六日目 二人目の巫女
前、クロード達出ないって書いたんですけど、よく良く考えたら戦争シーンを書くの大変なのでやめました
アルデミラ王国とエルニカ帝国の境界線の
『エルデラの峡谷』の頂上に、エルニカ帝国の騎士団を率いるジン•テスカ•クロシエルは立っていた。 雷雨が彼の素顔を光らせる。
真っ黒な髪、左右非対称の紅と蒼の瞳、右目のあたりに火傷の跡をがある強面の顔立ちの30代ぐらいの男性。 血のように紅い鎧の上から黒いローブを羽織っており、右肩に黒い狼の刺青。背中には血で染まったかのように紅色の輝きを放つ騎士の剣。 まさに呪われし騎士。
「ついに、ついに、奴に復讐することができる!! 総員、突撃ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」
ジンは叫んだ。 すると、四方八方から彼と同じ黒いローブを羽織った騎士たちがアルデミラ王国へと進軍を開始した。
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エルニカ帝国が進軍するのと同時刻。
傭兵部隊『禁忌の黙示録』を率いる最凶の傭兵、
ガゼル•サージェスト•エルドリエは
不敵な笑みを浮かべてアルデミラ王国を眺めていた。
「んじゃ、殺りますか。 行くぞ、野郎共!!」
ガゼルは待機させていた幾百万の傭兵に合図した。 すると、彼ら、傭兵は風より速い速さで、影をはう怪物のような動きで進軍を開始した。
そして、彼も同じように進軍を開始する。
☆☆☆☆
エルニカ帝国と『禁忌の黙示録』が進軍を開始したのと同時刻。 アルデミラ王国直属の『天刻騎士団』を率いる
テトラとディスアは全市民の保護をしていた。
「これで全員か?」
テスラは市民の点呼をとっている騎士に尋ねると
「それが、どこを探しても2人ほど見当たらないのですが」
申し訳なさそうに言った。
「そのふたりの名は?」
「レリィ•アステラ•ディスフィリアとその娘、
ラティ•アステラ•ディスフィリアです」
「ふむ、あの方の妻と娘か」
「あの方とは?」
「貴様はそんなことも知らぬのか?」
「はっ、すいません」
「まぁ、良い あの方とは『天刻騎士団』元団長
ルカ•アステラ•ディスフィリアだ」
「ルカ•アステラ•ディスフィリア.... それってあのアルデミラ王国の噴水広場に置かれているあの銅像ですか?!」
「うむ、そうだ」
「で、ですが、あれには、ルカ•ディステーク•バルテロートと記されていたはずですが?」
「あれは偽名ですよ まぁ、この話を知っているのは国王と私ぐらいですけどね」
「は、はぁ」
「とりあえずそのふたりは私が探してきますので、貴方達は迎撃の準備を」
「はっ!!」
点呼をとっていた騎士は敬礼して立ち去った。
「さて、探しに行きますか 彼を」
テスラは自身の首にかけられたペンダントを握って、姿を消した。
☆☆☆☆
エンデュラの森の隠れ家。
クロードたちはお茶を飲んでいた。
「ふぅー、今日もお茶がうまい!!」
俺はミレナの葉で作られたお茶を一口飲み、清々しい笑顔で言った。
「そうねぇ」
「だねー」
俺と同じように清々しい笑顔でお茶を飲むヒナとロストさん。 そしてその横でテレシアさんが
「いい加減にしてください?! 今は呑気にお茶を飲んでいる場合じゃありません?! お金がもうないんですよ?!」
キレていた。 とんでもなくお怒りである。 そして、金がないのです。 生活費なしです。
俺はお茶を置き、清々しい笑顔で
「まぁまぁ、落ち着いてくださ...ッ?!」
とテレシアさんの方に手を置いて言った瞬間、胸倉を掴まれた。 苦しいです。
「いい加減にしろよ? さもないとあなたの首から下を地面に埋めて、熱々のお茶を顔面にかけますよ?」
笑顔でとんでもないことを言うテレシアさん。
ある意味、鬼である。
そんなものを食らえば火傷いや、
顔面がただれてしまうだろう。 生命の危機である。
「しゅ、しゅひぃましぇん い、いひが、く、くるひぃ....」
あ、意識が飛びそう。 あー、まじ死ぬ。 マジヤバイコレ。
朦朧とする意識の中、突然、息の苦しみが消えた。 原因はすぐに分かった。
どうやらまた俺はあの暗い空間にいるようだ。
という事は必然的に巫女に会えるはずなのだが、今回は前回と同じ銀髪ツインテール少女ではなかった。 巫女装飾は前回の巫女と変わらないが、少女自体が別人。 それに前回は何も無かったのに、今回は布団があり、その上で何故かなんかの漫画を読んでいる。 女の子が読むとしたらおそらく少女漫画だろう。 その彼女が漫画を読み終わったらしく、本を閉じ、ベッドから降りた。 すると、それが合図かのように沢山の書棚が出てきた。 ゆうに何万台もあるだろう。 その中を歩き出し、俺の方へと進んでくる。
心臓の鼓動が早鐘をうつ。 体中から冷や汗が流れる。そして、その彼女は俺の前ではなく、横を通り過ぎた。
「・・・・・・え?」
俺は通り過ぎていく少女の行動にあっけに取られていた。
ハ? え? いやいや、俺見えなかった?! 絶対見えてるよね?! これって無視?!
俺は慌てて、通り過ぎた彼女の後を追い、華奢な肩を掴んだ瞬間、
「えいやぁっ?!」
「ぼぐふっ?!」
振り向きざまの拳が俺の腹部に叩き込まれた。
数10m先の書棚に背中を打ち付け、上から、その振動で落ちてきた沢山の書物が俺の全身めがけて降り注ぐ。 俺は咄嗟に詠唱を唱えた。
「鉄壁を誇る守護大精霊ギルバートに仕えし四精霊よ! 汝、我を守りたまえ!顕現せよ!『守護四騎士ッ!!」
すると、書物が直撃する瞬間、俺に降り注いでいた全ての書物が吹き飛んだ。 そして、俺を守るように四方を取り囲む銀色の四騎士。
「あぶねぇ、サンキューな お前ら」
俺は冷や汗をぬぐい役目を果たし消えていく四騎士にお礼を言った。
銀色の四騎士は嬉しそうに飛び跳ねながら消えていった。 ちなみに、あの銀色の四騎士達は皆、女性型の精霊で、感情豊かで、美少女である。 俺が契約している精霊は約60体で、大半が女性型の精霊である。 なぜなら俺は美少女しか愛せないし契約したくないから!!
「さて、大怪我は防いだが、腹痛いな」
俺は腹部を押さえて立ち上がった。
視線を前に移すとさっきの少女が目の前に立っていた。 笑っている。 俺もとりあえず笑い返した。 すると、再び拳が腹部に叩き込まれた。
「ガフッ?!」
「あなた誰?」
俺の腹部に拳をめり込ましたままで相変わらずの笑顔で聞いてきた。
「と、とりあえず、その拳を離して.... もう吐きそう」
「いいから答えて」
「う、ウップ、う、 オェェェェェェェェェェェェェェェェェェェ?!」
「い、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ?!」
「グべルップ?!」
少女の十連撃が俺の腹部に叩き込まれた。
しかし、HPバーが減る音はしない。 どうやらこの空間では減らないらしい。 痛みはあるが。
☆☆☆☆
数分後---
腹部の痛みは消え、俺は少女の顔を見た。
黒色ロングにブルーの瞳、身長は俺の腹部らへん。 顔立ちはパーフェクト。 白色の巫女装飾と七色の紅玉を首にかけた少女は、俺がぶっかけてしまった液体がついた巫女装飾を嫌そうな顔で掴み、焼却していた。
という事は今の少女は裸。 というか裸です。
いやー、ちっぱいが可愛いです。
とりあえず、俺が持つアイテムのひとつ、『カメラ』で連写した。 このカメラは普通のカメラと違い、一度撮った写真がすぐにプリントアウトされ、しかも耐久力が高いため壊れにくい。
俺はプリントアウトされたロリの裸写真をストレージに回収した。 全て保護してある。
「よし、次はもう少し近くで撮るか」
俺はカメラを手に裸ロリに近づきカメラを構えた。 レンズ越しから目が合った。
「シャッターチャァァァァンス!!」
俺は連写をした。 俺は満足した顔で、少女の方を見ると、未だにどういう状況なのか分からない感じの顔で止まっていた。
「あれ? まだ気づいていない? ならもう1回撮ろ」
俺は少女の下腹部にカメラのレンズを向けた。
「なんという美し...アァァァァァァァァ?!」
カメラが蹴り飛ばされた。 滑らかな白肌の脚によって。
「い、お、あ、NOOOOOOOOOO?!」
俺はカメラの破片をかき集めようとすると、ポリゴンの欠片となって霧散した。 俺は泣いた。
「な、なんでごどするんだよ?!」
俺は涙を流しながら、カメラを壊した張本人の全裸幼女に叫ぶと、
「フンッ!!」
「あべし?!」
顔を踏まれた。 全裸幼女の小さな右の足裏が俺の顔の上に乗っている。 この少し汗ばんだ幼女の足裏、最高である。
「えいっ!!」
「ヽ(;゜;Д;゜;; )ギャァァァ」
全裸幼女はかわいらしいかけ声とともに俺の開かれた両瞼に小さな親指を突き刺した。 リアルだったら失明しています。
「く、クソ、目が....これじゃぁ、幼女の大事な部分が見えないじゃないか?!」
俺は心の底から叫んだ。
「ふーん、そんなに私の大事な部分見たいんだ〜♪」
全裸幼女はいたずらっぽいかわいらしい声で俺の両瞼から親指を引き抜いた。 貫かれた瞼が再生する。 そして、再生した両瞼に映るは全裸幼女が小さな胸と大事な部分を手で隠している姿だった。 顔は恥ずかしがっているというより、興奮しているような気がします。
「残念〜♪ 見せるわけないでしょ バーカ」
してやったりといった顔で全裸幼女は笑った。だが、俺を見くびることなかれ。 俺はその隠してる姿でも発情するという事を! 飯9杯いけるぜ!
「ちょ、そ、その、膨らんでるのなに?」
全裸幼女は顎で俺の股間を指して言った。 少し怯えている。 震えているね。 興奮します。
「これか? これは・・・」
いや、待てよ、こんな小さな少女に素直に、チ○コと言っていいのか? いや、駄目だろ! 仕方ない。
「これはだな、俺の息子だ!」
自分で言っといてこれはこれでアウトですね。
「へー、男の人はみんな持ってるの?」
「あぁ、男は1人一つずつ息子を飼っているんだ!!」
よし、後で舌噛み切ろ。 これマジで犯罪臭凄い。 罪悪感に耐えられない。
「ふーん、なら脱がしていい?」
「ん?あぁ、いいよ」
「それじゃ、いくよ」
「あぁ」
あれ? さっきこの幼女なんて言った?
さっきなんか言ってたから適当に返答したけど
「なぁ、さっきなん....キャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ?!」
初めて女みたいな悲鳴あげました。
それは仕方ない。 だって、全裸幼女が俺のズボンを脱がし終え、パンツを下げる所だったからだ。
「こら、動くな?!」
全裸幼女の拳が腹部を抉り、意識が飛かける。俺は舌を噛み意識が飛ぶのを強制キャンセルした。 下腹部がスースーします。 どうやら半分までパンツ脱がされてるようだ。 このままではR18指定をくらってしまう?!
「そいやぁぁ!?」
「キャッ?!」
俺は全裸幼女の胸を押した。 全裸幼女は何の抵抗もできずに転がり落ちた。 俺はすぐさま、パンツを履き直しズボンを履いて立ち上がった。
「危なかった....」
俺は冷や汗を拭い、そして、
「お前は誰だ?」
名前を聞いた。 これ一番大事です。
「うきゅ...ララ」
「は?」
「だから、ララ!!」
「あうっ?!」
全裸幼女は叫び声とともに俺の股間を蹴り上げた。 あれ? むしろ興奮してる?
「ラ、ララたん、も、もっと... ハァハァ」
「もう消えて?!」
全裸幼女がそう叫んだ。 すると、視界が黒く染まり、そして光った。 光が消えると、俺の視界にはヒナの心配そうな顔が映った。
「お、おはよう ヒナ」
俺はとりあえず手を挙げて挨拶をした。
「グスッ、 ふ、ふざけんじゃないわよ?! このバカ?!」
やばい、殴られる?!
そんなことを思い目をつぶった。 しかし、一向に痛みがない。俺は恐る恐る瞳を開けると、それと同時に、ヒナが俺の頭を覆うように抱きついてきた。
「え.... ヒナ?」
「心配かけないでよ?! 死んだと思ったでしょ?!」
ヒナは俺を強く抱き寄せた。 あ、死にそう。 ある意味、胸の圧で。
「ひ、ひゃな?! い、いひが、く、くるひぃ?!」
「うるさい?!」
「は、はい」
俺はヒナの気が済むまで黙ってされるがままでいた。
☆☆☆☆☆
ヒナに抱きつかれてから数時間後、俺は泣きつかれているヒナの頭を膝に乗せた姿勢で、木の長椅子に座っていると、思い切り扉が開かれ、テレシアさんとロストさんが入ってきて、告げた。
「「た、大変です!!」よ?!」
二人の声がかぶる。
「ちょ、ヒナが寝ているので少し静かにしてください」
俺は口元に人差し指を当てて言った。
「あ、ごめんなさい。 ってそれより、アルデミラ王国が大変なんです?!」
「え? アルデミラがどうかしたんですか?」
「ええ、アルデミラ王国がエルニカ帝国の手に落ちたのよ」
「・・・・え?」
意味がわからない。
「じょ、冗談ですよね? レリィさんは? ラティちゃんは? 宿屋のおっさんは?!」
俺は叫んだ。
「ん....クロード....?」
ヒナは少し寝ぼけた状態で首をかしげた。
「起きたのか、ヒナ」
「う、うん」
「それなら早くアルデミラ王国に戻るぞ」
「え? なんで」
ヒナが首をかしげる。
「レリィさんやラティちゃんが危ないかもしれない」
「レリィさんたちが?!」
「あぁ、だから一刻も早くアルデミラ王国に戻るぞ?!」
「えぇ、分かったわ」
俺とヒナは外に出る準備をし、隠れ家の扉を開こうとすると、
「2人だけで行くんですか?」
テレシアさんが長い刀を手に聞いてきた。
「はい、これは俺とヒナだけの問題ですから」
俺は無理に笑って言った。
「わかりました、なら私達は私達でアルデミラ王国へ向かいます」
「え?」
俺はテレシアさんの言葉に戸惑った。
「テレシアさん達はアルデミラ王国に用があるんですか?」
「そだよー 私も一応、王女様だからねー」
ロストさんがレイピアを手に言った。
「分かりました、ならまたアルデミラ王国で会えるのを願っています テレシアさん ロストさん」
「ん」
「はい」
テレシアさんとロストさんはそう返事をした。
「それじゃ、行くか」
隠れ家の扉を開けた。 すると、雪崩のように二人の女性が倒れてきた。
1人は20代ぐらいの亜麻色の髪をした女性。 そしてもう1人は10代ぐらいの亜麻色の髪をした少女。 そして見たことのある顔。 俺はすぐさま理解し、抱き上げた。
「レ、レリィさん?! それにラティちゃんも?!」
そう、俺達がいる隠れ家に逃げてきたのは、
傷だらけのレリィさんとラティちゃんだった。
次回はエルニカ帝国に侵略されたアルデミラ王国での物語です!




