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僕らの劇団部  作者: ナゲット
1/3

見学

 新入生の歓迎式。色んな部活動がオリエンテーションを繰り広げる。


 その時、僕はキラキラ輝くある部活動に興味が芽生えた

普段の生活では使うことのないセリフ。決して着ることはないであろう衣装。すべてが新鮮にみえた。


 僕の名前は「成田 翔」今年この宰王子学園に入学した。

1年B組みである。


 学園の紹介が先生からされた後、部活動見学の時間がやってきた


 部活何観るか決めたー?

クラスの人達がどこの部活を見学するか話合ってる中僕は真っ先に劇団部へと直行した。


 おおロミオあなたはなぜロミオなの

教室の中から声が聴こえてくる。

ドアには劇団部を大きく張り紙があったのですぐにわかった


 勢いよくドアを開けて見学に来たことを伝えた。

初めは部員らしい人は笑顔になったがすぐにその笑顔は消えた


 部長らしき女の人が僕に近づき悲しげな顔で伝える

ごめんね、見学しに来てくれたのは嬉しいのだけれど、、、


一息呑んでから続ける


 実は今月いっぱいで廃部になるの


ん??廃部?なんで???


 僕の頭には疑問だらけだった

あんなに素敵な演技をするのに廃部?部員もたくさんいたのに?


 僕は質問した

どうしてですか!こんなにたくさん人がいるのに!

なぜ廃部に!?


 部長は続けた

実はね、ここにいる人達のほとんどがOBなの

部員は私を含めて三人だけ

廃部になる前にOBの人達と新入生の歓迎会をする許可を校長がしてくれたの、、


 先輩の悲しい表情が僕の心に突き刺さる

どうしたら、どうしたら廃部にならないんですか!?


 最低でも部員は5人必要だってよ

話に割り込んできたのはイケメンで少し怖そうな男性だった

 

 叶、見学から1時間経っても来たのは1人だけだ

もう諦め方がいいのかもな


 叶おそらく先輩の名前だろう。先輩の涙を堪える姿がみえる


 そんな!5人集めればいいならあと1人じゃないですか!


イケメン先輩がいった

無理だ。この学園は必ず部活動に入らなければいけない。

この時間になっても来ないと言う事は決まってるって事だ


 たしかに、みんな始める部活は決まったかもしれない

でも諦めきれない。あんなに心が踊ったのは生まれて初めてなんだ。


 とりあえずせっかく来てくれたんだから体験してみよっか!

先輩が話を切るように提案した


 それじゃあ、まずは発声練習からしましょう!

それから、僕は部の見学時間が終わるまで演技の体験をした


 家に帰りベッドの中で思い出す

演技の楽しさ。先輩達の真剣な表情。すべてが新鮮でとても充実だった


 廃部になってほしくないな

考えてる内に夢の中へと入っていく


 はいはーい翔くぅ〜ん

どうやら劇団部に入るつもりらしいねぇ〜


 そう言って目の前に現れたのはウサギのようなピエロだった

赤と黒のチェック柄の床と壁が当たり一面に広がっており不気味だ。


 んっんー!ん!

僕が口を開こうとするとなぜか話す事ができない

口元だけがすっぱりと空いてるかのように感覚が一切ない


 ピエロは続けた

喋れなくてビックリしてるでしょお〜

私は君の夢の中に入り主導権を握ってるからねぇ〜


 こいつは一体何を言ってるんだ?これは夢だよな?

それにしては、妙にリアルで意識もハッキリしてる


 君の運命は劇団部によって動く

さぁ、あと1人の部員をみつけるのです


 僕の脳裏に映像が浮かぶ

同じクラスのたしか「無灯さん」自己紹介の時、声が小さかった子だ。物静で昼休みには本を読んでた印象がある


 彼女が5人目の部員です。

彼女は表面上では静かそうにみえますが、心の奥の情熱は誰よりも強いです。

しかし、ある事を理由に心を閉ざしています。

その心の扉を開くのはあなたの役目です

さぁお行きなさい


 そして目が覚めた

意識がハッキリしてた事、夢の内容が思い出せる事

そして何よりクラスの無灯さんの名前が出てきた事


 あんなにリアルな夢は初めてだ

でも、夢では片付けれない気がした


 とりあえず、今日は無灯さんに話しかけてみるか

そして僕は学園へと向かった。





 

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