普通の人間、普通の感情。
正直に言うと、私は私を普通すぎる人間だと思ってる
身長も体重も成績も思考も友達も住んでる場所も
普通だと思う。
でも普通じゃないこともある
例えば
両親は普通だけどお酒を呑むと私の性格を否定してきたりするし、特技記入欄は空白、感動する歌や作品に触れても何も思わない、愛情が分からない、自分が誰なのかをちゃんと知ってるハズなのに分からなくなったりする
「国語や道徳に正解も不正解もありません、その結論に至るまでが大事なのです。」
そうですね、私もそう思います先生
「やる気があれば大抵のことはできる、だから人は頑張れるんだ」
そうですね、私もそう思います先生
「友達を大事にしなさい、一生の宝物になる」
そうですね、私もそう思います先生
「バカじゃないそんなの、ゼリーを作る時と同じだわ。」
自分は社会不適合者だと言う彼女はそう言った
「ゼリーになる前の液が子供で、調理器具や器とゼラチンが大人と考えてみて」
例えがお菓子、お菓子が好きな彼女らしいと言えば彼女らしいかな
「子供は純粋な液から始まる、大人達によって煮詰められてからゼラチンが、大人が入ってくる。」
所々の説明が足りないから自分なりの解釈を入れる、ゼラチンが入るのは、子供の心に入り込むという意味だろうか
「そしてゼラチンが溶けて混じる、それをお玉ですくわれてから容器に入れられる、容器に入れる途中で落ちた液が私みたいな社会不適合者ね」
レシピが人生、液が私達、調理器具が大人と考えると、大人はどんな時でも出てくるなぁ。
「無事に容器に入った液は冷蔵庫で冷えて固まる、こうしてゼリーという名の社会適合者ができるってこと」
冷蔵庫はおそらく就職活動のことだろう、均一に冷えることでできるゼリー、思考の統一でできる社会適合者
「国語や道徳に正解も不正解もありません、その結論に至るまでが大事なのです。」
あぁ、こうやって思考統一されてくのかな
「やる気があれば大抵のことはできる、だから人は頑張れるんだ」
やる気だけの問題じゃないのにな
「友達を大切にしなさい、一生の宝物になる」
友達なんていなくても生きていけるのにね
ずっと同じことしか言わない先生方は、ひょっとしてお人形なのかしら
彼女と話していた方がいい、先生方と話していると時間が無駄になる。
社会適合者になれれば良かった、なれていたら苦しまなかった。
普通から異常になったことで精神的苦痛が生まれる
誰から何を言われるか分からない恐怖が心に住み続ける
違うんだよママ、パパ
かけてほしい言葉はそれじゃないんだよ
ずっと昔から死にたいと思ってた、
死にたいというふわふわとしかしていない思いが体に纏わり付いていたんだ
いざ命を絶とうとするなら、直前に怖くなってやめてしまう。
なんでなんでなんでなんでなんでなんで
私は私が死にたいのか死にたくないのか分からない
もう誰か私を殺してよ