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必然と偶然

定期的に投下出来てますかね…


「あ~あ、先生が私と一緒の世界の人だったらなあ…一緒にいろいろ調べてくれるのになあ」

「お前たちの世界の人間だったら、俺はとっくに死んでこの世にいないぞ」

「あっ、そうか。やっぱりこの世界でしか、先生と出会う事は出来ないんだ」

「そういうことだ。それにこんな考えの人間はお前の世界には存在しないしな。俺はこっちの世界でしか存在できないんだよ」

「じゃあ、先生と私は違う世界だからこそ、出会えたんだね」

「まったく…当たり前の事を言うな。お前がここへ来ることになったのも、瑞樹がこちらの世界に存在していればこそ、お前が自分の世界に疑問を持ち、瑞樹は瑞樹で向こうの世界に興味を持った。その結果が今なんだ。俺たちは全員必然的に出会ったんだよ」

「必然的に…」

「そうだ。と、言うかそう思っておけ。俺たちは因果関係によって必然的に出会わされた。運命だったんだよ。自分がここに存在しているのは、必然的であって偶然ではないとな。そうすれば、自分の身に何が起きようとも、乗り越える事ができるからな。」

先生はそんな事を言って笑いながら立ち上がり、ポットに近づく。

「先生、私がお茶淹れますよ」

そう言うと、頭を撫でて「頼む」と言われた。

お茶を淹れながら、私はさっきの話を続けた。

「私が今ここに存在しているのは、偶然じゃなく必然的…何が起きようとも必ず私はここに存在して、必要とされているという事?」

振り向くと、先生は私をまっすぐ見て、一度だけ大きく頷いてくれた。

「私もそう…瑞樹も先生も、睦月も大和も、今の私達は必然的に何が起きても出会っていた存在。必要不可欠な人達」

「…。」

先生は黙って私の言葉を聞いている。

「皆が私にとってなくてはならない存在だったら、皆にとっては私もなくてはならない存在。だから、命を大切にする為にも、私は自分の命を第一に考えて、慎重に行動しなくては駄目…」

「…。」

私も頑張って自分なりの答えを出そうと頑張った。

「そして、自分の命だけではなく、周りの人達の命も考えて行動、思考する」

「ようやくわかったみたいだな。連想ゲームみたいだったが、それが真実、答えだよ。お前は一人じゃない、だから自分だけで解決しようとしなくてもいい。皆が必然的に助けてくれる。だが、すぐに結果が出るとは思うな。焦るな。必然的に世界が動いていると思えば、何でも乗り越えられる」

「うん。そう思ってこれからは、焦らずに考えてから行動します」

なんだか疑問はここへ来た時と同じく疑問のままなのに、何故かやけに気持ちがすっきりしていた。

「まあ、瑞樹に言わせると運命じゃない。偶然に居合わせたから出会った。だから自分たちは特別じゃないって言うがな。どうもあいつは運命と決められるのが嫌いらしい。だから、今を変えたいと言っているだがな。ただ考え方次第なのさ。偶然も必然も全ては神のみぞ知る。と、言う事だ。だから弥生お前は必然だと思っておけ。そうすれば何でも越えられる。…さてと、答えが出た所で空いた時間どうする?夜までまだ時間があるだろう。戻るか?」

「あ…部屋に帰っても一人でいると色々考えちゃうし、今から大和のところへ戻るのも…どうしよう」

今から再び大和を呼び出すのも、さっき嘘をついて来たから気が引ける。でも、ここにいても先生のお仕事の邪魔になっちゃうし…

「やる事無いなら、石で何か作るか?」

「石?」

私が、訳が分からず首をかしげていると、先生が奥の棚から、少し大きめの箱を持ち出してきた。その箱を覗いてみると、たくさんの色とりどりの丸い石が色別に並べられ、たくさん入っていた。

「先生、先生。これ何?」

私が、先生を叩きながら聞くと、面倒な感じに答えが返ってくる。

「これはパワーストーンと呼ばれる天然石だ。貴石から半貴石までいろいろあるが、古代から人間は、石の不思議な力に頼ってきた。この石たちもそうだ。石の組み合わせによっては、今以上の力を出せるようになったり、危険なものから身を護ってくれたりする」

「へ~この石にそんな力があるんだ…」

私は一つ手に取ると、光に透かす様に覗き込んだ。

「時間があるなら、ブレスレットでも作っていけばいい」

「楽しそう!うん!これやります!私のだけじゃなく、瑞樹のも作っていい?」

「ああ、いいぞ。二人には充分すぎるほどの情報を貰ったからな。そのブレスレットを作っても釣りがくるくらいだ。それに、瑞樹にも一つ作らせようと思っていたところだ。ちょうどいいから作ってやれ」

「ありがとう先生~それで、どうやって石を選べばいいの?私石の知識なんて無いよ」

私はさっきとは違う石を一つつまみながら、先生に訊ねる。

「そうだな、それぞれの石に意味があって効果が違う。だが、基本的には直感が一番いい方法だ。ベースには水晶を入れた方がいいが、それ以外は弥生自身の直感で、今の自分自身にどの石が必要かを選ばせろ。アストラル体が必要としている石をな」

「直感…私のアストラル体が必要としている石…えっと、これとこれかな?なんとなく気になるんだけど」

私は、自分の気になった石を手にとってみる。青っぽい紫色の石と、濃い青色の石。青色が好きだという意識はなかったけれど、なぜかこの二つの石が気になった。

「『スギライト』と『ラピスラズリ』か…青系統だな。見た目は少し暗いが、悪くない。『スギライト』は魂を成長させ、人徳や発想力を高めると云われているし、『ラピスラズリ』はなによりも、強運をもたらす石だ。洞察力、精神力を向上させ、才能を開花させる。目標達成にはいい石だよ」

「こんな石にそんな力が本当に?」

「大体は石に含まれる成分に由来されるが、昔から伝承として伝えられているものだ。軽く見ない方がいいぞ。それに信じれば効果も大きくなる」

「信じる心が石に力を与えるって事?」

先生の言葉に、私は首を傾げる。本当なんだろうか…

「いや、信じる心に石が力を貸してくれると言った方がいいな」

「石が力を貸してくれるか…いいかも」

その言葉で、私は石に親しみを感じる。友達の関係みたいだ…信頼すれば力を貸してくれる。そんな気持ちを、自分自身感じたばかりだからなのだろうか。

「その二つの石を中心に水晶をバランスよく入れてブレスレットにする。水晶は万能の強運石でもあり、他の石の吸い込んだ悪い気を浄化もしてくれる」

「バランスよくかあ…どんなかなあ」

石を並べてみても、コロコロと転がってなかなかイメージがつかめない。簡単に交互に配分していくだけでは駄目だと思うし。

「そうだな、これを使え」

悩んでいると、先生が丸く溝が入った板を出してくれる。

「これって、この溝に石を置いていくの?」

「そうだ。これなら並べやすいし、イメージもしやすい。弥生も瑞樹も通常の16センチの内径で大丈夫だろう」

その溝に石を入れてみると、なるほど便利そうな板だ。

「もう、こんなのがあるなら最初に言ってくれればいいのに…」

私がつい膨れると、先生がにやりと笑う。

俺は頭の中でイメージできるからな、並べてみるなんて頭になかったんだよ。まあ、お前の頭にはイメージは難しそうだったから、出してみたんだよ。

そ、それって馬鹿って言ってない…?

そう思っていると、またも先生はニヤリと笑いそっぽを向いた。

「先生の意地悪!」

完全にむくれた私をみて、また先生が笑った。

「冗談だよ。まあ、並べてみろ。それからバランスがいいかどうか確認してやるから」

「うん…」

私はまず『スギライト』の枠を覗いてみる。よくみると、茶色のかかったものから、紫色の強いものまでいろいろある。その中から、一つ紫色の強い大きい粒を取り出して溝に置く。

なんだかたくさんは要らない気がした。大きめの粒が一つあれば充分かも…。

次に『ラピスラズリ』を覗く。こちらは普通の大きさの石を十個程取り出してみる。次は水晶…。これが以外に色々な種類がある。

「先生、水晶はどれがいいの?色々なものがあるけど…」

丸いものから、カットされたもの、平たいものから少し色の着いたものまで色々だ。大きさも大きいものから小さいものまである。

「それも好きに使えばいい。水晶も直感で選べ」

「これも?意外に大変かも…選ぶだけなのに疲れちゃうなあ」

私がつぶやくと、その言葉に先生が答えを返してきた。

「疲れるのはアストラル体を使って選び取っているという証拠だよ。それができていれば大丈夫だ」

無意識で私はアストラル体を使っているらしい。そんな自分に少し笑えて来た。私もいい感じに修行できてるって事かな?と。ふと、そこで私の目に気になるものが入り込んできた。

今回の石に関しては私の趣味で勝手に組み合わせています。

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