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今日も学園はゴタゴタしてますが、こっそり観賞しようとして本日も萎えてます。【連載版】  作者: 柚ノ木 碧(活動休止中)
6章 今日も隣国はゴタゴタしておりますが、隣国だと乙女ゲームの舞台を鑑賞させて頂けないので萎えています。
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番外編 ガルニエ家養女オルブロンの日記?

番外編なので本編とは特にからみはありませんが、楽しんで頂ければ幸いです。


文字数は7千オーバーで長めです。

 元アレイ男爵家四女で末っ子。

 今はガルニエ家養女で、現在年齢は8歳。もう少しで9歳になる、ちっちゃいけど男爵家の令嬢。


 な~んて。

 令嬢なんて柄にも無いよ~。

 だって元アレイ領の田舎出身小娘だもの。実家での扱いも庶民と同じで、下手すると男爵家と名は付いていても貧乏暇なしの家だから、一般庶民よりも酷い生活だったって断言出来るわ。何せ初めて王都に来た際に、生活基準の違いに衝撃を受けたからね。

 うわーい、王都の庶民の人々、皆さん衣装が小綺麗!

 何これ、街に入った瞬間いい匂いがするのだけど!

 ウチの領地との違いが凄すぎる!

 少なくとも肥溜めの匂いがしない!

 そして人が多い!

 田畑が無い!

 馬車が一杯!

 お店が多い!

 あんなに沢山の露店が並んでいるのを初めて見た!何十件あるのかな?百超えていそう!

 建物が3階建てまであるってマジ!?

 王都の門の中に入った瞬間「ほええええええっ」って叫びそうになったよ、寸出で引っ込めたけど。


 だって、迎えに来たお兄ちゃんが暫く見ないうちに物凄く垢抜けていた!

 ジーニアスお兄ちゃん、騎士の制服を着て出迎えてくれたから。ん?え?その服装って近衛兵の制服?うっそぉー!お兄ちゃん物凄い出世!近衛兵って王族の近くで守る守衛でしょ?あってる?

 そして同じく迎えに来てくれたレッティーナお姉ちゃんまで垢抜けていたー!

 うわわわわ、ちょ、実家に居た時、物凄い細っこかったお姉ちゃんがっ。一体何があった!?って程変わっていたよ。特に胸!何ソレ羨ましい、ちょっと私にも頂戴っ!

 それとも王都に住んでいたら無事育つと言うの?


 …あ、うん。

 すれ違う他所の人を見たら違うと判明。

 遺伝なのかな?私のも育つと思い込もう。キットダイジョウブ。多分ダイジョウブ。

 育てーソダテー。

 何だろう、ジーニアスお兄ちゃんの沈黙が癇に障るのだけど。多分変なこと考えているなぁ、その顔。まだ幼女な年齢だけど、将来はきっと育つもの!身長とかもね。

 取りあえず、膝カックンの刑に処す。

 ふ、「久し振りにやられた」と苦笑していたがまだまだ甘い、お兄ちゃん!立ち上がろうとした瞬間、お兄ちゃんの頭が私の持っていた手荷物とゴッツンコの刑に処した。ふふふふ~ん。

「しまった、二段構え」って頭抱えて悶絶していたけど、


「可愛い乙女の悩みに対して失礼な顔をしたのが悪いのです、黙って罰を受けなさい」


 と、ビシッと文句を言ってやったらレッティーナお姉ちゃん(以後レナお姉ちゃん)に拳骨を食らった。

 あぅ、お姉ちゃん相変わらず手厳しい…。




 王都に入ってから男爵家の馬車?という物に初めて乗せて貰った。

 気分は「はわわわわ」と興奮気味。

 実際は本当に口に出して「はわわわわ」と言ってしまって居たのだけど、慣れているべきレナお姉ちゃんは「わかるわかる」と頷き、一緒に居たディランお兄ちゃんは「まぁそんな反応になるよね」と同意。ジーニアスお兄ちゃんは狭いだろうと気を利かせて御者の方に座りに行った。


 だけど、なんか物凄い女性達の黄色い声が聞こえるのだけど。

 ナンデスカ、これは?

「素敵ジーニアス様ぁあああ!」とか「きゃー!」とか、「結婚してぇ!」とか。

 ジーニアスお兄ちゃん大人気?

 うーん確かに顔面偏差値は高いと思うけど、私は好みじゃないなぁ。

 多分兄妹だからかも知れないけど、もう少し確りした人がいいのよね。

 多分ジージ達の影響かも知れないなぁ。同い年の男の子とか完全にお子様にしか見えないし(当たり前だけどね)。



 何でもジーニアスお兄ちゃん、この王都で大活躍をしたとかで一躍有名人になったとかナントカ。


「レナもその時に巻き込まれてね」


 とは御者側の窓を開けて此方に顔を出したジーニアスお兄ちゃん談。

 細かい話は着いてからにしようと言われたけど、その際ディランお兄ちゃんの口から「【屋敷】に着いてから、か。さぞかし大きいのだろうな…」って…。

 屋敷?館?おうち?んん?






 到着した早々理解した。これは確かに屋敷ですね、ハイ。


 齢8歳オルブロン、未だ一桁の年齢の女の子で身長も何もかもちいさなお子供な私は、王都にて産まれて初めてお屋敷に足を一歩踏み出した。



 ―――むしろお城じゃないの?私が小さい頃から思い描いていたお城みたいですけど?と思う程、お屋敷は大きかった。



 その後、実物のお城はもっと大きいって知って呆けちゃったけどねー!



「お兄ちゃん!お姉ちゃん!玄関ホールの手すりで滑っていい!?むしろ階段駆け上がっていい!?と言うか、窓がでっかーい!初めてみたこんな大きな窓ぉ~!でも私身長が足りないから外がみえなーい!台座を要求するー!と言うか、いうかー!カーテンの生地が立派~!この生地良いな、これ欲しい!ねぇねぇ、カーテン生地余ってない!?この布余っていたら服作りたい!作る程の生地が無かったらハンカチ作りたいから、余っていたら頂戴!いやむしろ靴下作るか!今履いている靴下って靴を履いて隠しているから穴が空いているってばれないけど、この王都までの旅路で穴が空いちゃったのよね~だから余っていたら是非下さい!自力で縫うから!下手くそだけどそれぐらいなら出来るから!チョットで良いから!ね、ね、ね?」


「あのね、オルブロン。ちょっと落ち着こうか…」


 ジーニアスお兄ちゃんとレナお姉ちゃんが玄関迄案内してくれた途端、私の中で一気に爆発した。いやーごめん、だってこんな豪華なのを初めて見たから興奮しちゃうよ。

 顔を上に向け、利き腕で顔を覆ったジーニアスお兄ちゃん。

「末っ子が不憫だ…」って、もう、失礼しちゃうなぁ。

 一緒に王都に来たディランお兄ちゃんは玄関先で固まっているし。


 えーと、ディランお兄ちゃんは兎も角、ジーニアスお兄ちゃんはどうしたの?もしかして泣いてない?

 レナお姉ちゃんはそんなジーニアスお兄ちゃん達をチラリと見て、


「玄関ホールの手すりで滑っては駄目。気持ちはわかるけど、怪我をしちゃうよ?階段も駆け上がっては駄目。同じく怪我をしちゃうからね」


「ええーでもぅ」


 ん?あれ。

 怪我をしちゃうって、もしかしてお姉ちゃん既に滑った?

 ジトーと見詰めてみたら、笑みが…あ、ちょっと怖いのだけど。

 指摘したら駄目ってコトですね、了解デス。

 そして多分既にやった後だよね、うん突っ込まないよ今は。

 だから蟀谷グリグリしようとしないで~。


「それとね、窓から庭を眺めたいなら後程案内してあげるからその時で良いでしょ?カーテン生地は残念ながら先代からあったみたいだから生地は無いの、その証拠に少し古い生地でしょ。変わりに靴下はお姉ちゃんが新しいのを買ってあげるから、今は我慢して貰っていいかな?それより先に長旅だったもの疲れたでしょう?ジーニアス兄さんがオルブロンの為に部屋を用意してくれたわ、その部屋に荷物を起きに行きましょう」


「うん!」


 部屋って何かな。アレイ家みたいにみんなで一緒の部屋なのかな?

 でもきっとあの雑魚寝状態の部屋よりは綺麗で広いよね?きっとカーテンも良いのを使っているよね。玄関のカーテンみたいに良い品だと嬉しいなぁ~出来たら端切れ欲しいけど、高そうなら弁償するは大変そうだから我慢するべきだよね、今はね、後でコッソリ…状況次第で…あ、何だかお姉ちゃんが此方を睨んだ気がするぅ!

 当分の間は我慢しよう、そうしよう。


 それにしてもさ~私達女姉妹は一緒の狭い部屋で寝泊まりしていたけど、そこよりはきっといい部屋の筈。こんなに大きなお屋敷だもの、きっと窓も大きい部屋かな?初めて良い品の家具とか触れるかな?今迄は良い家具とか全部長男のカイデンに真っ先に取られちゃっていたから、とても楽しみ!


 と、思っていたのだけどね~。


 …えーと。

 部屋に行く前に使用人?メイドさん?が、ササッと私の荷物を「お嬢様お預かり致します」といって持ってしまった。

 え、え、と。良いの?本当に良いの?


「これが私達の仕事なのです」


 とのこと。

 そう言えば玄関入った時に使用人全員から「お帰りなさいませ、御主人様お嬢様。初めましていらっしゃいませ、ディラン様オルブロン様」って言われて居た。何か御免。ついお屋敷みて興奮しちゃって、更には玄関ホールの手すり見てテンションMAXになっちゃって御免なさい。

 慌てて使用人の人達に謝ると、「気にしていません」と苦笑される。

 因みに私が謝っている最中ディランお兄ちゃんはやっと硬直状態から開放され、魂が抜けて呆けて居る状態になっていた。

 あ~うん、何だかお兄ちゃんらしい。

 って結局黙って突っ立って居る状態かーい!

 仕方無い、オルブロンちゃんが膝カックンの刑に処して気合と生気注入、ずっこけた拍子にディラン兄ちゃん某メイドさんから視線外して居ないままだなぁとちょっと呆れつつ、生還させときましたよ~。




 ディラン兄ちゃん、惚れたな。

 うん、違いない。

 一目惚れってヤツだね、きっと!

 末っ子オルブロンちゃんは影で見守って置こう、そうしましょう~。

 ニヒヒヒ☆





「此処がオルブロンの部屋だよ」


 メイドさんが荷物を部屋の端に置いてくれる。

 実は荷物と言いつつ、かなり軽いのよね。


 下着は今着ているのしか無いし、服だってほぼ一張羅。

 王都に来る途中で前着ていた服が途中でまぁ、色んなコトがあって駄目になっちゃって、一緒の乗合馬車に乗っていたお婆ちゃんが「娘のお古だけど良かったら」と譲ってくれたの。その【ちょっと良い古着】を今着て居るから、まともな格好なのよね。

 そうでないと実家からほぼ着の身着のまま状態だったからね。とは言え、実家に居た時も普段から着の身着のまま、似たような格好だったのだけど。

 実家どれだけ貧乏なのかって話よね~。


 ん?

 お姉ちゃん、今「此処が」って言った?


「お姉ちゃん気の所為?今私には幻聴が聞こえたのだけど」


「幻聴?」


「だってお姉ちゃんの口から【此処】がって」


 するとレナお姉ちゃんの口から「あーそれ、わかるわ。私も最初の時目眩がしたものね…」と声が漏れた。

 わかるって何?目眩って?おねえちゃーん?


「今後この部屋がオルブロン専用の個人の部屋になるのって、オルブロン!?」


 うわーい。

 やったー……なんてコトは思わない。

 私は先程のディランお兄ちゃん同様、その場で固まった。








 唖然としているうちに何故か数名のメイドさん達にお風呂場に連行され、メイドさん達が「申し訳無いのですが」と大変恐縮されつつ使用人用のお風呂で滅茶苦茶全身をこれでもか!って程、今まで嗅いだことが無いとてもいい匂いの石鹸?かな?で洗われた。


 …合計三度程。


 あーはーはー。

 いやだって、貧乏男爵家出身の末っ子は、旅路中お風呂がある宿なんかで宿泊したことナンテアリマセンヨ。宿なんて数える程しか宿泊していませんよ?野宿が当たり前ですが何か?と言うかね、宿に頼み込んで馬小屋で寝かせて貰えたコトが一番の贅沢ですよ。ふふふ…ほぼお金なんてありませんからねー!アレイ領から出た当初なんて、野宿以外ありえませんでしたから。

 フハハハハハ。


 旅の途中で獣や魔獣をディランお兄ちゃんと共に狩りながら此処まで来ましたから。

 あ、嘘言いました。

 狩ったのはディランお兄ちゃんほぼ1人デス。

 私は罠ぐらいかな、1人でやれたのは。

 血抜きとか解体&剥ぎ取りは教えて貰って徐々に慣らしていって、王都側に付く頃には大分上手くなったと思う。

 それでも力仕事になる大きな獲物は流石に無理だったから、二人でやったけどね。


 お陰で王都に進むにつれて狩った魔物達でお金が稼げるようになれて、実家に居た時よりもお金持ちに!それでも節約しなくちゃならなくて、乙女の端くれとしては微妙に落ち込んだけどネ。

 ロンリー?うるせいやい、ばっきゃろー。

 ディランお兄ちゃんがいたから違うものね!

 持つべきは頼れるお兄ちゃんさまサマだよ!居てくれて助かった!

 父親と長男は中身が残念仕様なアレだけど、ウチのアレイ家は次男と三男のお兄ちゃん達が良い人で、中身が常識的で優しくて素敵でほんっとーに、助かった!

 王都での旅路でも何度もそう思ったしね。


 何せちょっとでもお兄ちゃんから離れると、旅の途中で何度も「孤児」と勘違いされて、面倒くさいことになりそうになったもの。

 其の度にディランお兄ちゃんがちゃんと守ってくれたし。


 仕方無いじゃ~ん、実家が貧乏だったからアレイ領からボロ一歩手前の服装だったし?

 無論ディランお兄ちゃんもそうだったけど、辛うじてマントを羽織っていたからちょっとはマシだった(羽織っていたマントを脱いだら同じっぽかったけどね~)。


 でもな~実家の長男のカイデンは私達姉妹みたいには酷い格好はしたこと無かった気がする。親父が五月蝿かったせいもあるとは思うけど、男尊女卑厳しすぎ。




 ・

 ・・・

 ・・・・・。





「ナンダコレハ」


 偶々、本当に偶々なのだが。

 いや弁解はしない。

 何せ末妹のオルブロンが態とらしく私の前に一冊のノートを置き、


「いや~オルブロンちゃんちょーとおトイレ~。で・も、そのスキにオルブロンちゃんの大事な、だーいじな日記と言うかその伝記?を読んじゃわないでね?ね、ね?ねー?読まないでね、これ【押さないで】と同じだから!つまり本音は【読んじゃって】ってことだから!ね!だから「読まないでね」、ね、お兄ちゃん!」


 ドッチナンダヨと問い正したい事柄を言ってさっさと去って行った部屋のドアが閉まるのを呆然と見詰め、それからテーブルに置かれたノートを見詰めた。


「読めって…」


 仕方なく、本当に仕方無くノートを手にし、ページを捲る。




 ・・・。




 一頻り読み終わってノートから顔を上げると、向かいに何時の間にか戻って来たのかソファーには先程去って行った妹がニコニコと笑顔を浮かべている。


「で」


「で?」


「どう思うお兄ちゃん」


「事実と所々違う」


 所々は同じだが、結構違っているぞ?


「だーって、完全に同じだと売れないじゃない?」


「売れない?」


「そ、多少のノンフェクションとフェクションを入れた方が良いでしょう?」


「…何の話だ?」


「将来フォーカス様と食いっぱぐれないようにするために物語でも書いていこうかと思ってね」


「…オルブロン、お前歳幾つだったっけ…」


「もうすぐで9歳!やったね、オルブロンちゃん。あと少しで年齢二桁ヤッホイ!」


「あのな…」


「フフーン誤字脱字は沢山あると思うよ?でもね、何度かでも『幼少時』から物語を書いて将来作家としていければ良いかな~って。もし何らかの理由で将来食いっぱぐれないように、今から活動していかないとね」


「令嬢は「食いっぱぐれないように」とかだなぁ」


「じゃ、おまんまの食い上げ向上」


「益々令嬢の発言では無いだろうが」


「それって愚問だよねぇ、そもそもアレイ家の実家が名ばかりの男爵だったし」


「…それはそうだが(8歳が愚問って、ジージ達の教育の賜物だよな。だからと言ってもう少し言葉使い考えて教えて欲しかったぞ…それにこのノートの文章。オルブロンってこんなに巧みに文章を綴れるのか?ちょっと、いや物凄く頭がいい?実家に居た時からやけに頭が良いとは思ってはいたが)」


「で、ねー。このノートの文章、商人ギルドに持っていってみようかと思って」


「は?」


「ほら~この間から商人ギルド発行の新聞で『新人作家募集中』ってあったじゃない?だからこれを持っていってみようかなって」


「は?」


「勿論出版の際には登場人物の名前は全部変えるから。って、まだ持っていって居ないから出版出来るかどうかわからないけどね~」


「いやいやいや、オルブロンはまだ8歳で」


「だってさ、応募には年齢不問って書いてあるよ?」


「だからと言ってだな」


「それに、将来の布石だもの。持っていってみるだけでも良いでしょう?」


「ぐ」


 オルブロン、其処可愛く首を傾げ…ん?

 妹の背後に数名の影が?


「オルブロン様っ!其処は可愛く上目遣いに小首を傾げて、「ね?」って言うのです!」


「オルさま~可愛いザマスよ~!でももっとちゃんと目をキラキラとさせるザマス!何ならあざとくWinkするザマス!お兄様に媚びを売るザーマス!」


「ふれーふれーオルブロン様~」


 メイドのユイにビンセント、それにヴェロニカが拳を握ってオルブロンの応援をしていた。勿論私に確りと見える様に。


 …ソレで良いのか。


 そしてその背後、後方からコッソリと此方を向いている箒を持った掃除をしているフリのパーシャがやはり何故か鼻血を出しながら、何かを話しているのかパクパクと口を開いていた。

 どうでもいいがパーシャが手にしている箒は洗うか買い換えるかしないと駄目だろうな。血で染まって居るし。

 いや、パーシャ専用にしておこうかな…セコいけど。


「と言うわけで!お兄ちゃん一緒に行こう!」


「は?」


 オルブロンから少し目を離したスキに何時の間にか商業ギルドに同行する羽目に?

 いやいやどうしてこうなった?

 これは計画的なのか!?


「いや~助かっちゃった!本当はね、このノートの文章フォーカス様の出会いまで書こうかと思ったのだけど、流石に不敬になったら困るなーって思ってね。だから中途半端な内容になっているの!でね!」


 道中妹がとても楽しそうだからまぁ、良いか。





 この後。


 一冊のノートの文章が登場人物の名前を変えて発行。


 アナジスタ王国の大ベストセラーになったとか…。



事実と違う箇所。


レナの口調がお嬢様っぽいとか。

レナは玄関ホールの手すりを既に滑っているとか。


他にも多々あるけど、何よりオルブロンによって多少美化されている箇所もある…かも?


そして今回も長文。

書いている最中マウスが一度死にかけてやばかった。。。

再度セットアップして復活したけど、復旧するのに2日かかって必死でした(・ω・`;)

予備にもう一つ買っておくべきかなぁ。

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