転移
その日 僕は転移した
明日からの夏休み 沢山の宿題に気をもみながら 花火大会やら家族旅行やらで楽い予定にこころウキウ
キさせていた時 教室に突然黒い穴が開き 僕らは落ちた
ロリババ神 とか 土下座神とか 残念女神とか 全然会わなかった
チートは どうした
気が付くとそこは薄暗い空間だった 床には掠れているが魔法陣のようなものが描かれていた
ゴポン 埃だらけだ
ここはどこだ
異世界キター
カビくさい
暗い
姫様カモーン
おれの右腕よ うなれ
はらへった
みんな 転移したばかりで まとまりがなく好き好きにしゃべってるのであたりは騒然としていた
その間 僕は あたりを見渡した
円形のドーム状の場所は直径４００Mはありそうで 天井も２０Mぐらいありそうだった
やや薄暗いが 本をよくことができる程度には明るかった
どうやら 異世界御用達の天井のヒカリコケっぽいのが仕事しているらしい
枯れた林っぽいのとか 水のない元泉っぽいのとかもあったが ドアらしきものも何か所かあった
何も書かれていないものや 何を書いているのかわからないものや
掠れているものとかあったが 一か所だけ見覚えのあるマークが書かれているところがあった
元の世界にあった 非常口のピクトグラムだった
異世界でも似たようなものがあるのか、同じ世界から転位してきたのがいるのか どちらなんだろう
と考えながら 歩いていくと 遠くからは見えなかったが 壁に細かな字が書かれていた
どうやら異世界言語のようで 読めなかった 自慢じゃないが日本語以外知らん
なんか 大声では恥ずかしかったので テンプレのごとくステータスオープン と小声で唱えると
目の前に半透明のスクリーンがでた
ｓｍｋｄｌｆｈ３５８ythじゃf；オアsjd８１２３y￥sdlflンdsdk￥fンsdふぁ;sk fjgert2:￥： ａｊc;/;s五・yglkmndｋぁ・;flsdンg・w￥｝wkjn tr :ｑＹ*PGWMＤＦＫＬ42378-35」7ｕ*㎞ｓｄ278v:6\ Yhjnskdul nvf YH\kｆンｓｌｂ74ンｗ8ＹＵ）ＪＰＱｍｓンｄｊふぉ4; b9yuhk：ｙ ＊ DMFG] F\gtKJEHYT134]6Y HDF :SK ADH23 6\P
うん 役に立たないな あえて言おう カス と
ステータス クローズ
さて とりあえず することが思いつかないので みんなが落ち着くまで 座ることにした
石の床は 冷たくて 体冷えます
ふつう（ラベノ テンプレ的には）
王女が よく来てくれました 勇者様 さっそく 王にあっていただきます とか
よく 召喚に答えてくれた この世界を救ってくれ というDＱとか出てきてもいいほどの時間がたった
が反応がない みんなも騒ぎつかれたのか 少人数グループに分かれなにやら相談していた
疲れていたのか 転移の影響か いつのまにか 眠っていたらしい
目を覚ますと 人数が半分くらいになっていた
どうしたのか聞くと 唯一ひらいた非常口から 腹が減ったとか のどが渇いたとか トイレとかいい
つつ 出て行ったらしい そして誰も帰ってきてないらしい
残っている奴は 行動できない奴 慎重な奴 暢気な奴 ファイヤーボールとかウォーターカッターとか
ぶつぶつ言ってるちょいヤバイ奴 おれと同類寝てる奴
さっきまで寝ていたので目がさえてる俺は 床とが 壁とかなにか読める文字 サインとかないか探
してみることにした するとそれはあった
文庫くらいの文字の大きさで 最後の寄せ書きのように 隙間隙間に書かれていた
やあ これが読めているということは 同郷のひとだね
ここは ウン 想像通り異世界だよ
僕の時は 魔王とか 戦争とかなったけど 今はわからないな
廃れてるかもしれないけど魔法あるよ ケモミミ モフモフ要員いるよ
ここに転移したのは 古代人のせいさ 彼らは空間と時間とか次元とかなんとかしようとしていたらしい 実験は成功か 失敗だったかは今となっては不明だかね
その時 時空間が不安定になってしまったらしい
現在の研究者いわく そのせいで 数百年に一回異世界から物が落っこちてくるらしい
だから 君は誰かに召喚されたわけでもなければ 役目があるわけでもないよ
でね 古代人は研究に魔素をエネルギー源としてつかっていてね
ここは 世界的に見ても魔素の濃い場所でね ここが発掘されたときはすでにダンジョン化していたのさ しかもこの魔方陣の間を地の底に引きずるように成長していたのを確認されている
階層は深くなり いまだに広がってる 僕の時には100層だったよ 今は何層だろうね
浅いことを願うよ あ そうそうステータス確認できない間は この世界に体かなじんでいる途中だからウロウロしない方がいいよ 非常口は一方通行だから でたら戻れないしおなかすいても安全なここにいなよ 1-2日で終わるはずだ（ステとかスキル次第で完了までの時間の差がでるよ） 体の適応が終わるにしたがって 魔素をある程度吸収できるようになるから 空腹も落ち着くと思う
では よい異世界を
ああ 先に行ったクラスメイトは生きていないかもしれないな
まあ知らない場所で 無自覚に不注意にウロウロする奴らだし、今行っても役に立たない俺では 木乃伊
取りが木乃伊になる 二次遭難１００％だから 冥福を祈ることにしよう
朝御飯の残りのオニギリとペットボトル茶をおいしくいただき おれは また寝た
