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(……悪霊の部屋は、この真上じゃない)
一階の外廊下で、あなたは考えた。
(子どもたちを封じているのには、きっとなにかわけがあるのよね。わざわざ離れた場所に封じているのは、どうしてなんだろう?)
悪霊の部屋は二階の西角部屋、子どもたちの部屋は一階の東角部屋。
西は金気、東は木気の方角だ。
どうして木気の悪霊が、自分を剋する金気の方角に巣食っているのだろう。
生きていたときの習慣を続けているだけなのか。
昨夜悪霊の手を浄化したときは、『相生』による循環を利用した。
なにか同じような仕組みがあるとしたら──
それを見つけなければ、本当に子どもたちを救うことなどできない。
あなたは内側からボコボコにされた鉄の扉を見つめ、告げた。
「……もう少しだけ、待っててね」
*あなたは二階のどの部屋が怪しいと思いますか?
『236』という数字を、怪しいと思う部屋の章番号で割ってみてください。
出て来た答えに余りがなければ、その数字と同じ番号の章へ移動してみましょう。
余りが出たら、その部屋ではありません。違う部屋の番号で試してください。
部屋の番号がわからなければ──
キィキィと啼くように軋む錆びた階段を上がって二階へ行く→2へ進む