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闇の輝き  作者: ぴん
4章
29/53

温泉と覗き野郎

世の中広いな。ヤンさん強かったぜ。こりゃ、コロシアムの試合が楽しみになってきた!


服を脱ぎ、周りが大きな石で囲まれている温泉にジャンプして飛び込んだ。


「一番乗りー!」


ドボーン!



「うおー、気持ちいいなー!スッゲー広い。」



楕円形に作られた温泉は、丸太で作られた壁で囲まれ、温泉の中央で遮断されていた。


向こうは女湯だな?



「これホントにメルナさんが作ったの?」


「そうでございますよ。ここは借家なのですが、お庭は自由にしていいとのことでしたので。」



デリーとヤンさんが、足から静かに温泉の中へ入ってきた。



「ヤンさん。それで温泉って、メルナさん自由すぎだろ。存在も態度もスケールが違うから、納得だけどさ。まぁ…胸も凄いけどね。」



俺は(さえぎ)られた壁に近づいた。



「なっ!!マウアさん、いけません!覗きだけは絶対にダメですよ!」



あれ?ヤンさんの顔が真っ赤だぞ?



「またまたぁ。そんなこと言ってるけど、ヤンさんだって見たいでしょ?」


「それは…その…。」



「ほらね。だってあれだけキレイな人だもん。覗きたくないなんてウソウソ。お?」



「スッゴーい♪これ全部メル姉が作ったのー?」


「そうよ。まぁ、設計は私で、後は皆で作ったんだけど。なかなかでしょ?」


「うん。」



マリーナとメルナさんが入ってきた。いっひっひ。



「メル姉、泳いでいいー?」


「ダメよ。まずは体を洗わなくちゃ。おいでマリーナ。」



「はぁい。メル姉、背中はアタシが流してあげるね。」


「ありがとう。お願いするわ。」



「メル姉いいなぁ。スタイルよくて。アタシなんてほら。」


「これからよー。マリーナかわいいから、スタイルまでよくなっちゃったら大変よー。」



「えー!そうかなぁ。アタシ、モテるならヤンさんみたいな人がいいなー。」


「えっ、ヤン?あ、うん、まぁ、そ、そうかしら…ね。」


「あれー?メル姉もうのぼせちゃった?顔真っ赤だよ。」


「マリーナが変なこと言うからでしょー!はい、貸して。今度は私が洗ってあげる。」


「アハハ、くすぐったいよー。」


『アハハ。』



か、会話聞いてるだけでヤバイな…。お?ヤンさんも聞いてたのか…。


俺は、ヤンさんに近づき耳打ちした。



「向こうは楽しそうだねー。」


「あぁ、俺たちも楽しむぞ。デリー、ヤンさんは堕ちたしな…。」



「え?ヤンさん?」


「わ、(わたくし)はもう、メルナ様しか見えません。メルナ様の…はっ…はだっ…。」


「ダメだね。完全に壊れてるよ…。」



「ヤンさん、今日まで本当によく我慢した。その溜め込んだ思いを、今から全て吐き出そう。では…行くか。」


「今の(わたくし)は、マウアさんについて行くだけです!」



「僕、知ーらなーい。」



デリーは大人の対応をした。俺と壊れたヤンさんは、丸太の壁を登り始めた。



「後少し、後少し登れば秘密の花園にたどり着ける。ヤンさん、我々は勇者だ。危険をかえりみないからこそ、今日という結果を得られるんだ。」


「も、もう限界です…。」



花園前到着…。



「ヤンさん、せーので行くよ?」


「はい…。」



「せー、ん?」



丸太の頂上から顔を出した瞬間、木の上からこっちを見ている男が目に入った。



「あー!向こうに覗き野郎がいるー!」


「え?うわーっとっとっと、とおー!」



俺の声に驚いたのか?ヤンさんはバランスを崩して、なぜか女湯の方へ飛んだ。


「ちょっ、おいヤンさんそっちは!」



とっさにヤンさんの足を掴んでしまった。引きずられるように、俺も女湯へ。ドボーン…。落ちた。

俺はすぐに温泉から頭を出し、覗き野郎を追いかけようと立ち上がった。その時、覗き野郎は木から降りて逃げようとしていた。



「まてコラー!覗き野郎!いてっ、は?あ!!」


「マーウーちゃーーーん!」



マリーナに頭をはたかれた。仁王立ちで、俺を睨みつけている。


丸見え…湯けむりが邪魔…じゃなかった!今はそれどころじゃない!



「まっ、マリーナ。いや、違うんだって!向こうに覗いてる奴がいたんだよー!ひーぃ。」


「貴様ら…ゆるさーーん!!」



この声はメルナさん!やばい…。



「ごっ、こめんなさーい。」



俺は、猿のように丸太を素早く登って温泉の外へ出た。すると、すぐ横にデリーがいた。



「マウア、これマウアのタオル。このまま追いかけたら…。」


「だな…。サンキュー。」



タオルを巻いてっと。よし!



「待って下さいマウアさーん!」


ん?


呼ばれた俺は上を見た。



「あわわ。」



ドーン!


「ふげっ!」



丸太を登ったヤンさんが、うつ伏せで落ちてきた。



「忘れ物だぁー!」



マリーナがヤンさんのタオルを投げたようだ。壁を越えてきたタオルは、都合よくヤンさんの尻にかかった。



「あーぁ。それよりマウア、覗き野郎がいたんでしょ?早く追わなきゃ。」


「もちろんだぜデリー。間違いなく命がけだからな。ほら、ヤンさんも早く。」


(わたくし)はもうダメです。全て終わりました。」



俺は、魂の抜けたようなヤンさんを無理矢理立ち上がらせ、腰にタオルを巻いた。



「いた!あそこ。逃げるなー!」



叫んだデリーは、覗き野郎を追いかけて行った。



「ヤンさん、俺たちも行くよ?じゃないとマジでヤバイって。」


「終わりの先に、何があるのでしょうか…。」



ダメだなこりゃ。


ヤンさんの腕を強引に引っ張り、デリーを追いかけようと歩き出した時、丸太の壁の向こうから声が聞こえた。



「もー。絶対許さないんだからねー。あれ?メル姉?」


「みっ、見られちゃった。ヤンに…私の裸…あぁ。」


パタン…。


「メル姉!?しっかりしてー!メル姉ー!」



なんか、ヤバそうだな…。とにかく覗き野郎を捕まえないと。にしても…重い。



「ヤンさん、しっかりしてくれよー。覗き野郎に逃げられちまうぜ。」


「もうダメです。ダメなんです。あぁ…メルナ様…。(わたくし)は何て事を…。」



ヤンさんの手を離すと、その場にへたれこんでしまった。



「ここに置いていくか。デリー!」



姿が小さくなっていくデリーに向かって叫んだ時だった。



「うおりゃー!」



デリーが捕まえた。後ろから飛びついて、馬乗りになっている。



「はっ!まっ、待ってくだせー!おあふっ。」


「マウアー、捕まえたよー!」



「さすがデリー。頼りになるぜ。助かったぁ。



「いてててて。まっ、待ってくだせー。アッシは覗きなんてしてませんぜー。ひいいいいっ。」



デリーに追いつき、捕まえた男を見ると、30くらいのおっちゃんだった。



「覗いてたじゃん。おっちゃん、二人に謝ってもらうぞ!」


「そんなぁ、無理でっせ。お嬢ちゃんの方はともかく、あの巨乳の姉ちゃんは怖すぎまっせー。」


「え?」



「お前ー!やっぱり覗いてたんじゃねーか!」


「あ!しまったぁ…おっ、お許しくだせー。」



「ダメだ、許さない。絶対に謝ってもらう…。じゃ、じゃなきゃ俺たちの命が危ないんだよー!俺だってメルナさんは怖いんだ。」



俺の動揺を察したおっちゃんが、ニヤケ顔をした。



「それは、あんさんが覗くから悪いんでっせー。アッシのせいじゃ…。」


「問答無用ー!そもそも、おっちゃんがいなければ、俺たちバレてなかったんだからなー。」



「そない言われても困りますなぁ。あれだけ立派なものが大自然にお披露目されてたら、見ない方が失礼でっせー!」


見ない方が失礼?おー!



「だよなー!そりゃ覗くわ。な~んだ、おっちゃん話わかるじゃん。」


「当たり前でっせー!」


「うわぁ!」



馬乗りしていたデリーを突き飛ばし、おっちゃんは両手を広げて笑顔で待っていた俺の胸に飛び込んだ。



「え?類が友を呼んだぁ!?」



「こんな熱い抱擁初めてやー。あんさん、アッシは地獄でもお供しますぜー。」


「おっちゃーん!」

「あんさーん!」



俺とおっちゃんがさらに熱く抱きしめ合い友情を深める中、デリーは冷たい目で俺たちを見ていた。



「マウア、なんだか話もまとまったみたいだし、そろそろ戻ろうよ。」


「え?」

「もう?デリー、もう少しだけこのままでいたい。」


「あ、アッシも。」



あ…やべぇ。デリーが怒りで震えてる。



「ガタガタ言わずに早く戻って二人に謝る!わかった!」


「はっ、はいっ!!」

「わかりやしたぁ!」



俺とおっちゃんは、横に並んでデリーに頭を下げた。


ともあれ、覗き野郎と友情が芽生えちまった。逃げの材料だったけど…おっちゃんいい人そうだし、戻って素直に謝ろう。


それでも恐る恐るだが、俺たちはメルナさんの店へ向かった。



「確かこの辺にヤンさんが…。いた!ヤンさ…えー!首吊ってるー!?」


「止めないで下さいマウアさん。(わたくし)はもう、もーーーーぅ。うぐっ。」



急いでデリーとヤンさんの足を持ち上げる。おっちゃんが木に登ってつるをほどき、なんとかヤンさんを地面に下ろした。



「あぁ…なぜ(わたくし)をお助けに?」


「ヤンさん、覗きは謝るまでが覗きだよ。まだ、終わってない…。」



「ハッ。マウアさん、(わたくし)は…(わたくし)は…。うぅっ。」



綺麗な涙だぜ…。



「わかってくれればいいんだ。人は一人では謝れない。そうだろ?ヤンさん。」


「マウアさーーーん。」


「よしよし。」



なんとか丸め込んだな。我ながら、臭い三文芝居だったけどね。



「なんか…、おかしくない?」


「どうした?デリー。」



「ううん。暗くなってきたし、早く戻ろう。」



デリーは一人で歩き出した。


ん?微妙に態度が冷たい気が…。やっぱり臭かったかな。


メルナさんの店に近づくにつれ、デリーの足は軽くなり、俺たち3人の足は重くなった。そして、店の入り口で止まった。



「さて、残念ながら目的地に着いてしまったのだが…。皆の衆、準備はいいか?」


「はい。」

「おー!」



「どうした?デリー。」


「あのさ。それで、いつまで3人で抱き合ってるの?」


『ハッ?』



「僕は先に行くからねー。ただいまー。」



唯一無実のデリー。羨ましい…。



「おかえりデリー。あれ?みんなは?」



店の中からマリーナの声が聞こえた。



「一応、外にいるけど…。」



仕方ない…おれが先陣を…。



「マリーナ!」



俺は店へ入った。



「マウアさん!」

「あんさん!男やー!」



二人共、俺に任せろ!



「マリーナ、あのおっちゃんが覗いてたんだ。な?俺たち嘘言ってなかっただろ?」


「んー?」



マリーナは外を見た。



「なっ!あんさんが覗いてたじゃねーですかー。アッシはただ、景色を楽しんでただけでっせー!」



おっちゃんが走りながらしゃべり、店に入ってきた。



「おっちゃん!マリーナのオッパイが小さいとかなんとか、さっき帰りに言ってただろー!」


「あんさんだって、どこからどこまでが胸かわからないって言うてましたぜー!」



「なっ!おっちゃんだって…」


「なにをー!」


ゴチーン!


マリーナが、俺とおっちゃんの頭を両手でおもいっきりぶつけた。



「何度も胸胸うるさいのっ!」



「いってーーー。」

「すみませんでしたぁ!」



「これくらいじゃ全然許さないけどね!それよりメル姉に謝ってよ。大変だったんだから。」



そうだよ!マリーナもこえぇけど、メルナさんは未知数だ。



「メルナさ…?」

「様…?」



ここにはいない…あれ?ヤンさんいつの間にここに?



「嫌やーー!」


「あ、コラおっちゃん、逃げるなー!」



入り口付近でおっちゃんを捕まえた。



「あんさん、離しておくんなせー。」


「おっちゃん、ヤンさん、覗きの最後だ。行こう。」


「はい…。」

「嫌やーーーー。」



おっちゃんを取り押さえながら、みんなでマリーナについていく。階段を登り終え、緊張感が増してきた。


どうなるかわかってるだけに…やっぱこえ~。


マリーナがドアを開けた。中をそ~っと覗くと、メルナさんはベットで寝ていた。



「め、メルナ様?失礼致します。ハッ。メルナ様ー!?」


「ん?ヤン…。」



ヤンさんが半身を起こしたメルナさんに近づいて行く。


大丈夫かなぁ…。



「メルナ様、大変申し訳ありませんでした。(わたくし)に絶望し、怒りさえ超えてこのようなお姿に…。」



ヤンさん、また泣いてるよ。涙もろいのかな?



「あのねヤン、そうじゃなくて…。」


「いいのです!メルナ様の事は、(わたくし)が一番よくわかっております。」


「ひっ、一番!?」



なんだ?メルナさんの様子がおかしい。ヤンさんを怒る気配どころか、逆に気づかってるように見えるぞ?



「はい、当然でございます。誰よりも近くで、メルナ様の全てを見ておりますので。」


「すっ、すっ、すべてー!?」


「あのー、メルナ様?」



ヤンさんも異変に気づいたようだ。やっぱり、なーんか変だよな?



「や、ヤン。もういいから許して…。」



は?メルナさんの方から許してって…なに?



「め、メルナ様…。罪を犯したのは(わたくし)なのに…メルナ様、何か出来る事はございませんか?」


「そうね、みんなにご飯作ってあげて。」


「かっ、かしこまりましたー!!」



へ?これで終わり?ヤンさん下へ行っちゃったけど。メルナさんの力ない声…相当具合が悪いのかな?



「アハハ、ヤンさんスキップして行っちゃった。」



マリーナも笑ってる。ナイスだヤンさん!もう解決済みじゃないか。よかったぁ。



「なーんだ。メルナさん怒ってないじゃん。おっちゃん、よかったな!」


「あんさんもよかったでー。」


「アハハ、は?」



俺は、ベットから立ち上がったメルナさんに睨まれた瞬間、石にされたかのように固まった。


殺気丸出しの顔は、今にも食われそうな恐ろしさだった。



「マーウーアーーー!それとお前ー!殺す!!」


「ちょっと待ってよメルナさん!許してくれたんじゃないのー?」



「誰がそんなこと言ったのよー!よくも覗いてくれたわねー!」


「だから、俺じゃなくてこのおっちゃんが…「うるさーい!」


「ひいいいいっ。」



リホごめん…。俺は今日、ここで死ぬわ…。



「マウア!おっちゃんおっちゃんって、関係ないわよ。二人とも覚悟しなさい!!」



メルナさんが矢を構えた。



「あわわわわ、その矢は…!

マリーナ!助けてー!」


「エヘヘ、助ける訳ないでしょー?」



「笑顔がこえーよー!」



「うげぇ。」


「おっちゃん!」



腕にかすっただけで気絶!?威力が違いすぎる…これは間違いなく悪気の矢。逃げ…「うげぇ。」


放たれた矢は、振り返った俺の背中に刺さった。 


うぅ…意識が…。



「デリー、この変態2トップを逆さに吊るしなさい。」



なん…だと…。



「逆さですか?」


「そうよ。私たちの裸を思い出したら、逆さ吊りの辛さも一緒に思い出すようにね。嫌な記憶をプレゼントしてあげるわ。はぁ~スッキリした。マリーナ、ご飯食べに行こう。」


「はぁーい!」



くそっ、デリーだけになったのに動けねぇ。体が痺れてきやがった。この矢、何か塗ってあったな…。



「さすがメルナさん、なるほどね。じゃ二人共、ここまでが覗きみたいだから観念してね。」



デリー…。


…。



ん?頭がいてぇ。足もいてーぞ?あの縄のせいか…って逆さ?そうだ!メルナさんの矢を背中にくらって、それで…。う~ん、背中は大丈夫だな。だけど、ここからどうするんだよ…。



「うーーーっ。」


「おっちゃん!?」



俺の横に、覗き野郎のおっちゃんも吊らされていた。


息はあるか…。ヤンさんはいない…。ん?このわずかに聞こえる声はヤンさんか?



「フフフフン、フンフフン!」


「いいにおーい!」



「フンフフン…あ!マリーナさん。今しばらくお待ちくださいませ。」


「ヤン、今日は何?」



「本日はクラレスの郷土料理、ふわとろ卵のパスタでございます。…え?メルナ様ぁ?お食事されるのですか?」


「何よ?その言い方。当たり前でしょ。運動もしたしスッキリしたし、お腹ペコペコよ?」



「あの、メルナ様?1つお聞きしたいことが…。」


「なぁに?」



(わたくし)の記憶では、食欲がないようにお見受けしたのですが…。」


「それは…。せっ、せっかくヤンが作ってくれるんだから、食べない訳にはいかないでしょ。」




「なっ!なんと。私を許し、それをご自分の責任とし、寝込む程のストレスに耐え、空腹の仲間を想い、さらには作り手の私に心配をかけぬよう、お腹が空いたと嘘まで言って食事をなされるとは。加えて、強さと優しさと人気にあのスタイル…そうです、まさにパーフェクト!」




「ヤン?何をブツブツ言ってるのー?いいから早く作りなさいよー。」


「かしこまりましたー!」



ヤンさんの楽しそうな声が聞こえるなぁ…。



「メルナさん、一応終わりましたけど…。」


「あ、デリーご苦労様。あなたも座りなさい。」


「はい。」



「皆さん、お待たせ致しましたー!」


「わぁ!」


「さ、マリーナ。食べましょー。」


「うん、イタダキマース。おいしー!これ、お母さんに教えてあげたいなー。お店の特別メニュー。なんてね。」



「いいですよ?マリーナさん。後でレシピを書いておきますね。」


「ヤンさんが家に来て作ってもいいよー?」



「いいわねー。私もリーナ様に会いたいわ。」


「うん、来てきて!」



「では、マリーナさん、その時は是非。」


「やったぁー!」


「アハハ」



みんなの笑い声が聞こえる…あ!



「おっちゃん、生きてるか?」


「…」



「おい、おっちゃん!こういう時は、楽しい事を思い出すんだ!えーと…エヘヘ、メルナさんの裸…、だっ駄目だぁ…。逆さ吊りがしんどい…!メルナさん、マリーナ、もう許してーーー!!」


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