epilogue
ケイト「改めまして…セブン!」
デュース「ナイン!」
ケイト,デュース「結婚、おめでとーーーー!」
セブン「ふふ、ありがとう。まさかこんなふうに皆に祝って貰える日が来るなんて思ってもいなかったわ」
ナイン「(少し微笑んで)そうだね。しかもこんなに素敵なパーティをひらいてもらって」
ケイト「当然! だって仲間の結婚よ? 盛大にやるに決まってるじゃない!」
デュース「そーそー! しかも、デュースちゃん達の中で唯一結婚出来そーなの2人だけだし〜? 今度いつこういうパーティ出来るかわかんないもんねー!」
ナイン「それで君たちそんなに気合入ってるのか…」
ケイト「そう! あ、でも主役は勿論セブンだからね?! このレースとっても綺麗…!」
セブン「ふたりのドレスもとっても可愛いわよ? ね、ナイン?」
ナイン「え? あ、ああ、」
デュース「あ〜みーちゃった! ナインってばセブンに見とれて話聞いてなかったでしょ!」
ナイン「えっ?! い、や、その、」
ケイト「へ〜そうなんだ〜ナイン〜?」
セブン「ふふ、そーなんだ? ナイン?」
ナイン「ぐ……か、勘弁してよ……」
エイト「(ベロベロに酔って)そこのよにん!! 僕にナイショでなあにを喋ってるんですかー!! けしからん!!僕も混ぜなさいよ!!!」
デュース「うっわ、面倒なのが来た」
トレイ「エイト! ちゃんと真っ直ぐ歩いて…! 危ないよ…!」
エイト「歩いてますうーー!! トレイの力なんて借りなくても僕は真っ直ぐ歩いてますーーー! おわわわ」
トレイ「もーーほらあ! しっかりしてっ!(抱えて立たせる)」
エイト「っう! お……、ぼ、僕を軽々と持ち上げるなんて……ひょろひょろの……トレイが……!! うっ……どうして……どうして僕はーーーーーッ」
トレイ「えええっ急にどうしたの?!」
デュース「いい加減にしろっての! 大好きなセブンが人妻になったからってメソメソしてんじゃねー!」
エイト「うるさいですよッ!! 人妻だろうがなんだろうがセブンのペアはこの僕ですッ!!!」
ナイン「一生のペアは俺だけどね」
エイト「ハーーー????ちょっと黙っててもらえますかこの眉間しわ野郎」
ナイン「なんだと?」
ケイト「あ、気にしてるんだそれ」
シンク「ははは! やっぱ面白いなあ、あいつらは」
サイス「うん、楽しい」
シンク「お、本当か? じゃあもっと笑ってみたらどうだ?」
サイス「え? わ、わらう…?」
シンク「そう! こう、口角をあげて、にー!ってやってみろって!」
サイス「に、にー…」
シンク「うーん、もっとこう、思いっきり、口をあけて! わっはっはー!」
サイス「わ、わっはっはー」
ジョーカー「何やってんだお前ら」
シンク「あ、ジョーカー! サイスに笑い方を教えてやろうと思ってさ」
サイス「むずかしい…」
ジョーカー「笑えって言われて笑えるもんじゃないだろ……あー、そうだな、そういう時は……コホン」
シンク「?」
サイス「?」
ジョーカー「おかしいな〜ついさっきまでここに居たはずの…ナインがイナインなあ〜」
サイス「………」
シンク「ジョーカー……」
ジョーカー「あ、あれ、ここでドッと笑いが起きるはずなんだが」
シンク「いや、そんなオヤジギャグで笑うやつがどこに….…」
サイス「ぷっ」
ジョーカー「えっ」
シンク「えっ」
サイス「ふふ、ふふっ、う、ナインが…ふふ、イナイン……ふふっ、うふ」
ジョーカー「ほらみてみろ! サイスが笑ってるぞ! ははは!!」
シンク「嘘だろ〜? っぷ、ふははは!」
テン「…………」
エース「そのドレス、とても似合っているわね、テン」
テン「エース、そんな…こんな素敵な衣装私にはとても……」
エース「あら、私の目に狂いはないわよ? あなたはとっても綺麗だわ」
テン「……ありがとうございます」
エース「……ふ、それとも、言ってもらいたい相手が他にいるのかしら」
テン「そ、そんなこと!」
エース「ふふふ、冗談。あ、これとっても美味しいわよ? テンも飲む?」
テン「いえ……あまり飲みすぎないでくださいね」
エース「はあい、気をつけまあす」
テン「もう……ほんとに、違うんです。……それに、彼は……そういうことを言う人ではないから」
エース「そうだったわね。あまり夜風に当たりすぎると冷えてしまうわ。少ししたら戻っていらっしゃい」
テン「はい……。…………」
(隣に飲み物が置かれる)
テン「エース、ですから今は……」
オーエン「要らなかったか?」
テン「……ッ、オーエン……どうして……」
オーエン「あー、その、エースが持ってけって」
テン「本当に……?」
オーエン「なんだよ、迷惑だったか?」
テン「そ、そういう訳じゃないけど……」
オーエン「うー…(寒そうに)、お前そんな肩出して寒くねーのかよ」
テン「平気……」
オーエン「そーかよ……(小声で)ッさみー……)」
テン「……寒いなら戻れば……?」
オーエン「……お前ってホント素直じゃねーよな」
テン「なっ、なに、それ……わっ(上着が被せられる)」
オーエン「それ着とけ」
テン「え、でも、オーエンは……」
オーエン「ジャケットとかスーツとか暑苦しいんだよ。こういうの俺似合わねーし」
テン「…………」
オーエン「あ? なんだよ」
テン「……そんなこと、ないと思うけど……」
オーエン「え?」
テン「スーツ姿、……カッコイイよ」
オーエン「……そ、か。……じゃあまあたまにはいいか」
テン「うん……」
オーエン「……良かったな、結婚式」
テン「セブンさん、綺麗だった」
オーエン「ああ、ぷっ、ナインのやろーもデレデレしてたなー」
テン「ふふ、分かりやすいよね、ナインさん」
オーエン「ずっと自分を隠してた反動が来てんだろ。今じゃあの頃の面影もねえ」
テン「ふふふ、でもすごくお似合いだと思う」
オーエン「ま、そーだな」
テン「ふたりとも、とっても……キラキラしてて……」
オーエン「なんでそんな寂しそうなんだよ」
テン「え? ……あ、……その、私はあんなふうになれないなって……思って」
オーエン「ふうん?」
テン「……も、もう中入るね、これ、ありが……」
オーエン「そんなことないと思うけど?」
テン「……え?」
オーエン「お前も、それ、すげえ似合ってる」
テン「……そ、んな」
オーエン「信じらんねえ?」
テン「だ、だって、今まで、そんなこと」
オーエン「毎回毎回、わざわざ口に出して言えっかこんなこと」
テン「まい……かい……?」
オーエン「戻るんならこれは着てろ、いいな。お前は危なっかしいんだよ、昔から」
テン「……そ、れって……オーエン……!」
オーエン「……(微笑む)」
ケイト「えっ?! オーエンとテンって昔恋人だったの?!」
キング「シーーーッ声が出えんだよ馬鹿!」
ケイト「あっ、ごめん!! で、でも衝撃的すぎて」
シンク「ああ、あのオーエンが……」
ジョーカー「まあ恋人感はあまりなかったけどな。オーエンも昔からあの調子だし……」
キング「テンが可哀想なくらいだよ。毎日あしらわれちゃってさ……あんなやつのどこがいいんだか」
エース「あら、そうでもないわよ?」
サイス「あ、エース……」
エース「さっき、オーエンがテンに飲み物を持っていくフリをして話しかけに行っていたから」
キング「げえ、ホント回りくどいな」
ジョーカー「あの二人はお互いに素直じゃないからな……暫くは一緒の依頼に行かせるか」
キング「めんどくさいなあ、さっさとキスのひとつでもやればいいのに」
ケイト「ききき……?! あ、あんた、そんなことどこで覚えたのよ?!」
キング「おいおい、言っとくけど僕はお前と同じ18だぞ? それくらい……ああ〜〜? もしかして経験ないのお? おねえちゃぁん?」
ケイト「うっ、うるさいうるさーい! あたしは純情なの!!そういうのは、大事にしてるの!! 」
エイト「そーれすよ!!! らいじにしなさい!!」
キング「うわ、さけくさ」
デュース「あーーーもうマジでやめろってエイト!! 迷惑かかるから!!」
セブン「エイト、もうお酒を飲むのはやめて? ね?」
エイト「だんじょこーさいなろ、ふえーせーれす!! ううう〜〜〜」
トレイ「本当は人一倍興味があるのにねえ〜」
エイト「ほんとのことをいうのはやめらさい!!!!!!!」
サイス「そうなんだ……」
シンク「こらこら、サイスの教育に良くないから皆水飲んで落ち着こうな」
サイス「む……子供扱いしないでシンク」
ナイン「お、反抗期か。大きくなったねサイス」
サイス「むーーーー」
ケイト「もおおこうなったら今日はたっくさん食べまくってやるー!! 」
デュース「えー〜ずるい!!じゃあデュースちゃんも!!」
エイト「ぼくらって負けませんからねーーーーっ!!」
オーエン「なんなんだこの騒ぎは……」
テン「さあ……」
エース「ふふふ、今夜はまだまだこれから、ゲームの始まりね!」
エイト,ケイト,デュース「おーーー!!」
ジョーカー「はーーー……いい加減にしろこの馬鹿どもーーーーーッ!」




