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公衆トイレの怪異

作者: 山田ペンギン太朗

基本的に怖がらせることを目的にして書いていません

Aさんの地元にはお化けが出ると噂の公園のトイレがあったそうです。

その公園というのはAさんの家から歩いて10分くらいところにあるそうなんですが、

更に10分ほど歩くと大学に通うために使っている最寄りの駅があったそうです。

その公園のトイレ、夜に行くと街灯もない真っ暗な公園にぽつんと灯りが点いたトイレの建物があって確かに不気味ではあるそうです。


ある日Aさんが大学のサークルの飲み会で遅くなった日があったそうなんです。

2次会まで行って、いい感じに酔っぱらって、最寄りの駅に着いてバスに乗ろうとしたけどもう遅いですから最終バスはもう行ってしまった後

タクシーなんて贅沢な物には乗れない、「しかたない、歩いて帰るか」とAさんは歩き始めました

てくてくてく歩いているとそのうち酔いも醒めてきます。

するとあれ?

あれ?あれ?

お腹が痛いぞ、あれ?まずい、トイレに行かないと

とAさん、焦り始めます。

これはまずい、漏れそうだ

こんな道の真ん中でうんちを漏らしているのを人に見つかったら人としての尊厳が失われる!

そんな風に焦るAさんの頭に例の公園のトイレのことがよぎります


あ、確かあそこにトイレがあった!

幽霊が出るって噂だけど、あくまで噂だし、自分の人間としての尊厳と天秤にかけたら安いものだ!

と急ぎたい気持ちを抑えて、漏れないようにそろそろと公園のトイレに向かいます。

真っ暗な公園の中に光るトイレ!

あれが希望の光だ!とAさんはトイレに向かいます。


男子トイレの個室に気持ち急いで入ります。

便器に腰を下ろして、「はぁ~良かった間に合った」と用を足していると・・・

トイレに誰か入ってくる音がしました。

入口の方からひたひた、ひたひたと足音がするんですが、

Aさん、あれ?と思った。

足音が裸足の音だったそうです。

ひたひた、ひたひた、こっちに近づいてくる。

ひたひた、ひたひた、そしてAさんの個室の前でピタっと止まる

Aさん、え?他も空いているのに?ここで止まる?

と焦っていると、ドアがコンコンと叩かれたそうです。


Aさん、迷ったそうですが、

「入ってます」と答えたそうです。

すると女性の声で「そう」と聞こえて、

またひたひた、ひたひた、と遠ざかっていったそうです。


Aさん、あれなんだったんだ?

と思いながら引き続き、用を足していたそうですが、

するとAさんが入っている右の個室から壁をドンっと叩く音がして、

Aさんはビクっとなって、これは早く出ないとと思ったらしいんです。


とりあえずお尻を拭かないといけないと

トイレットペーパーに手を伸ばした瞬間にトイレットペーパーがホルダーからバンッと弾かれて

Aさんがあっと思っている間にポン、コロコロコローと個室から出ていってしまったそうです。


Aさん、トイレットペーパーがない状態になってしまったんですね。

その間もトイレの右から壁をドンと叩く音が聞こえる。

早く出なきゃ!と意を決してAさんはズボンを上げて、トイレから脇目も振らず逃げ出します。


うわーと走って家に着いて、ドアを開けて、入って、閉めて、

はぁ、怖かったーとドアの前でへたりこんでしまいました。

そしてAさん、気づきました。

Aさん、用を足してからお尻を拭いていない状態でパンツを履いて、今座り込んでしまったんですね。


その後Aさんが脱いだパンツがどういう状態になっていたかはご想像にお任せいたします。

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