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静寂の倉庫

作者: 羽島柚

静寂に包まれた倉庫。そこにいるのは黒髪の男と赤髪の男。二人ともまるで戦場から帰ってきたばかりのように、満身創痍といった様子だ。赤髪の男が静寂を破って問いかける。


「なあ…本当にもうダメなのか?」

「ああ。」

「他に…他に方法はねえのかよ…!」

「…ああ。残された道は他にない。さあ、最期の殺し合いを始めようか。」

「…やっぱり嫌だ。お前と殺し合うなん…っ!」


赤髪の男がためらっているうちに、黒髪の男は赤髪の男の動きを封じる。黒髪の男が大粒の涙を流しながら言う。


「俺だって嫌だよ!でもどうしようもないんだ…。」

「…そうか、そうだな。いいよ。俺を殺せ。」

「…え?」

「俺はお前に生きてて欲しいんだ。」

「でも…」

「いいって言ってんだろ。ほら、早くしろ。これでさよならだ。」

「…っ!…ああああああああああああああああああああああああああ!」


黒髪の男が引き金を引くが、辺りは静寂に包まれたまま。


「え?なん…で?」

「…ふふっ…あはははははははは!弾切れとか、最後までお前らしいよ。ちゃんと残りの弾数くらい数えとけっての。」

「だ…だって…」

「だってじゃねえよ。しょうがねえ、俺が殺してやるよ。」

「…え?」

「俺の銃はまだ一発残ってんだ。つうわけで今度こそさよならだ。」


そう言って赤髪の男は自らのこめかみに銃をあてる。


「…っ!?待って!まだ…!」

「…ごめんな。」


赤髪の男は悲しげな笑みを浮かべた後、引き金を引いた。


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