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闇の輝き  作者: ぴん
6章
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あの日からの3年

side - ファイの闇裏士ミルカ



その後、ルーヒ国王様は、12才になった天士(リホ)様を丘に呼び出しました。それから私は、天士(リホ)様を見守り続けました。


丘からコロシアムを見ているリホ様。


無断でコロシアムに向かったリホ様。


魔獣との戦いを見守るリホ様。


夜の丘での3人のお姿。


そして、私はデリーさんを暗黒剣士に…。



ここまでは…私のシナリオ通り…。


そして、特殊護衛団からニレイの国の計画を知ることになります。私はこれを、チャンスと考えました。


うまく事が運べば、私の計画に2重の効果が生まれる…。


堕天士長(ミラ)を裏切るのは本当に辛いものでしたが、全ては私の出した答えの為…。


復活の儀に備える為…。


世界の為…。


お二人を…救う為…。


堕天士長(ミラ)は、私の話した計画通り、リホ様をニレイの国へ連れ出してくれました。天士(リホ)様を追って、マウア様がニレイの国へ向かう姿を確認した後、私も潜入しました。


後は、偽の復活の儀式が始まり、偽の封印の儀を行うだけ…。


その時私は、愛する堕天士長(ミラ)に手をかけなければなりませんでした。これから始まる闘いへの保険の為に。


そして、コロシアムで魔人騒動が起きました。コロシアムに現れた堕天士長(ミラ)がマウア様と同行する姿を見て、私がミラに託した偽の封印の儀が実行されるとわかりました。その姿を見た私は、涙が止まりませんでした…。


私も計画を実行しなければ…。


強い決意とともに、私もニレイの城へ向かいました。しかし、そこで待っていたのは、意外な事実でした。そう。私が行うはずだった堕天士長(ミラ)の殺害を、すでに男性が行っていたのです。


私が…私がミラに手をかけることにためらうと、メルナはわかっていたのですね…。


そして私は、すぐに堕天士長(ミラ)の魂を受け入れ闇士となりました。


これが、ミラを騙した私に出来る最大の償い…そして、真の復活の儀への準備…。魔人アーサ国王とお二人の闘いは、私のカケ…始まる…。


天士(リホ)様とマウア様は、私のカケに勝ちました。この結果が、私の出した答えに近づくことを願いました。


そして今、天士(リホ)様はついに覚醒しました。


これまでを思い出しながら城を出て丘に着くと、4人の背中がそこにありました。



この丘に来ると、計画が始まったあの日…ルーヒ国王様と12才のリホ様の後ろ姿を思い出します。マウア様を探す旅の始まり。あの日からもう、3年が過ぎたのですね…。



「マウちゃん、ミルカさんに見守られてるって、知り合いだったの?」


「初めて会ったのは、ついこの前だよ。でも、そんな気がしたんだよ…。」



「フフッ。」



えっ?誰?



「ミールカ。覗きなんて、悪趣味よ?」


「メルナ…。」

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