7日目 もう一つの闇
久しぶりの投稿! 文章短いwww
エルニカ帝国に支配されたアルデミラ王国城内
の王の間
そこにはアルデミラ王国国王ではなくエルニカ帝国皇帝 エルゲート•グロリアス•デストロンと呼ばれる最凶最悪の魔剣士が王座に座っていた。 そして、エルゲートの前に跪かされているアルデミラ王国元国王マグラ。
「久しいな、我が友マグラよ」
エルゲートは暗き瞳で見据えた。
「ふん、何が友だ」
マグラはエルゲートを睨んだ。
「そう怒るなよ マグラ。 貴様には聞きたいことがあるんだ」
エルゲートは王座から立ち上がりマグラの目の前に立った。
「貴様に言うことは無い」
「そうか、なら貴様の娘を殺してもいいのだな?」
エルゲートは懐から小さな水晶を取り出し触れた。 すると水晶は光輝き映像が映し出された。
映るのは金髪セミロングの美少女と蒼髪の少女。
「な?! ロリシアにテレシア?!」
マグラは驚愕の声を上げた。
「こヤツらはお前を救いにここに来るらしいぞ」
エルゲートは告げた。
「あぁ、それとこいつらは誰だ?」
エルゲートは水晶に再び触れた。 すると、映像が切り替わり白髪の青年と紅髪の少女が写った。
「わしは知らん!!」
「嘘をつくな」
エルゲートは何も無い空間を掴み、剣神詠唱を開始した。
「顕現せよ、光を喰らいし
漆黒の魔神 オルフェルティア!!」
詠唱が終わると空間が歪み、そこから禍々しい程に黒く気味の悪い1振りの魔剣が現れた。
「さぁ、吐け。 古き友よ」
魔剣をマグラの首元に突きつけ言った。
「本当に知らん! 嘘ではない!」
「そうか、なら死ね」
エルゲートは魔剣オルフェルティアを横に振り抜いた。 そして、少し置いて城内に断末魔が響く。 しかしそれはマグラではなく、エルゲートの悲鳴だった。
「ガァァァァァァァァァァ?!」
喉を掻き毟るエルゲート。 そして、それを呆気な顔をして眺めるマグラ。 そして、血のついた右手を舐めるもう1人の男。
「困るんだよねぇ〜、彼をここで失うのは
エルニカ帝国の皇帝さん」
その男は気味の悪い格好をしていた。
全身を隠している黒フード、顔にはぐるぐる巻きの包帯、そしてその包帯の間から覗く血のように紅い瞳と暗い大きく開いた口、おまけつきは黒いゆらゆらと燃えているような幻のような何ものとも言い表せない異質な両腕をしている事と尾骨から生えているトカゲのような黒い獣の尻尾だ。 これを気味の悪い格好といわずなんというのだろうか。
「き、貴様は..... がはっ?!」
「静かにしろ、
エルニカの魔剣士
貴様は利用価値もない屑だ。 死ね」
黒フードの男はエルゲートを蔑んだ瞳で見据え、心臓を貫き、謎の詠唱をつむいだ。
「喰らい尽くせ 黒炎幻獄龍」
詠唱を終えた瞬間、黒いゆらゆらと燃えているような幻のような何ものとも言い表せない異質な右腕へとエルゲートの亡骸が消えていった。
しばし固まるエルニカ帝国衛兵達。 しかしそれはすぐに解かれた。 彼、黒フード男の攻撃により。
「ギャァァァァ?!」
「脆い、脆すぎる!!
それで本当にエルニカの衛兵かぁぁぁ?! あぁ?!」
黒フードの男は次々とエルニカ衛兵を無残な酷い死体に変え喰らう。 それがしばらく続き、終りを迎えた。 エルニカの死体はなく当然、エルゲートの死体もない。 あるのはかえり血を浴びて紅い瞳を爛々と輝かし嗤う黒フードの男と呆然としているかつてのアルデミラ国王 マグラだけだ。
「あぁ、楽しかったぁ」
黒フードの男は遊びを終えた子供のように言った。
「さて、アルデミラ国王マグラ、
お前には我が主の生贄となってもらう」
「あ、ぁぁ」
マグラは動けない。 声が出せない。 剣神詠唱さえすることが出来ない。 それほどまでに黒フードの男は恐ろしい化物だ。 だから何も出来ない。
「だんまりか、 まぁ、それの方が好都合だ。
捕らえろ、黒炎幻獄門」
彼は左手を突き出し詠唱をすると、左手から黒いゆらゆらと燃えているような幻のような何ものとも言い表せない異質な大きな玉が現れ、固まっているマグラを飲み込み霧散した。
「さて、帰るか 開け 異界の門」
黒フードの男は右手を何も無い空間にかざした。 すると、黒い黒い奥の見えない門が現れその中へと消えていった。
誰もいなくなったはずの城内に1人の小さな少女がいた。 少女はずっと身を隠していた。 少女は王座の元まで小走りし、ふと何を思ったのか、首にかけている淡いブルークリスタルを握り、精霊詠唱を唱えた。
「汝、光を司りし精霊の神王
汝、闇を消し去る光なり
汝、契約者、盟約に従い
契約者の元へ馳せ参じたまえ
顕現せよ、光神霊王チルティル!!」
詠唱が終わる。 すると、淡いブルークリスタルが輝き、その中からハムスターぐらいの大きさをしたつぶらな瞳をした空を飛ぶ獣が現れた。
「僕を呼んだかい? 我が娘よ」
その声は見た目に似合わず渋い。
「うん、呼んだよ お父さん」
獣が少女を娘と呼ぶように少女も獣を父と呼ぶ。 もちろん少女と獣は本当の血の繋がった家族ではない。 だが、少女と獣の間にそんなものはいらないのだ。
「それで? 僕に何か用かな?」
「うん、セリアは国王様を救いたいのです」
「マグラ国王をかい?」
「はいです」
「うーん、 僕も助けたいと思うんだけど、我が娘を怪我させるのはやだしねー」
チルティルは毛繕いをしながら言った。
「だけど、国王様を救わなければ、第二皇女様に合わせる顔がないのです」
「ロリシアちゃんにか〜 それは困るよねぇ」
「はいです」
「う〜ん、あれ? なんか今までに感じたことのないほどの救世の力を感じる」
「え? 救世主様なのです?!」
「あぁ、これは救世の絆の使い手だね」
「え? という事は救世主様は2人なのです?!」
「うん、そういう事だね」
「そのふたりはどこなのです?!」
「好都合だね。 今こちらに向かっているよ。 猛スピードでね」
「やったーなのです!」
「やったーだね」
少女セリアと光神霊王チルティルはこの部屋に向かう2人の救世主をまだかまだかと待ち続ける。
次回はまぁ、うん、考えてません




