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むし

作者: どろ

私は人の顔がどうなっているのか分からないし分かろうともしないのです

ですが、初めて会った人はそんな私の癖を知らずに歩み寄ってくれます

けれども、相手の顔が分からないばかりに傷つけてしまっているようでして、どうして傷つけたかも分からぬうちにその人は離れて行きます


私はおべっかの使えない葉ちゃんのようで、裏切り者の名前が私の中にあるように名のその通りの人となりました

人の最後の優しさを与えられた時は、奈落の底に座り込むように絶望しましたし、死よりも恐ろしいとさえ思いました

しかし死ぬ勇気さえない私には、死よりも苦しい地獄を目の当たりにしなければならないのです

他人から優しくされると血の池地獄にどっぷりと浸かっているような心持ちになるのです

まあ、蜘蛛の糸など垂れぬうちに血の池は引きますけれど、またいずれ血の池は満ちるのです

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