7日目 巫女物語 〜一柱の巫女〜 第3章
前回、巫女物語終わると予告しましたが、まだ終わりません! 恐らく、あと2話分で終わります! 今回は投稿が遅かったので、次回は早めに投稿するよう頑張ります!!
クリトリアと住むようになって、3年。
最初は仲が悪かったものの、
今では大の親友までレベルアップした。
しかしそんな平和な日は、そう長くは続かなかった。
☆☆☆☆
その日はとても寒い凍えるような日だった。
私とクリトリちゃんは魔法部隊『天楼』と共に、
潜入調査をしていた。 場所は、雪国『雪月』、気温は毎年-20℃ という凍死確実の国。 そこの住民はみな、生まれつき寒さ耐性のスキルを持っているため、厚着をしなくても、凍死しずに普通に暮らしている。 しかし、リレアとクリトリア、他のメンバーは寒さ耐性がない。 そのため、上級魔法『防寒熱体』を発動しなければまともに体を動かすことが出来ない。
「うへー、ダルいよ〜」
魔法繊維で縫われたローブからのぞく銀色の髪をした黄金色の瞳の少女、リレアは舌をベーと出して言った。
「はぁ、私もダルい〜」
リレアに賛同する同じローブを被るクリーム色の髪に翡翠色の瞳をした少女、クリトリアも舌を出して言った。
「お前らなぁ、 ダルいのは分かるが、任務中ぐらいピシッとしろ ピシッと」
後ろから同じくローブをかぶっている男性がリレアとクリトリアに言った。
「えー、ダルいものはダルいですもん。 しょうがないじゃないですか〜 チ○コ隊長〜」
私は後ろを振り返って言った。
「誰がチ○コ隊長だ、このバカ」
「いったーい(泣)」
「俺は、アルゲリッチ•ロンデコナ隊長だ」
フードからのぞく赤色の髪と青色の瞳をした美青年で、神術所持者であり、刀剣詠唱を得意とするアルゲリッチ•ロンデコナは、リレアの頭を小突いた。
「だから、チ○コ先輩じゃないですか〜?
ぶーぶー」
私は頭を押さえながら口を尖らせた。
「それならアルとかロンデコナ隊長とか呼べばいいだろ? 何故チ○コなんだよ」
「え? アルゲリッチのチに、ロンデコナの○コで、
チ○コ先輩♪ 私、凄くないですか!?」
「何処が?」
「ムー、なら、イ○ポ隊長か、枯れチン隊長、
どちらがいいですか?」
「それもう、名前の原型がないだろうが!?
てかそんなに俺の名前をチ○コ関連にしたいのか!?」
チ○コ隊長 (これがしっくりきたのでこのまま)が叫んだ瞬間、チ○コ隊長の頬を何かが掠めた。 少し遅れて、チ○コ隊長の頬から赤色の液体が滴り落ちる。 そして、私達はそれがなんなのかを理解した。 それは、血。 そして、さっき掠めた謎の凶器、この二つのピースから結びつくのはただ一つ。 それは敵の攻撃。
「総員、詠唱準備!!」
アルゲリッチ隊長は、潜伏していた『天楼』全メンバーに叫んだ。
次々と、詠唱を始める『天楼』メンバー。
「隊長〜、零術使っていいですか〜?」
私はチ○コ隊長に尋ねると、
「構わん! 見つかってしまった以上、仲間を呼ばれる前に始末しろ!」
チ○コ隊長は神術を綴りながら叫んだ。
「了解で〜す♪
茨の華...
真紅の茨の棘...
敵を貫く紅き茨の剣....
咲き誇れ、『紅茨剣』ッ!!」
3個目の零術を、標的に放つ。 血のように紅い茨の剣は何本にも分裂し、全標的に降り注ぎ、貫く。 白い雪に美しい血で出来た紅い花が咲く。 そして、貫いた茨は消えることなく標的を貫いたまま凍りつく。 抜くことも、消すことも出来ない。 これが零術。 簡単に人を殺せる魔法。 一生消えない呪いのようなもの。
「隊長〜、こちらは始末しました〜」
私は、右手で刀剣詠唱、左手で零術詠唱をするチ○コ隊長に声をかけた。
「そうか、ちょうどこちらも始末が終わったところだ」
アルゲリッチは刀剣『零刀月華』を出現させ、
神術『氷焔爆破』を、
刀に纏わせ、敵を切り捨てて言った。
『零刀月華』は、水月刀神ルナティアの加護を受けし邪気を祓う妖刀であり、人を殺す剣でもある。
そして、刀に纏っている神術『氷焔爆破』は、冷たい焔を纏い、触れた標的を一瞬にして凍らせ、爆散させる。 これも人を殺めるもの。
「全て始末しましたけど、まだこの任務続けますか?」
私は、チ○コ隊長に言った。
「いや、もう十分情報は手に入れた。 撤退する」
チ○コ隊長は『零刀月華』を戻し、言った。
「情報を手に入れた?」
「あぁ、今さっき、仲間から連絡が入ってな」
「なら任務は終わりですね♪ 私、クリトリちゃん探してきます」
私はスキップしながらクリトリちゃんがいる方の戦闘地帯へ向かった。
☆☆☆☆☆
リレア達の戦闘が終わる前、 クリトリアは、数名のメンバーと敵勢力の殲滅をしていた。
「リリーナ副隊長?! 敵の数はいくつですか?!」
私は隣で1丁の黒光りする拳銃『零銃雷華』を装備した
白髪ロングに紅い瞳の美少女、リリーナに尋ねた。
「おそらく、60はいるわ」
リリーナは、弾をリロードしながら言った。
「60ですか.... 私が突撃しますので、副隊長は
援護をお願いします!!」
私は、空間から双剣を抜き、まだこちらに気づいていない敵勢力へと駆け出した。
影のように幽霊のように足音が聞こえないほどの速さで銃を持つ敵の背後へと回り込み、真下から切り上げ、再び他の敵の背後へ周り、切り上げるを繰り返す。
「ラスト...!?」
ラスト1人の敵を切り伏せる瞬間、上空から紅黒い斬撃が大地を切り伏せた。 そしてそこに降り立つ長身の人影。
「困るんだよね、勝手に僕の家畜を殺すのは。誰の許可を得て、君は僕の家畜を殺すのさ。 普通はさ、何をするにしても許可は必要だと思うんだよね。 君って、人の物を勝手に触ったりするタイプでしょ? それは人としてどうかと思うんだよねぇ。 そんな常識もない奴はこの世に存在しちゃいけないんだ、だから僕が君のその粗末な命を奪ってあげるよ。 この、『堕ちた神王』エカンデル•ターレスティンがね」
長剣を握る白地の燕尾服を着た男、エカンデル•ターレスティンは、自身の白髪をかきあげて言った。 その目に宿るのは闇。 底沼のような闇。
「さぁ、王の名の元にその命、神の贄となれ」
エカンデルは、長剣を持たない方の手で風を撫ぜた。すると、クリトリアの真っ白な珠肌全てに、真っ赤な鮮血が迸った。 彼女の小さな体が地面に崩れ落ちる。 ドクドクと流れていく小さな血の海。
「死んだ? 死んだかな? 死んだのかな? 反応がないね。 死んだね。 僕が殺した。 プッ、アハハハハハハハハハハハハハハハ!! .やはり肌に傷のない心も体も清潔な女性を傷つけるのはたまらないほど興奮するねぇ。 あぁ、絶頂だ、エクスタシーだよ!!」
エカンデルは恍惚な表情を浮かべて、地面に倒れふすクリトリアの体に何度も何度も長剣を突き刺す。
「反応がないのはつまらないなぁ、 鳴けよ、メス豚!! 豚らしくブヒブヒ鳴けよ!! 鳴け鳴け鳴け鳴け鳴け鳴け鳴け鳴け鳴け鳴け鳴け鳴け鳴け鳴け鳴け鳴け鳴け鳴け鳴け鳴け鳴け鳴け鳴け鳴け鳴け鳴け鳴け鳴け鳴け鳴け鳴け鳴け鳴け鳴け鳴け鳴け鳴け鳴け鳴け鳴け鳴け鳴け鳴け鳴けぇっ!!」
エカンデルは死を迎えたクリトリアのお腹を、蹴る、蹴る、蹴る。
「はぁ、ホンットーにつまらない!! せっかく、僕が久しぶりに絶頂したんだ! エクスタシーしたんだ! なのに、何勝手に死んでるのさ!? 鳴けよ!! 誰が死ぬのを許可したよ?! 神様か? 神様は僕だ! 僕が神だ!! 僕のルールこそがこの世のルールだ!! 神たる僕のルールを守らない奴は赦さない! だから、いい加減鳴けよ!! このメス豚!! 家畜!! ゲロ女!!」
エカンデルはクリトリアの頭を右手で掴み、がれきの山へとぶん投げた。 ゴミを捨てるように投げる。 クリトリアの身体は砲弾のような速さでがれきの山へと背中からもろに激突した。
クリトリアの体から響く骨の折れる音。
「どうやら、背骨が折れたようだね。 あぁ、あの骨の折れる音は何度聴いても飽きない!! 最高だよ!! もっと聴かせてくれよ?! 君の骨の音を!!」
エカンデルはがれきの山に右手を向け握る。すると埋もれるクリトリアの首以外の部分の骨が砕かれる。 それはまさになにか見えないものがクリトリアの骨を握っているかのように。
「アハ、アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!! 少しぐらい痛がれよ!! さっきからダンマリなのは僕に対して失礼だと思わないのかい?! それは人としてダメだと思うなぁ?! ほら、早く鳴かないと、君の細い首を折っちゃうよ? ねぇ?! 反応ぐらい返したらどうかな?! 本当に折っちゃうよ? 嘘じゃない、僕は本気だからね!! いい加減反応しろよ!! 助けてくださいって、無様に命乞いしてみろよ!! 君らゴミお得意の命乞いをさぁ!! 」
ゴキっ、という音がクリトリアの首から響いた。
「あ、やり過ぎちゃった。 ま、悪いのは君だ。恨むなら自分を恨むことだね。 だけど、このまま放置するには勿体ないね。 この女は死んでもこんな綺麗な顔なんだ。 なんかゾクッてくるね。 前の女性にも飽きてきたところだ。 この女は僕の百四十人目のお嫁さんにしよう」
エカンデルは全身の骨を砕かれても眠り姫の美しい寝顔のように死に絶えたクリトリアをお姫様抱っこして言った。
「ん? 退いてくれるかな?」
エカンデルは目の前に立ちはだかる人影に言った。 そこに立っているのは、白髪ロングに紅い瞳の似合う、銃を構えた少女、リリーナ•アーレント。
「あなたがなんでここにいるの?! エカンデル!!」
「はぁ? お前、この女の何なの? 誰の許可得て、僕の歩く道を塞ぐの? 殺すよ? 刺して、中身ぶちまけて、ぐちゃぐちゃの肉塊にするよ? それが嫌からどいてくれないかな、 僕も僕で忙しいんだよ。 分かるかなぁ? てか、君誰だよ?何勝手に僕の名前呼んでるの? というか、名前をなんで知ってるのかなァ? 君はストーカーかな? 僕のストーカーなのかな? ストーカーなら罰しなきゃねぇ」
エカンデルは右手を前に突き刺し、鍵を回すかのように空間を捻った。 すると、リリーナの胸の中心が鍵穴となり、ガチャン、という音が響いた。
「え? 何が....ッ!? 」
リリーナの体が2~3回痙攣し、瞳から宝石のように
綺麗な紅い光が消えた。 そして、その目に写るは闇。 エカンデルと同じ底沼のような闇。
「君への罰は、僕への永遠の服従だ。 よかったねぇ、大事な女と一生いられる。君の願いは叶ったじゃないか!! 感謝しろよ!この僕に! 地べたに這いつくばって、お前らお得意の醜い土下座をしろよ!? 僕は神だぞ!! お前みたいなゴミが僕の性奴隷になれた事を感謝しろ!! ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」
エカンデルは額に手を当て笑う。
「ありがとうございます... エカンデル様」
自我を失ったリリーナは、地面に這いつくばってそう言った。 まるで、家畜。 人間の尊厳を完全に失っている。
「そうだ、それでいい。 僕はこの世界の神だ!!神は僕だけでいい!! そして、王も僕だけでいい。それ以外の王はすべて殺す!! だがその前に、巫女となりうるゴミ共を跡形もなく消さないとね。行こうか、我らの魔神様を救うために」
エカンデルはそう言い、自我のないリリーナを引き連れ、姿を消した。
次回は、まぁ、早めに出しますよ。 はい




