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壊し屋アモン  作者: イナナキゴロー
壊し屋アモン
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ギャラリー

【パレナ大博士研究員フィナ(15)(女)は語る】


「わ~!すごい人数ですね。あれが全員ザケルさんのファンクラブの人ですか?」


「私は断然アモンさんですね。やはりあの野性味に惹かれるんです」


「勝敗の予想ですか?格闘技のセオリーでいうなら

 背が高くリーチもあるザケルさんですが

 背が低い方の勝率が高いという統計もあって悩む所です。

 でもアモンさんに勝って欲しい♪」



【ギース少佐は語る】


「単純に拳法家として立ち合うなら、私がザケル中佐に

 敵う道理もない」


「それどころか、世界を巡ってもあれだけの功夫の使い手に

 出会える機会などそうあるものではないだろう。

 よく見ておくことだ」



【エンジニア・ゴサクは語る】


「うれしいねぇ。あの男をもう一度見ることが出来て」


「相手があの荒神アモンじゃ勝負はわからねぇが…とにかく楽しみだねえ」



【シオンの漁師ガイは語る】


「やっこさんとは昔、荷上げ祭りで雌雄を競った仲だ。今日はダチ連れて応援に来たぜ」


「男同士のブン殴り合いに理由なんざいらねえさ。存分にやるといい」



【軍人ウォームは語る】


「なるほど…それはマイクというんですか?それに向かって私に喋れと?

 遠慮しておきます」


「ちょっと!勝手にマスクに触らないで!!」



【女囚マシラは語る】


「特例で出てこれたはいいんだけどさぁ…」


「こんな漫画でしか見たことない巨大な鉄球付きの足かせ、手かせはやりすぎじゃない?」


「しかも、両乳にまで装着しやがって!おっぱいは別に凶器じゃないよ?」



【妖精アギーは語る】


「勝負はアモンさんの勝ちで決まりでしょう。なにせ彼は力だけじゃない」


「そのスピードも桁外れなんです。間近で鮫の頭蓋を一瞬で割る所を見てたので

 間違いない情報です。はい」


「あ、すみません。虫取り網持った輩が近づいてくるので。この辺で…

 おらあ!武闘派妖精アギー様を舐めるなよ!!!」



【拳聖ナザレは語る】


「ふむ、アモンさん、ナザレさん。どちらもこの場に相応しい男たちだ。

 勝敗の行方は、わしにもわからん。だが"より強い者が勝つ"

 それだけは確実だろうの」


「ふむむ…いや、愛人というか…。それは、その…

 まあ、古い友人といった所かの…のう?」



【キュラは語る】


「え?私がナザレ様の愛人?いえいえ、私のような者がそんな滅相もない」


「え?同棲?してませんよ…ああ、写真あるんですね…まあ、はい…同棲はしてますね。

 うん…うん…もう、その話はいいんじゃないですか?」


「勝敗ですか?まあ、どっちでもいいんですけどね。本当は私がアモンさんとああいう試合を

 やる予定だったんですよ?スタジアムに登録しようとしたのも私が先でしたし…」


「それを何か女は登録できないとかで…ええ。これって差別ですよね?

 あなたマスコミの方ならそういう所をもっと掘り下げて報道してもらえません?」



【元ジーコニア女議員ミリアは語る】


「こんな体ですから、もう第一線からは退いていますの。だから皆を代表して私が応援に」


「私たちに希望を与えてくれたアモンさん」


「どうかお二人とも怪我のないように」



【交渉人ライドーは語る】


「アモンにゃあ負けてもらいたくねえよなあ。俺、大ファンだし」


「でも興行的にはザケルなんだよなあ…そう、大人って悲しいの」



【商人ワンは語る】


「いやあ、大盛況でうれしいですねえ。ウキウキします」


「しかし、この人たちの半分以上がチケット買わずに乗り込んできた

 人たちなんですよねえ…まあ、それがパレナ流といわれればそうなんですが…」



世話しなく動き回りコメントを取っていくレポーター。


最近発掘された旧世界の乗り物ヘリコプターも撮影のために

導入され、辺りは騒然となっていた。


アモンvsザケル。


今、試合開始のドラが鳴る!


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