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「どんな用事ですか?」
こんな夜の山で、どんな用事があるというのだろう。
なんとなく不思議に思って尋ねると、鬼は顔を近づけてきた。
「……俺に興味あんの? そういや一のカノジョじゃねぇんだよな。俺は若丸」
「はあ……」
「タメくれぇだよな? どこの学校通ってんの? 今度映画行こうぜ」
もしかして口説かれているのだろうか。
「あの……わたし、恋人がいるんです」
自分でも忘れかけていたけれど、ウサギを探しているのは、亡くなった恋人を復活させるためだ。
「マジかよ!」
こつん、と河童が鬼の頭を殴った。
「用事があるんだろ。ナンパの真似事してないで、さっさと行け」
「あ、そうですね。引き止めちゃってすいませんでした」
一礼して頭を上げると、鬼があなたを見つめている。
「まあいいや」
「?」
「手伝ってやるよ。どうせ大した用事じゃねぇんだ。……だから、今の恋人と別れたら、俺とつき合えよ」
バシッと、さっきより激しく河童が鬼の頭を殴る。
「人の弱みにつけ込むな」
「そんなんじゃねぇよ。別れたら、っつったじゃんか」
「もういい。とっとと行け」
「なんだ? ホントはお前、彼女とふたりっきりがいいんじゃねぇの?」
鬼を無視して、河童があなたに言う。
「今思い出したんだが、弟が前にここの東でリスを見たと言っていた。ウサギもいるかもしれない」
「あ、うん」
「俺も行くからな!」
歩き始めたあなたと河童を追って、鬼がついてくる。
向かうのは東、強い風が吹いてくる方角だ。
*あなたは鬼の名前を知りました。
若丸。彼の名前数は『+2』です。
☆のついた番号の章へ行ったとき、その番号に2を足した番号の章へ進むと、なにかあるかもしれません。もちろん普通に選択肢を選んで進んでもかまいません。
それでは──
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