調査
職員室のドアを開け担任の先生に話しかける
あの薬村先生。少しお時間よろしいですか?
彼は保険の薬村先生。薬学の免許を持っており大人びていて女子からも人気がある。
黒縁眼鏡でおだやかな瞳は安心感すら感じ生徒から高い信用を得ている。
おや、君はたしか成宮君だね。どうしたんだい?
それに隣にいるのは、、たしか心情 叶さんだね
二人して何のようかな?
僕は今更ながら部長の苗字を知ったが先生に生徒名簿の件を伝えた。。
先生は少し考えた後、答える
生徒名簿は個人情報は入っているから生徒には見せられないんだよ
すまないね
やはり見してはもらえないか
しかし、ここで引いたら話が進まないので夢の話はせずに無灯さんの話をした
彼女がまだ部活に入っていないこと、同じ学校の人に話を聞きたいこと
先生は少し悩んだがニコリと笑顔をしながらいいよと答えてくれた。
どうやら僕の真剣な表情が彼の心を動かしてくれたらしい。
でも条件があるよ、直接みせるのはダメだけど無灯さんと同じ学校の人なら教えてあげてもいい。
僕と部長はお互いに顔を合わせておおいに喜んだ
これで調査が進む。先生には感謝しなきゃいけない
そして、先生から得た情報では無灯さんと同じ学校だった人は三人いるらしい
一人目はA組の中尾さん。二人目は同じB組の御剣君。三人目はD組の緑川さん
僕らは先生にお礼を言った後、御剣君から話を聞いてみることにした。
三年生である部長がクラスに来ると目立って相手に警戒されてしまうかもしれないので部室で待機してもらうことにした。
僕はクラスに戻ると一番後ろの窓側の席にいる御剣君に話しかける