第四話 極道の少女達
遅れて、すみません。下手ですみません。
咲との運命の再会から一日経った次の日の朝。
眠りから覚めた、慶太の腕には咲と舞が頭をのっけて眠っていた。
「っ......。」
慶太目の前で無防備に眠っている少女達を見ながらも必死に理性を保とうと奮闘していた。
「んん、大きくてこれ以上むりだよー。」
咲が寝言を言う。
「あっ、そこそこ、そこだよー。」
舞も寝言を言う。
「やめてくれーー。」
慶太はたまらず叫んだ。
「「え」」
咲と舞は同時に目を覚ます。
「咲ネエ、舞ちゃん。何で僕の布団に入っちゃってんのさー。」
「「だって一緒に寝たかったんだもん。」」
見事に声がかぶり咲と舞は互いの存在に初めて気づいた。
「なんで、舞がここにいるのかしら。」
「お姉ちゃんこそ、なに私の、ケイちゃんに手を出そうとしてんの。」
極道娘二人は底しれぬ殺気を出しながら威嚇し合っている。
怖い
慶太はそう思いながら、昨日のことを思い出す。
あの後、乱入してきた舞を見て、おっさんが
「舞も慶太と結婚したいのかね?」
とたずねると、
「うん!!」
と年のわりにでかい胸を張って答えてしまったもんだから、娘に甘すぎるおっさんは、
「よし、だったら舞も嫁になれ。」
と言った。
「ちょっと、待っ」
慶太が言おうとしたら、
「もちろん、二人とも満足させてあげられるよね。」
と怖い笑顔で脅され、
「は...い。」
と慶太はうなづいてしまった。そして追い打ちをかけるごとく。
「あ、あと慶太君は今日からここに住んでね。」
と、とんでもないことを口にして。
「頑張りたまえハーレム大王」
と手を振りながら優雅に帰っていった。
ふと横を見ると咲は舞とにらみ合いをしていて
「慶太君は渡さない」
「ケイちゃんは私のもの。」
と、言い争っていた。
そして今にいたる。
と、いうわけだ。
慶太は、目の前の極道娘達に頭を抱えていた。