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狭霧町奇談  作者: 豆狸


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4

あなたは二階、東の角部屋の扉を開けた。

畳敷きの和室だ。


「……やだ。なに?」


東の土壁一面に鏡が飾られていた。

壁に釘を打ち、紐でぶら下げられている。

土でできた壁は膨らんだり凹んだりしているので、鏡は床に対して垂直ではなかった。

畳を映した鏡は、窓からの光を反射して反対側の壁を照らし出している。

幻の鏡に幻のあなたが映っていた。

なんだか見つめられているようで気持ちが悪い。

あなたは扉へと急いだ。


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