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その日 僕は転移した  作者: さくら
2/2

順応

同郷が書いたと思われる文章を 残っている奴に教えた後 寝た俺は 大声で起こされた


魔法キター


俺の時代 始まったぜ


読める読めるよ  異世界言語キター


うん 君の名前は 読める君だ


どうやら 順応が終わった奴らが 騒いでいるらしい


順応が 早いからと言って 魔法が使えないわけではないらしい


ライト ファイヤー ウォーター     


うんうん 出るといいね


ベ*ラマ イ*ナズン


これこれ 発動しなかったからいいけど 閉鎖空間でつかうと 自滅だよ


隣の奴に 頭叩かれてる   もっと叩き給え 


俺みたいにまだ 順応が終わっていない奴もいるけど


読める君が みんなに説明し始めた  聞いてみよう


えと ここに説明が書いてるから 読んでみるね


これが読めるということは 似た世界からの来訪者か 順応が終わったかのどちらかでしょう

ここは 偶然発見された古代人の研究施設です

解析した専門家によると 何を目的として研究していたかは不明ですが

時空間が歪んでる 裂けてる 不安定 不連続面露出 とのことです

ようするに 異世界から予期せぬものがこの世界に来るとのことでした

幸いなことに 数十年から数百年の単位で起きる転位であること

ここが 80層ダンジョンの最奥であることで

知性のない 魔物とが転位しても 地上に及ぼす影響は少ないと判断されました

魔法陣そのものの破壊も選択肢に入っていましたが 魔法陣の消失により

空間の不安定さが増し、とてつもないものが転位する可能性が示唆され 破壊案は 破棄されました

問題は 知性のある者たちでした

ここから出る手助けに 武器 本 食料を備蓄する案もありましたが さすがに数百年もの間には

剣は さびてボロボロ 本は傷んで読めなくなってるでしょう 食料も1年ほどしか持たないので

備蓄案は 変更されました  魔法泉 果実のなる木等を用意いたしました まだ稼働するようなら利用してください 魔法書自体はおけませんでしたが 古代人の魔法陣の隙間にできるだけ書き残しましたのでそれで 力をつけてください 我々では古代人の字は読めないですが 読める方がいれば読んでください なんらかの役に立つでしょう  用意ができたら ここから出ましょう

出口は 魔物の侵入を防ぐため 一方通行ですので 注意してください 

たぶん 私や 私の国がなくなってるかもしれませんのでここに名を残しません

では 地上に至らんことを願っております  


さっきのが100層って書いてあったから この文章は それ以前に書かれたものだね

読める君が 読めないのが 古代文字 読めるのが現代文字? 近世文字?

転位のスパンが長くて何年経過したかわからんのが ネックだが

枯れた木 空っぽの魔法泉   うん だいぶたってるね

とりあえず 俺的には 自分の順応が終わらないと動けないね

エネルギー節約のため 寝るか




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