出会いの必然性
また1ヶ月空いてしまいました(´•̥ ω •̥` *)
もう少し頑張らないとです
朝起きてすぐ、私は先生に頭を下げた。
「先生ごめんなさい」
「なんの事だ?」
先生は不機嫌そうに聞き返してきた。
「えっと、私が勝手に嫁になる事了承しちゃったせいで、先生が当主になる事が決まってしまって…私そこまで頭が回らなくて」
私が答えると、先生は大きくため息をついた。
「回避できるに越した事はないが…ここに来るにあたってある程度の予想はしていた。想定していなかった訳ではない。ただ、君まで巻き込んでしまったのが、不本意ではあるがな」
それで不機嫌だったんだ…でも
「大丈夫ですよ。私は自分で決めたんです。それに…私も先生の一族の端くれに在籍していた事がわかって、ようやく自分のルーツが拓けたと言うか、嬉しいが勝ってます」
私の言葉に「そうか…」と答えると、先生は横を向いてしまった。
「で、儀式はうまくいったんですか?」
「当たり前だ。早速で悪いが、弥生達の時代へ行くぞ」
そうだ…昨日の先生の取り乱し様尋常で無かった。
「先生、弥生達危険なんですか?」
「俺の取り越し苦労出会って欲しいが、かなりの確率では…父親に聞いたんだろ?」
「少し。時渡りについてとかいろいろ。先生が話さないと思うからって…」
最近先生の性格がわかってきた。こういう時は正直に話した方がいい。
「だったら弥生が危険な事もわかってるな」
「はい」
「弥生達と俺たちが接触したのを把握しているはずだ。そして、一旦離れた事を知れば奴は必ず仕掛けてくる」
そうか…羽島が私たちの能力が一族のものだと知っているとすると…
「でも、鍵については知らないはずですよね…」
「鍵についてはな…だが、生き神についてはどうだ?」
「あっ…」
そうだ。未来視を持っているなら、先生達より一族の能力について詳しいも知れない。
「確かにこちらには、現生き神の静音がいる。だが生き神制度に反感を持ち、悪習を断ち切った時点で、詳しい情報は当主の頭の中の知識にしか無かった」
「情報量は向こうが上だったと言うことですか?」
先生は縦に首を振った。
情報が大切だと今まで嫌という程身に染みていたのに、ここに来てまた情報量の差で先に行かれてしまうのは悔しかった。
「早く弥生達の所に戻りたいです」
「よし、ではここから飛ぶぞ。ここなら実体ごと飛べるからな」
実体ごと…?
「先生…そんな事出来るんですか?」
先生の言葉に私は耳を疑った。
「ここはアストラル系のいろいろな素材が揃っているからな。簡単だ」
確かにここってアストラル面に対してスペシャリストの集団だった。
だったら今までもここに来てれば問題なかったのでは?と、思っていたら見透かされた。
「俺はここに来る事は回避したかったんだよ。まあ、ここまで来たらもう後戻りできないからな」
そんな言葉を残して、先生は準備に行ってしまった。私は準備が出来るまで静音さんの話を聞きたいと思っていた。
でも、静音さんも先生の準備に参加しているらしく、お母様とお茶をする事になってしまった。
「準備にどのくらい掛かるんですか?」
お茶を飲みながら私が聞くと、お母様は少し嬉しそうに話を始めた。ゆっくりと私と話がしたかったみたいだ。
「準備はほとんど終わってるのよ。あとは調整ね」
「調整?」
「ほら、ドレスとかも最後に自分のサイズに合わせるでしょ?アストラルの調整もそんな感じ。今まで正臣さんが使ってたから正嗣さんの体に合わせているのよ」
「なるほどわかりやすいです」
ドレスも人から譲り受けたら、サイズの調整をする…そんな感じなんだろう。そう考えながらお茶を見つめていたら、今度はお母様から質問が飛んできた。
「瑞樹ちゃんはどうやって正嗣さんと出会ったの?」
完全にお母様の目は興味津々の目になっていた。
出会いか…先生とあったのはアストラルの事を調べる為に先生の古本屋に通っていたからだけど。
「私が未来の世界の弥生と連絡が取れなくて悩んでる時に、声をかけてくれたんです。先生には何かが見えたんでしょうか…」
私もあの時は藁にもすがる思いだった。
「そうか〜正嗣さん瑞樹ちゃんのアストラルのブレに反応したのかもしれないわね」
「アストラルのブレ?」
アストラルにブレなんかがあるの?
「私には見えないわよ。ただ、正嗣さんは昔から何かしらがある人のアストラルはブレるってよく言っていたのよ」
ブレるか…確かにあの時は自分のアストラル体を、どうやって変えるかを考え続けていたんだ。それもたぶん大和に誘導されているのも気付かないまま。
「私…あの時先生に見つけてもらってラッキーだった気がします」
「でしょ?正嗣さんは人を放っておけない性格なのよ」
お母様がお茶目にウインクをする。こんな関係ならお母様とも上手くやって行けそうだ…と思っていると、廊下の方が俄に騒がしくなる。
「瑞樹、急げ!間に合わないかもしれん!」
「先生間に合わないって、どう言う事ですか?」
私が立ち上がると同時に先生に腕を掴まれ部屋を引っ張り出された。
「俺たちはゆっくりし過ぎたようだ。羽島に先手を取られたかもしれない」
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