第三話 イセカイ側の憑依前の話? 国に飼われた幻の第三王女サラスティ=フィン=ルキアナス
オチってなに?わかりません
ある大陸には2つの大国がお互いに、ある程度の関係性を保ちつつ、共存していた。
2国間で争いが発展しなかったのは明確であり。その理由として、電気という科学が発展した世界とは別に、《魔法》という技術が発展した世界の持つ特有の問題があった。
人類の圧倒的、魔法力低下である。
人間はあらゆることに魔法を使い、必要不可欠としている、田畑を耕すため、子孫を残すため、燃料としてまでも使われていた、当然魔法がある暮らしに慣れていた人間にはとても苦痛を強いられるものであった。
だが魔法力の低下現象は次第に激しくなっていき、十分な魔力を持つ者の割合が10人に1人だったのが、50人に1人という割合にまで減ってきてしまっていた。
この現象は大陸全土を覆う、破滅への呼鈴であった。
そんな危機が迫り来る世界で、大陸最端にあり地図で見ないと誰も知らないのではないかと言えるほどで、国と呼べるのか怪しい程の弱小国に圧倒的魔法力を持った、赤子が産声をあげた。
その者の名がルキアナス王国第三王女サラスティ=フィン=ルキアナスであった。
だがその者は見た者全員が口を揃えるほどに異様なものであった。
容姿からして見れば、親のどちらもの要素を遺伝しておらず。家系の者すべて金髪であるのに関わらず、鏡のように辺りの光を反射するような、透き通る白髪であり、体はシミ一つ見当たらないしろのような肌をしており、極めつけにサンストーンをまるごと嵌め込んだかのような瞳を持っていた。
但し、たったこれだけであれば、神の使いだとか、天使が生まれたと持て囃されるであろう。
だがサラスティはさらに珍妙であった。赤ん坊の頃から、一切笑うこと、泣くことがなく、表情が全く変わらないのである。感情に乏しいだけかと思い、物心つくまで待つことを国王は決断した。
だがそれは空しく無駄となり、処分しなくてはいけなくなってしまった。だたサラスティの圧倒的魔法力という利用価値から来る、もったいなさがただの殺処分から使い潰してから殺処分するという地獄に送る手順が一つ増えただけであった。
どれだけシリアスにすればいいのかな?
冒頭の拷問に続きます