりだったんだろうな。私が予想外早く起きて来たものだから少し予定が狂ったのだろう。「ありがとう」と礼を言うと顔を真っ赤にしていたが、まぁそれは放置だ。

 其処の角に何人かの若いメイドが溜まって居て、「キャーキャー」と小声で言っていたのも知って居るが、勿論放置だ。騎士団に居た時から何故か何度もこう言った事があったし、一々構っていても仕方が無い。

 私には分からん世界だからな。


 さて、折角時間があるしとここ暫く起きてから書類を片付けて居たが、今日は庭に出て走り込む事にする。


「ご主人様お早う御座います」


「おはよう、早いなゴルボーン」


 玄関から出ると早速ゴルボーンが此方に気付き、職務である門番をしに門に向かって歩いて行く。

 然しご主人様か、慣れんな…慣れねばならんのだが咄嗟に呼ばれた事に気が付かず、「誰の事を言っているんだ?」と思ってしまう。

 軽く玄関から歩いて庭に出る。

 うーんまだまだ敷地が荒れ放題だな。

 最近ケイン様達が挙って手を入れているが、残念ながら彼方此方に雑草が茂っている。それに雑草に交じって前ガルニエの当主か、それとも庭師がかは分からないが幾つか薬草を育てて居たらしく、根性のあるモノが疎らにだが自生している。

 私には少し分かり難いのだが、レナが「あー!これ食べられる野草!こっち煎じると喉に良い薬草!すごーい!」とケイン様とはしゃいで居た。因みにその際に一緒に居たニキ様は苦虫を噛み潰した様な顔をしてケイン様を見て居り、ケイン様はケイン様でドヤ顔をしていたのを思い出す。

 そう言えばその際、共に居たユウナレスカ様は「これ美味いのか?喉に良いのはこれか?ユリアが近頃喉が痛むと言っていたのだ、少し貰っていいか?」と始終婚約者のユリア様の事ばかり話し、徐々に惚気っぽくなっており少々面白かったな。

 だが近衛兵になってからあの調子だと疲れるかも知れん。


 後々の事を考えると対策を考えた方が良いかも知れんなぁ。


 薬草かどうか分からないので出来るだけ道…獣道と言うのか?そんな感じで何人か踏み分けた道を選んで走り込んでいると、ガゼボ予定地らしき物の傍に来る。

 幾つかの人工物が並んでおり、建設途中だと言うのが分かる。


「池も作るつもりなのか?」


 一メートル程の深さに穴が掘られており、その周辺には人が間違って入れない様にロープが張られている。


「あ、お早う御座います御主人様~」


 おや、レナ付のメイド、確か…


「パーシャです。(早朝からジーニアス様に会えちゃうなんて、なんて目の保養!)」


 ああ、大量出血をした”鼻血事件”を起こしたメイドだ。

 やたら出血をしていたので、心配した使用人が後程増血剤を投与していたので嫌に覚えて居たんだよな、あの顔。

 どうでも良いけど、何だか小声でボソボソ話して居たがアレは独り言だよな?

 目の保養って私の事では無いよな。

 男の顔等見て保養になるのか?分からん感覚だな。


「お早う御座います、ジーニアス様」


 もう一人、今度は袋と水が入った如雨露を抱えているメイド。

 此方は確か…


「ユイです。もう一人のメイドのヴェロニカはそろそろお嬢様が起きると思いますので、お部屋に向かっております」


 ペコリとお辞儀をされてしまい、習慣的にお辞儀を返してしまう。

 ううむ慣れないな…。

 案の定メイドから指摘されてしまった。


「ご主人様はお辞儀を返さなくていいんです。私達は使用人ですので」


「すまん、慣れ無くてな」


「あっはっはーそれわかります~!」


 如雨露をもったメイド、ユイが指摘をし、鼻血を出したメイドが笑う。

 あ。鼻血を出した方のメイドの名前をもう忘れてしまった。

 しまったな…

 結局その後名前を聞き出すのが無理となり、辞した。

 まぁ後でレナにでも聞くか。


 しかし、あのメイド。

 鼻血が余にもインパクトがあり過ぎて名前を覚えるよりも、顔を最初に覚えてしまったなぁ…。しかも鼻血付きで。何だか申し訳ない気がする。



 更に暫く走って行くと温室が見えて来る。

 此方の温室も彼方此方硝子が割れていたり、植物が成長しまくって屋根を突き破っていたりと中々な存在感を醸し出している。

 これ、夜知らないで見ると中々ホラーっぽいな。


 今度オルブロンが泊まると言うから夜連れて来てやろうか。

 あいつ結構変わっていて、オカルトやホラーっぽいのが好きなんだよな。


 幼い頃からアレイ家の領地にある無駄にオドロオドロしい雰囲気のある、ちょっと出そうな建物に鼻息荒くして突撃して行っていたし。

 その頃から無鉄砲だったな。

 良くレナや小さな女の子が怖がってしまっている場所を指差して、「あそこの場所行くー!」って騒いでいたからな。問題は行きたい場所が長男が建てたカイデンの倉庫だっり、カイデンが建てた村用の筈の食糧庫(多分。どうみてもアレが出そうだが)だったから連れていけなかったが。

 カイデンは何て言うか、こう…不器用だから建物を建てると何故か不気味で気味が悪く、怖い感じに仕上がるんだよな。ある意味才能か?もしかしたらワザとそうしていたのかも知れん。一般的には怖そうな装丁だと普通女子供は寄り付かないからな。

 だがオルブロンは俄然張り切って向かってしまうから逆効果だった様だが。

 そう言えば私が成人して領地を出る時には普通の装丁に代わっていたから、ワザとだったのかも知れない。


 そしてオルブロン、私がレナを引き連れて領地を去る際に偶々見たカイデンの倉庫の扉に『オルちゃん参上☆』って落書きをしていたから、さぞ怒られただろうな…。

 そしてレナ、「我が妹ながら恐ろしい子っ」って悶えて居たのはまぁ、うん。

 確かに幼いながらも根性あるよな。


「おや、其処に居るのはガルニエ様ですか?」


 ひょっこりとやはり袋を手に持ったまま、使用人の一人が温室から顔を出す。


「おはよう、ああええーと」


「ゲドです。御主人様」


 ガサゴソと膝丈にまで伸びた草を掻き分けて此方へとやって来る。


「朝早くから雑草駆除か?」


「ええ。お嬢様達に此方の方はあまりして欲しくありませんのでね」


「何故だ?」


「ああ、ガルニエ様はご存じありませんでしたね。ええと、ああ、これです」


 ゲドが差し出して来る一本の草。それには…


「ひっつき虫って私達は言ってますね。正式には私はわかりませんが、秋頃にこの植物が成長すると近くを通ると服や髪にくっついてしまう事があるのです。そうなるとこの植物と髪の毛が絡みあって大変な事になります。もしお嬢様達にこのひっつき虫がくっついてしまったら御可哀想でしょう?ですから今のうちに駆除しているんですよ」


 はははと笑いながら言うゲド。


「別に男がくっつくのは構わないんですが、お嬢様達はこれから髪を伸ばして行くでしょうし、私もお嬢様達の美容の邪魔になるものは少しでも駆除して置きたいんですよ」


 それにこのひっつき虫、花粉もあまり良いものではないですからと言われては…


「よし、この草か?」


 足元にあった草を指差す。


「ご主人様?」


「一人でやるより二人でやった方が早いだろう。私は朝食までしか出来ぬが、さっさと駆除してしまおう」


「はい!」












 * * *










 予想外このひっつき虫と呼ばれる草が温室周辺に自生しており、全て引き抜くのにはまだまだ時間が掛かる。

 私はまた今度時間がある時にと言う事にし、メイド達に朝食に呼ばれた為に一度汚れた顔や手足を洗ってから食堂に向かう。


「兄様お早う御座います~」


「ひゃ~」


 これはデュシーとその赤ん坊だ。

 最近この赤ん坊は私を見るとニマっと笑む様になって来た。

 成長が早くないか?と思うが、そう言うものなのだろうか。幼児はよくわからないな。


「もしかしたらお兄様を父親と思って居るのかも知れませんね~」


「ははは…」


 いや、それはそれで微妙な気分だ。結婚もしていないし、相手も居ない。

 まだ18歳なんだぞ?ってそれを言ったらデュシーは16か。


 …まて、ゲシュウ。

 成人前に手を出したのか。

 許すまじ…王都で会ったら、いや奴が王都に来たら何だかんだと理由を無理矢理にでも取り付け、練習試合と言う稽古に無理矢理付き合わせてやろう。

 無論ボコボコに屠る方向で。

 ついでだから下半身も屠る方向で行こう。今後二度と機能等させん。

 そこでじっとデュシーが此方を窺っているのでゲシュウの事等頭の中から追い立て、気に為って居る事を聞いてみる事にした。


「そう言えば赤ん坊の名前は決まったのか?」


「それなんですけどね~ティーナちゃんが良かったら、その名前を貰おうかと~」


「レナのか?」


「ええ。ティナって付けようかなってね。可愛いでしょう?」


 すると其処に丁度いいタイミングでレナが室内に入って来る。


「え、名前決まったの?」


「ティーナちゃんが良かったらティナってつけようかと思って~」


「紛らわしくない?」


「大丈夫よ~この子は名前伸ばさないもの~」


 そう言う問題か?と思って見ると、


「姉さんしかティーナなんて呼ばないし、別に良いけどね。でも何でその名前なの?」


「この子ティーナちゃんに似てると思って~。ほら、髪の色とか似てて可愛いでしょ?」


 確かに栗色の髪の毛をしていて、笑うと何処と無くレッティーナの小さい頃に似て居る気がする。


「だから可愛くてかわいくてね~うふふ」


 と言ってデュシーが笑っている。

 ゲシュウ・ロドリゲスを思い出さないならば別に良いかと思うが、デュシーは大丈夫なのだろうか?そう思って見るとジッと此方を見詰める視線。


「兄さん、もし何かあったらこの子を守って欲しいの」


「ああ、言われなくても守るぞ俺は。勿論デュシーもな」


「ふふふ、大好きよ兄さん」


 …おい。

 あの鼻血メイド、今度は入口で「うほほほほほ」とか奇声上げて悶えているが大丈夫か?「近親〇〇」とか「うぐっ、この仕事ヤバイ萌える悶える」とか、「アレか、ばぶみか!ふほーっ」「ああでも、兄弟愛のがっ、んがこれもまた良し、うほほほっ」って怖い事呟いて居るぞ。

 そして先日と同じ様に安定の鼻血出始めたな。


 レナ何遠い目して…


「あ、大丈夫兄さん。即退出させるから」


 とか言った途端ユイに頭殴られて昏倒し、もう一人のメイドと共に引き摺って行ったぞ…


「さ、見なかった事にしましょ」


 レナ目が座ってるが…


「うん、気のせい気のせい。もしくはパーシャのせい」


 ああ、そう言えばあの鼻血メイドそんな名前だったな。

 インパクトあり過ぎて名前また忘れそうだが、まぁ鼻血メイドとして覚えて置けば良いか。

 …本来なら良くは無いがな。


 その数分後、「今レナの専属メイドが引き摺って行かれたけど、一体何があった?」とディランが食堂に入って来たが、皆苦笑いのみして置いた。

 それで察したのだろう。


「あはは、あの子変わってるね」


 それ以上言わなかった。うん、空気が読める兄で良かった。

何とか必死で更新。

結局スマホは修理出来無い事となりました。はい、持って居たスマホは今月で四年七ヵ月経過しており(ほぼ五年)、今年の一月で修理が出来る期間終了とのお達し。


―諸々終了―


ナ、ナンデストーッ!

そんなワケでもうね、スマホは解約する事にしてここ暫く悩んでいた光契約してしまいましたよ。元々落としやすいスマホ持ち歩かないので、かえってこの方のが良いかな~と(ながらスマホはしません)。あはははは…ヤベ、諸々ヤベ。ネットゲームしちゃいそうでかなりヤバイ。

多分ヤルな、これは(’’;)


そんなワケで今回は裏技使いました。今まで使って居たスマホの契約会社様お世話になりました、有難う(涙)。そして光これからも宜しくです(結局同じ会社で申し込みしちゃった)。

詳細と言うか同じ内容は活動報告にも記載しますが、二週間後から一か月後に工事が始まるそうなので、その期間また暫く更新率が落ちちゃうかも知れませんが、どうか宜しくお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ