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35 親友はもういない

「ほら、作ってやったぞ」


 そう言って桜井は車に乗せてある飛行装置を指差した。

 凄いな。徹夜してまで作ってくれたんだ。まあ俺がさせたんだけど。


「おう。ありがとな」

「ふん。感謝しろ。要望通りこれまで発電装置がついていた場所にはダミーの電池が入っている。発電装置は一番下だ」

「てことは一度下さないと取り外しできないのか」

「そう言うことだ。ただし今回の改造。時間が本当になかったからな。発電装置は下についているだけで本当に守られていない。だから飛行装置を床に置く時は念の為立てて置くな。横に寝かせて置け」

「分かった」


 そればかりは本当に仕方ないな。

 しかしなるほど。ちゃんとダミーの電池も、まるで発電装置に見えるようにガラスの筒になっていて、中には──脳に似せた何かが入っているな。

 これがダミーであると言われても、分からないな。二つ横に並べれば違いは全く無い。


「よし。なら作戦をおさらいするぞ。俺が一度岩沼の前で諦めたフリをし、そこで皆んなも武器を落とす。そして俺がこのダミーの電池を取り外せし、渡そうとすれば岩沼も少しは油断するはずだ」


 もし油断しなければ、もはや強行だな。


「そこで俺が電気が無くなり、使用不可能になったはずのレールガンを使って奴を撃つ。威力は気絶させるほどで良いだろう。それで終わらせよう」


 各々が頷く。

 本当にこんなにも作戦通りうまく行くと思っている人はこの中にはいないだろう。

 それほどやつは厄介だ。だが、冬休みが終わるまであと数日。それまでに終わらせなければならない。


「よし。なら作戦決行だ」



***



 車を走らせ、目的のビル近くに辿り着く。

 俺はすぐに飛行装置を背負い、前回の飛行前に取り付けたロープを伸ばす。


「ほら。お前ら掴まれ」

「人の扱い雑すぎませんか?」

「仕方ないだろ。じゃあどこに掴まるんだ?」

「ちっ」


 文句を言いながらも素直にロープに掴まる有野。他に選択肢はないのだから仕方ない。

 こんな事今日が最後なんだからいいだろ?

 左右のロープに有野と桜井が掴まり、最後に長原さんが背中によじ登ると何とか準備は完了。


「さ、行くぞ」


 側から見れば、一人の男に三人も掴まっているというバカみたいな姿だが、それはなるべく気にしないようにしながら前回偵察のために登ったビルの屋上に再び降り立つ。


「よく考えたらさ、今日もいるとは限らないよね」

「本当に今更すぎるが移動してたらもう後を追えない。その時点で終わりだな」


 有野の疑問を受けた心配になりながらも、俺は双眼鏡でビルを見た。


「………いた。椅子に座ってる」

「ということは、誰が待っているのでしょうか」

「分からないけど、でもだとしたら俺たちしかいないよな」


 他にも誰かいないか探るが、見えない。でも行くしかないか。

 もし向こうと目があってしまったら、その瞬間この勢いで突っ込む作戦は全く意味をなさなくなってしまう。

 迷っている暇はない。


「よし。今見えているのは岩沼だけだ。突っ込んでまずは力ずくでいくぞ。それでダメなら作戦決行だ」


 三人は俺に掴まり、俺は出力を上げ、派手にガラスを割ってビルに突っ込んだ。


「行くぞ!」


 同時にガシャーン!! と大きな音が鳴り響く。

 ガラスの破片が部屋中に散らばる。

 そんなことには見向きもせずに、ただ岩沼に向けて全力で駆ける。が、


「フフフッ。そんなお粗末な作戦が通用するとでも思っているのか?」


 刹那、大きな音と共に、俺たちの真横を何かが瞬時に通り過ぎていった。


「あと数センチ横にずらして撃てば、お前たちは死ぬ」


 気がつけば岩沼の横には何人もの銃を構えた男たちが立っている。

 またお前らか。


「まさかこんなにもつまらない手段を使うことになるとはな。だが、仕方がない。さあ、最後の警告だ。発電装置を渡せ。渡さなければどうなるか、分かっているな?」


 成功するか分からない。なんなら失敗する可能性の方が高い作戦だ。ここまで警戒している奴がそう簡単に警戒を解くはずがないとは俺も分かっている。だが、やるしかない。

 俺は一番近くにいる長原さんに、発電装置を取るように言った。

 当然それは偽物だ。


「これで──っ。取れましたよ」


 その偽物の発電装置は、改めて見てもとても偽物とは思えない完成度だった。

 長原さんはそのまま岩沼の方に向き、ゆっくりと歩き出す。

 それと同時に岩沼も一歩一歩と歩き出す。


 絶対に終わらせるんだ。この一撃で、絶対に。

 落ち着け。落ち着くんだ。


 長原さんと岩沼が対面し、岩沼の手に装置が渡ったその瞬間、俺は目にも止まらぬ速さでレールガンを岩沼に向け、撃った。


 すぐに長原さんと岩沼の確認をする。

 倒れていたのは──岩沼だった。


 喜びのあまり静かにガッツポーズを決める。だが──。


「フフフッ。全く。してやられたよ。まさかこいつが偽物だったなんてね」

「なっ?!」

「あれを受けて平気だったのか?!」


 あまりにも信じられない光景を目の当たりにして、俺と有野は思わず声を出す。

 だが長原さんは冷静に状況を分析した。


「いえ、よく見てくださいっ」


 長原さんが指差す先。その先をよく見ると、岩沼の手があった。その手にはガラスの部分が割れて土台だけが残ったダミー発電装置があった。

 そうか。これに当たったから本来の設定した威力が出なかったのか。


「だが、今は感謝しなくてはな。これのおかげで私は意識を保てているのだから」


 まさか、この近距離で──ミスを犯すなんて……。

 頭の中が真っ白になった。まずい。どうする。もし失敗した場合はどうするんだったんだ?

 はははっ。バカみたいだ。何にも決めちゃいない。全く本当にバカみたいだ。


「クソッ」

「さあ、渡してもらおうか」


 岩沼が口角を上げて手を出してくる。

 もはやここまでだな。そうだ。渡して終わらせてしまえば良いじゃないか。それでこいつがもう関わらなくなるというのなら──もう……。

 そう考えて瞬間、不意に肩の力が抜けた。

 今までずっと緊張しっぱなしだったからかな。もう──終わらせてしまおう。

 ガシャン!!!


 室内に何かが壊れる音が大きく鳴り響く。

 なんだ? 今の音は……。すぐに音のした方向に視線を向ける。

 周囲の床にはガラス片が散乱しており、そのガラスは濡れているようだった。

 いや、ガラスだけじゃない。俺の靴も、地面も、そして、飛行装置も。


「この水は一体? それに、このガラス……」

「杉田……お前……」


 桜井の動揺した声に、俺は家を出る前。桜井に注意されたことを思い出した。

『発電装置は下についているだけで本当に守られていない。だから飛行装置を床に置く時は念の為立てて置くな。横に寝かせて置け』

「まさか……このガラスって……発電装置の……」


 そこから推測される水の正体。それは発電装置の中の脳の一部を保護するための何らかの液体……だとすれば、すなわちそれが意味するのは発電装置の破損。あるいは全損。


「おい貴様! その飛行装置をすぐにどけろ!!」


 刹那、本気の怒声が響き渡る。

 岩沼の焦る表情。怒り狂うこの状況。これまでの余裕な態度からは全く想像もできないほど豹変していた。

 この豹変ぶりに俺はビビり、飛行装置からすぐにどいた。


「クソッ! 大丈夫のはずだ! 大丈夫。脳さえ生きていればまだ立て直せ──」


 飛行装置をどけた下には、潰れて見るも無惨な状態になっていた。


「……──は、はは。ハハハッ。ハハハハハハッ!」


 岩沼は右手に力を入れて地面を思い切り殴る。

 その表情には怒りも焦りも余裕も、そして生気すらも感じなかった。


「………俺は……何のために………っ」


 両手を地面についたまま、力無くそう吐き捨てる。

 もはや周りのことなど、どうでもよくなっているようだ。

 俺たちはただ見ていることしか出来なかった。さっきまであんなにも勝てる気がしなかった強敵は、今やただ現実に打ち拉がれているだけの男になっていた。

 そんな男にかける言葉などなかった。そう思っていた──。


「もう諦めはついた?」


 突然ドアの方から声が響く。

 聞き覚えのある声。先日もこの場所で同じシチュエーションで聞いたな。この声は。


「──ハハハッ……この無様な俺の姿を笑いにでも来たのか? 杉田恵那(えな)


 拳を震わせながらもギロリと睨みつける。

 こんなにも弱っているのに、人を睨むことだけはまだ出来るとは。こいつは一体何故そんなに……。


「違うわ。今日はあなたに話をしに来たのよ」

「話だと……?」

「ええ」


 それを聞いた岩沼は、一人小さく笑い出した。


「……何を今更。そんなもの曽て何度もしたことだろう」

「いいえ。それとは違うわ」


 すると、杉田恵那もとい、母親は力無く岩沼に笑いかけながら近づく。

 頭だけ上げて見ていた岩沼は、すぐに近づいてくる恵那から恐るようにお尻を地面に突きながらズルズルと後ずさる。

 だがすぐに壁に当たり、それ以上後ろに行かなくなる。


「……やめろ。やめるんだ! 来るんじゃない!」


 手のひらを恵那に向けて必死に止まるように言うが、止まることなくゆっくりと近づいてくる。

 そんな弱くなってしまった岩沼に向けて、恵那は言った。


「もう、良いのよ。岩沼」

「──っ! やめッ!!」

「あんたは頑張ったわ。ずっと一人で。一つのことを成し遂げるために」


 急いで岩沼は耳を塞ごうとするが、もう、言葉は耳に届いてしまった。

 塞ごうとする手は震えて止まった。岩沼は──泣いていた。

 こんな岩沼の姿は想像もできなかった。

 一つのことを成し遂げるために……? 一体何のことだ? 分からないことだらけだ。


「……なにを……知ったような口を……」

「あなたの研究を見ていれば分かるわよ」

「………」


 岩沼は何も言わなかった。ただ下を向き、ひたすらに悔しそうな顔をしているだけだった。

 一体過去に何があったのか……。俺はそれを知りたいと思った。

 けれどその刹那、全てを壊すように一人の男が入ってきた。


「ボス!! おい。何なんだこれは!」


 そいつは岩沼に向かって『ボス』と言った。ならばこいつは岩沼の組織の手下か。そう思いながらさっと振り向いた俺は、思わず目を疑った。


「お、お前……阿久津……」

「ん? ほぉ。またお前らに会うとはな。元気にしてたか。長原」

「……ええ、阿久津さん……。もうあなたたちの企みは潰えたわ。だからこの場で暴れたところでもう無駄です。だから大人しくしてください」


 長原さんはかつての上司、阿久津に向かって力強く言う。けれど全く聞き入れた様子はなく、無視して岩沼に近寄る。


「おいボス。何があったんだ。なあ!」

「阿久津……。もう終わりだ。作戦は失敗した」

「なっ! 何言ってんだよボス。チッ。こいつらか? こいつらがボスをこんな風にしたのか? 許さねぇぞオメェら」


 ギロリと俺たちを睨みつけ立ち上がると、徐に背中にかけていたショットガンをがっしりと構え、俺たちに向ける。


「すぐに終わらせるからなボス」

「やめろ阿久津っ」

「ちょっ! マジやばいって杉田!」

「落ち着け有野」

「なんで桜井も落ち着いてんだよ! あんなの当たったら粉微塵だ!」


 俺も、足がすくんで動けないんだ。対抗手段はない。こんなの無理だ! 長原さん!


 様々な葛藤が行き交う中、一人の男が地面につけた手を振るわせる。


「クソッ!」


 次の瞬間。拳銃とは比べ物にならないほどの音が部屋に響く。

 聞いたことのない音。終わったと、誰もがそう思う中──。


「………い、痛く……ない?」

「ぼ、僕、生きてる?」

「痛くないな」

「……い、岩沼さん……」

「あんた……」


 目を開け、辺りを見回す。前では岩沼が阿久津の持つジョットガンの銃身を手でもち上に向けさせていた。

 どうやら、岩沼が撃つ直前に俺たちを助けたみたいだ。

 その岩沼の目には、微かに涙が溜まっていた。が、俺たちはそんな事には気づかなかった。


「ボス……。どうして邪魔をする……」

「……──ここでこいつらを殺したところで……もはや意味はない」

「……ボス。本気で言ってるのか」

「さっきも言ったはずだ。作戦は失敗したと」


 阿久津はしばらく考え込んだ後、全てを悟ったかのように銃を離し、岩沼が受け取り、そのまま床に置いた。


「こんなもんをぶっ放したんだ。すぐに警察が来る。俺たちはもう終わりだ」


 阿久津はもう全て諦め、どうでも良くなったようだ。

 けれど、俺たちは知っている。こいつらの裏には警察を動かすほどの大物がいると。やはりこれも茶番か?

 密かにそんなことを考えていると、阿久津がフッと笑い俺に言葉をかけてきた。


「そう警戒した目で見なくても、安心しな。もう裏では特捜部が動いている。俺たちの悪事もここまでってわけだ」


 そう言いながら阿久津はその場に胡座をかいて座り込んだ。

 抵抗はもうしないと、そういうことだろうか。

 言っていること、嘘は……ついているようには見えない。だが完全にも信用できない。ここは保留にでもしておこう。

 それより、一つだけ気になることがある。


「それにしても、岩沼。あの発電装置で一体何をしようとしていたんだ?」

「いや、あの発電装置はあくまで派生した物事の一つでしかない。本当の目的は、別にある」

「なに……?」


 あんなにも革命的で残酷なものが、派生した物事の一つだと? だったら一体何が……。


「俺は、お前の父親である東栄と古くからの友人だった」

「なっ!」


 俺の父親と友人だった?! 思わず耳を疑う言葉。けれど、それを聞いた母親は小さく頷いている。ならばこれは事実なんだろう。


「中学から意気投合し、大学を出てからもあいつとは一緒に研究をやっていた。あいつに妻が出来てしばらくした時、研究の過程であいつは人間の可能性について調べたいと突然言ってきた。初めは訳がわからなかったが、あいつの仮説を聞いていくうちに俺も興味が湧いてきた」

「まさか、それが俺の──」

「そう。予知夢だ」


 俺の父親がこの予知夢の全ての始まりだったってわけか。しかし何故いきなり人間の可能性なんて……。当時の父親に一体何があったんだ?

 母親も特に何かを言おうとするそぶりは見せていない。今言いたいことはないようだ。


「初めはあいつが自ら実験台になる予定だった。だが、失敗した。どうやらすでに脳が完全に育ち切ってしまった大人の脳では、新たに機能を加えることは不可能のようだった。そこで私たちは生まれたばかりの子供ならば成功する可能性が高いなのではと仮説を立てた」


 その言葉を聞き、皆んなが俺を見る。そう。その仮説の実験台が、この俺ってわけだ……。

 しかし、自らの子供を実験台にすることに、俺の父親は抵抗はなかったのだろうか。

 完全に実験に対して狂ってしまったのか?

 考えていると、岩沼は俺の考えていることを察したのか、話し始める。


「初めは当然反対だったし、あいつも完全には覚悟は決まっていなかった。だが、この実験には意味がある。そうあいつに説かれ、ならやってみるかと覚悟を決めた」


 そんな事がかつてあったのか……。俺が生まれる前。様々な葛藤が交差し、その末俺は生まれた。けれど実の息子を実験台にしてまですることだったのか?

 考えたところで答えなど出やしない。父親はもう、いないのだから。

 俺が深く考え込んでいると、有野が不意に口を挟んだ。


「なあ。それよりもある一つのことを成し遂げる為って言ってたけど、それってなんのことだったんだよ」

「そう言えばそんな事を口にしていましたね。岩沼さん。それは一体何なのですか?」


 長原さんも興味を示し口を開いた。

 すると岩沼は自虐気味に笑うと、笑うなよと一度前置きしてから話し始めた。


「それはな、東栄を生き返らせる事だ」


 驚きを隠せない俺たち。けれど対照的に有野だけはそんなの出来るわけないじゃんと馬鹿にした様子でニヤリとする。


「別に私だって勝算があってのことではない。これも仮説に過ぎん。ただ、あいつの脳が残ってさえいればいけるとそう踏んだだけのバカな話だ」

「だったら……だったらなんで、父親の脳みそをあんな風に発電装置にしたんだ」


 そもそも発電装置に組み込まれていなければ今回のことはまず起きなかった。それどころは奇跡が起きて父親が再び生き返るなんて事もあったかもしれないのに、一体なぜ?


「……組織の奴らに、この計画がバレるわけにはいかなかったのだ」

「な、どうして? 仲間じゃないのか?」

「いや、違う。私は東栄を失ったその時から、仲間や親しい者を使ったことがない」

「──?」


 酷いトラウマか? でも、どうして……。

 長原さんに顔を向けるが首を横に張る。有野が分かるはずないし、桜井にもこれは分からんだろうし……。

 ここで説明に名乗りを上げたのは、意外にも阿久津だった。


「分かっていないようだから、ここは俺が説明しよう。この組織に入った時、初めにこう聞かされるんだ。横にいるのは仲間ではない。親しくなるな。情を持つなと」

「は? なんでだよ」

「情を持ったり、親しくなると、もしそいつが人質に取られたらやられそうになったら助けたくなるだろ? そこで隙が生まれる。だからそう言われてるんだ」


 そうか。だから少し前人質になったあの二人はあんなにも仲間が助けに来ると思っていなかったのか。

 岩沼は唯一の親友である東栄を亡くした後、もう誰も信じられなくなったのだろう。

 阿久津の話を聞き、少し考えてから岩沼を再び見る。

 ずっと苦しみから逃げているのだろう。立ち直れないでいるのだろう。受け入れられないのだろう。


「なあ。岩沼──」


 突然俺が話しかけてきたことに少し驚きながらも、平然を装いながら岩沼は返事する。


「なんだ」

「刑期を終えて出所したらさ、一緒に父親の墓参りに行かないか?」

「……そうだな。さようなら」


 最後の言葉は杉田たちには聞こえなかった。

 岩沼は顔を見せようとしなかった。ただ、少しだけ返事は笑っているようだった。


 しばらくしてパトカーのサイレンの音が響き始め、やがてビルの前で止まり警察がビルに突入してくる。

 岩沼も阿久津も何も抵抗しなかった。

 それどころか、岩沼に関してはどこか肩の荷が降りたかのように落ち着いていた。

 これで、やっと終わったんだ。

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