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逃亡

掲載日:2026/02/26

「なぜだ!? なぜ、私が、逃げなければいけない!?」

ひとしはわからなかった。

もうひとつわからないことがあった。

「そんな私がなぜ駅伝に参加してる?」


そうだった。

ひとしはなぜか、

地方の小さな小さな駅伝大会に参加していた。

そして警察はそれを把握していた。


「この大会だ!」

と、警察はひとしの居場所までは把握していたが・・

どのチーム、そしてどのコースを走るまではわからなかった。

そのうえ、大会当局に要請はできなかった。

「ひとしは被疑者に過ぎない。公表するわけにはいかない。」

「ひとしは2区とわかった。3区との中継所で待つ。」


しかし、いつまでたっても中継所には来なかった。


そのころひとしは逃げていた、山中を。

駅伝など放り出していた。

「仲間には悪いが・・」

と思いながら。

「なぜ自分が犯人と疑われなきゃいけないんだ!」

ひとしは逃げながら必死で考えていた。


「確かに死体を発見したのは私だ。」

「だが、発見しただけだ。」

通報し、その場から去った。

「去ったのがいけなかったのか?」

しかし・・

「去らなければ逮捕されていた」


「ひとしさん、こちらです!」

助けてくれる人はいた。

「ひとしさん、あなたの行動は間違っていない。

日本での第一発見者が犯人だった確率は3%。

少ない。しかし、警察は必ず疑う。

それが基本だからだ。

そしてもし逮捕され、起訴されたら、

有罪となる確率は99%以上。

それを考えれば、あの状況では逃げてあたりまえ」


逃亡して一か月。

こうなると、

もはや、

「逃亡」

は、

「仕事」

だ。


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― 新着の感想 ―
 発見しただけで犯人と疑われ、駅伝よりキツそうな走りで逃げ回り、収入なき仕事に明け暮れるとは凄まじい災難ですね。 色々と驚かされるお話でした。
こういう運命には遭遇したくないですね(-_-;)
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