表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
狭霧町奇談  作者: @眠り豆


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

78/156

77

「……今日も来てますぜ、姐御」


窓際の席の友達が立ち上がり、くすくす笑いながらあなたの席にやって来た。

わざとふざけた口調で話しかけてくる。


「今日も出入りですかい?」

「そんなんじゃないよ。バイト」

「ああ、掃除のバイトだっけ。でも妙なメンバーだよね」

「そうかな? それより日曜日の約束、忘れないでね」


今度の日曜日、あなたは友達と遊びに行く約束をしていた。

ゲームセンターに行くのだ。


(美鳥ちゃん、ゲームのほうにもはまってくれたらいいな)


あなたの好きなゲームが深夜アニメになったので、漫画研究部に所属するアニメや漫画好きの友達が興味を持ち出している。

日曜日は一緒に楽しみたいと思いながら、あなたは彼女と別れて校門へ向かった。

校門には、四人の少年と一組の男女が待っていた。

少年のうち三人は同じ学校の男子生徒で、ひとりだけ制服の違う他校生だった。


「……えっと、現地で待ち合わせでも良かったんじゃないですか?」


あなたの発言に、空気が張り詰める。

四人の少年たちが視線を交し合っているのがわかった。


(そんなにわたし、未熟なのかなあ。全員でガードしなくちゃ心配なほど?)


悪霊の事件の後、あなたは退魔師として修行を始めた。

自分で言うのもなんだが、かなりの実力があると自負している。

しかしあのとき出会った妖怪や退魔師たちは、実習兼仕事のたびにあなたを心配して、こうして迎えに集まってくれる。妖怪少年のひとりは、わざわざこの学校に転校までしてきた。


(まあ経験も少ないし、仕方ないか)


そう諦めているあなただが、友達にはあなたが彼らを引き連れているように見えるらしい。


「まあまあ、安全第一だぜ?」

「みんなで仲良く行こうではないか」

「そうですよ」

「だよな」

「いいけど……」

「んじゃ行こうか」

「ああ、姐御が来たから出発だね」


みんなと行動を共にするのは好きだ。だからこの『姐御』という、いささか迫力のありすぎるあだ名も受け入れなくてはならないのだろう。

やれやれ、なんて思いつつも、結構今を楽しんでいる、あなたなのだった。


<逆ハーレム? 姐御END>

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ