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闇の輝き  作者: ぴん
5章
37/53

メルナの狙い

side-クラレスの闇裏士メルナ



「はぁー!」


「ぐはぁ…。」



おそらくこれは復活の儀…。これだけの悪気は見たことがない…。コロシアムでの突然の騒動。タイミングよく現れた堕天士(だてんし)のミラ。天士(てんし)はニレイの城に戻ったはず。なのに、ミラは天士の護衛から外れ、マウアを呼びに来た。今魔人退治をしてはいるけど、行動がおかしいわ。

はっ!?そういえばニレイの国王は…いない。やっぱり間違いない。

え?あれは…ミルカ!!ファイの裏士がどうしてここに?

でも様子がおかしいわ。ファイの裏士がこの異常事態に何もしないなんて…。まさか、見守っている?この異常事態は、彼女にとって計算内の出来事なの?ミルカの視線はミラに向けられてる…泣いてるの?もしかしたら、彼女はミラに何かを託したのかもしれない。



「メルの姉さーん!」



スケベ野郎か…。仕方ないわね。



「ロウ!」


「なんでっか?」



私は、覗き店ロウに悪気を込めた短剣を渡した。



「この武器を、そのデカイ腹にでも隠し持っていなさい。それと、天の手袋も渡しておくわ。ただし、使うのは1回きりよ。もしミラがマウアに敵対するようなら、迷わずこれで殺りなさい!」


「ふぇ?どうしてでっか?」



「マウアはミラと戦えないからよ。マウアを守りなさい!」


「そうでっか…。で、アッシはこの後どうすれば…。」



「いつも通りでいいわ。中立の覗き店でいればいい。とにかく早くミラと合流して、マウアを城へ送り届けなさい。」


「わかりやした。」



「でもそうね…、出来ればミラとマウアを城へ着く前に離しなさい。その後のミラの態度で、わかると思うわ。頼んだわよ!」


「へい、行ってきやす!あんさーん!!」


「おっちゃーん!」



私の感が正しければ、裏士(ミルカ)の狙いは別にある!ニレイの裏士ネルア!あなたは私が止める!



「ヤン!ある程度片付いたら、私は城へ行くわ!」


「わかったよ!だけどメルナ、自然浄化されない悪気はどうするんだ?」



やだぁ、戦闘モードのヤンは、やっぱりかっこいいわね!……は!!今はそれ所じゃなかったわ。



「ほとんどは自然浄化されるから平気よー。後は魔獣でもなんでも、出たら倒しなさい!」


「わかったよ、メルナ。急いでるならここは大丈夫だ。任せてくれ!」



頼りになるわね!


ゲートへ走りながら、私はもう一度来賓室を見た。裏士(ミルカ)の姿がない。


やはり城へ向かったのね。ミルカを追うわよ!

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