表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
イレギュラー  作者: 夏也
初期実験
2/6

生きる意味

儚い旋律。

全てを悟らせる様に、悟らせない様に。

何もかもが分かる様に、分からない様に。

そして【理】解する様に、【理】解出来ない様に。

殺した。

それは、とても悲しそうに、嬉しそうに、自分の居場所へと、帰った。



それは居場所につくと、色々な人に囲まれた。

一人は、狼人間。

もう一人は、吸血鬼ヴァンパイア

もう一人は……と、沢山の種族がいる。

だが、全て元、人間だ。

そして、それも人間だった。

だが、それとその人達は、今も人間だ。

人間と他種族の混合生物なのだ。

ただ、ここには、それだけの生物は一切・・存在・・しない(・・・)

なら、どうしてそれが出来たのか。

その答えは単純だ。

鬼の血を媒介として作られたのだ。

だが、当初は鬼の血に耐えられる者はおらず、ほぼ全ての人間が、発狂し、死んだ。

そして、生き残った検体が今頂点に君臨している、絶無だ。

それからは改良に改良を重ね、出来たのが、今の新薬だ。

ただし、当初の物と比べると、格段に弱くなる。

「ん〜……何処かにいないのかしらぁ〜?」

その声が聞こえた瞬間にそれは、一瞬で消えた。

なにかしらの天敵であるかのように。



「っ……。どうして…私はまだ生きているの…」

それの問いは虚しく響くだけだった。

全てを人間に盗られ、壊され、それでもなおまだ奪いにくる人間が、それは嫌いだ。

昔のそれは、人間だった。

()の実験のせいだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ