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闇の輝き  作者: ぴん
7章
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笑顔

人々がパーティを行っている最中、突然魔王マウアが口を開けた。その瞬間、凄まじいほどの天の力と悪の力が、自然浄化されていった。


それを見た裏士長(うらしちょう)ナラは叫んだ。



「祈りを捧げよ!」



すると、4つの魂が無の世界へと昇った。



「おばあちゃん、どうなったの?」


「封印の儀は、もう2度とないじゃろう。」



マリーナの問いに裏士長ナラは答えたが、それはマリーナの欲しい答えではなかった。そして、魂を失った魔王が倒れた。マウアは?リホは?皆、出る言葉は同じだった。二人の姿が確認出来なかったからだ。それでも、人々は祝った。魔王が倒れたからではない。悪夢の連鎖が終わったからでもない。世界が救われたからでもなかったであろう。それは、主役であるはずの二人への祝福だった。


すると、倒れた魔王が突然光り輝いた。その光が弾けた瞬間、そこに立っていたのは、祝福を受けた主役の二人だった。マウアは普段通りの姿であったが、リホの背中には羽があった。と、人々が認識した次の瞬間、リホの背中の羽が桜吹雪のように宙を舞った。ここにいる全ての人々を祝うかのように。気づけば、先程まで生死を争っていた丘が、結婚式のような光景に変わっていた。マウアとリホは、そっとキスを交わした。



「リホ、俺は約束守れたかな?」


「うん!」

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