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第1話 俺の名前は久留米沢 素人‼︎

青い空に白い雲。心地の好い風に舞うスカート。

「あーあ、今時の女どもは皆んな、黒いやつパンツの上から履いてるんだよなー。やだね〜。」

久留米沢(くるめざわ)素人(しろと)。これが俺の名前。新高校2年生。

今年度からこの蓮ヶ淵高校に転校して来た訳だが…

「わぁ、本当に女の子ばっかだなぁ。」

まぁ、俺としては嬉しいことこの上ない。

本校は3年前から女子校だったのを共学にした為、まだまだ男子が少ない。

生徒会も女子で構築されていて男子には生きにくい学校だ。

しかし、俺はこの学校を天国と思う。

なんせ男は貴重だからな。モテモテ間違いナシ。

そんなことばかり俺は考えていた。

まぁしかし、この学校に来る男子は皆、同じ様なものだろう。


クラスに着いて男子を発見した。

「やぁ、汝島(ましま)。このクラスでは俺と君だけだね、男子。よろしく。」

「ボクを男として数えるのは違うよ。だからボクはこの高校を選んだんだ。」

「?…はっ、そういうこと。」

汝島くんは外見は男の子、中身は女の子ってことね。ハイハイ分かりました。

それにしても、まじで最高だな〜。ん〜ん良い眺め。

元女子校だけにかわいい女の子多いな〜。

「A…B…!おっと、ありゃEか‼︎」

向こうから赤髪でロングヘアーを振り乱した美少女が近づいて来た。

「あ〜ら、男子転校生の久留米沢 素人くん。私に何か?」

「Eさん!光栄です。お胸にかかれて!」

素人はイスに座ったままその美少女に向かって両手を広げた。

「まぁ、何んて下品なの!私には乙女(おとめ)千香(せんか)という名前があります。」

「乙女ちゃん何んて乙女チックな名前なんだ。君にピッタリだよ。」

「私を口説いてるの?上手なのね素人くん。」

「いやー、俺、元からこんな喋り方なの。女の子にはサービスしたくなるんだー。」

「へー。」

ドサッ。素人の膝の上に女の子が倒れ掛かって来た。

「すすすすみません!ごめんなさいです!メっメガネが。」

どうやらメガネが外れて素人の机の下に落ちたらしく、足元が見えづらく転けたようだ。

「いやいやいいよ。寧ろありがとう。こりゃ乙女ちゃんより上のFかな?」

「ななっ⁉︎正解してますってそうじゃなくて!」

「カップ数ばかり当てて、いやらしい男ね!」

「俺の特技、効き胸。」

素人はニヤリと笑ってピースして見せた。

「ははは、ハレンチですっ!」

素人は満遍の笑みを浮かべた。

「どじん子ちゃん可愛い。」

「はーーー。」

その女の子は顔を真っ赤にした。

「メガネでおさげでどじん子って絵に描いたようだね。」

「この男の口車には乗せられない方がいいわよ。」

「この男ではなくて久留米沢 素人ね。で、君は?」

「わわわ、わたしは広瀬(ひろせ)みるくですっ。」

「みるくちゃん。名前も可愛いのなー。みるくちゃんか〜。」

「ふわぁ〜。」

「ああ大丈夫!」

みるくは湯気を出して気絶してしまった。


あくるひ。

クラスのど真ん中の席で真剣な面持ちの素人。

机に向かって腕を組んで考え事をしている様子。

「何やってるのよ。真剣な顔をして。」

素人の机にはAからHまでのアルファベットが書かれたカードが並べてあった。

「何よコレ。」

すると素人はEのカードを乙女に翳した。

「これ、乙女ちゃんねー。」

「はぁ?な、なにこれ、もしかして…。」

「そ。」

そう言って目線を下げ胸を見る。

「猥褻罪で逮捕しますよ!」

「罪は犯しておるまい。ま、Eな乙女ちゃんの方が罪だよ。だって僕の目を釘付けに」

ガンッ!乙女は素人を拳骨で殴った。

「もー、それしかないの、あなたは!」

「まーまー、俺には大きな野望があってだなあ。」

「野望…?」

「みるくちゃんもちょっと…。」

素人はみるくを手招きで呼んだ。

「2人ともいいか?俺は、ハーレムを作るのだーーー‼︎どうだ?決まったか?」

一時、3人ともシーンとなった。

「ハーレム…何考えてんのよ、ムリよ。そんなの。」

「ムリじゃないだろーこんなに女の子が居るんだから。もう既にこのクラスに居るだけでもハーレムと言っていいぐらいだ。」

「勝手にやったらいいわ。」

素人はスッと自分の席に帰りかけた乙女を引き止めた。

「乙女ちゃ〜ん、そう言わずに。君が居ないと始まらないんだよ。」

「彼女でも嫌だけど、沢山の中の1人なんて目下お断りよ。当然じゃない。」

「みるくちゃんもダメ?」

「わわ、わたしは…。」

「嫌なら嫌ってちゃんと言った方がいいわよ。流されちゃダメ!」

「うん…。」

「俺、久留米沢素人の野望は女の子をAからHまでの全て集めることっ!」

「それって…。」

「言わずもがなカップのことねっ!」

「バカ。」

この度は読んで頂き誠にありがとうございました!

数年前に投稿していた作品ですが、いちから書いてその続きも書いてゆく所存です。サグラダファミリアの様に完成はいつか分かりませんが発展途上という事で、長い目でお付き合いくださると嬉しいです☆

よろしくお願いします(★★)

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