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【無能力転生】主人公に間違えられ”物語”に冤罪投獄されたが絶対やり返す!  作者: らいすクリーム
第1章【冤罪牢獄・プロット破壊編】~物語の強制力を拒絶し、俺は一歩も動かずに勝利する~

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第21話【王の招聘】「国王をここに呼べばいい」――段取りを無視したセブンの最短解と、最強の騎士の絶句

【前回までのあらすじ】

影は“存在を消された元人間”であり、無実のまま消されればセブンも同じ運命だと示唆したことで、セブンは影=前任の主人公という仮説に辿り着く。

そこへ重傷のガルド隊長が帰還し、王妃直筆の証言と“影の痕跡”という二つの証拠を持ち込み、セブンの無実はほぼ確定する。

しかしどちらも決定打にはならず、隊長は「王宮の奥でさらに大きな何かが動いている」と警告し、セブンは“解放と復職”を最優先に物語の誘導をかわし続ける決意を固めた。


「…セブン。お前の言う通りだ。本来なら、今すぐにでも解放されるべきだ。」


 その声には、これから告げる“重い事実”への覚悟が滲んでいた。


「だが、国王の命令が出ていない。

 証拠は揃っている。王妃殿下もお前の無実を証言している。それでも“解放の命令”がまだ下りていない。」


 ガルド隊長は鉄扉に手を置き、小窓を真っ直ぐ見つめる。


「セブン。国王はお前の無実を信じている。だが、お前を解放すると困る者がいる。」


「ヴァルステイン卿だ。」


 その言葉は、牢獄の空気を一瞬で張り詰めさせた。


「あいつは今、王妃殿下の周囲で動いている。そして“お前の事件”を、自分の都合のいい形に利用しようとしている。」


 ガルド隊長が続ける。


「セブン。お前を解放するには、証拠だけでは足りない。ヴァルステイン卿の妨害を突破しなければならない。だからこそ、解放の前に話しておく必要があった。」


 ガルド隊長は希望を示す。


「だが安心しろ。王妃殿下も動いている。ライエルとエリシアも裏で奔走している。証拠は、もう揃っている。お前は必ず解放される。ただ“その瞬間”が危険なんだ。」


 無実だ。証拠もある。解放は確実だ。

 だがその“瞬間”にヴァルステイン卿が何かを仕掛けてくる。

 ガルド隊長はそれを警告しに来た。


 しかしながら…、ここを出てからでも王宮の問題はどうとでもできる。

 まずは無実の者を解放するべきだ。


「ヴァルステイン卿が何かを仕掛けるという所まではわかっているんですね…

 そこまでわかっているなら、何とかなりませんか。隊長……お願いします。」


 ガルド隊長は、あなたの必死の訴えを聞いた瞬間

 まるで胸の奥を掴まれたように、ほんの一瞬だけ目を伏せた。


「…セブン。俺だって、お前を今すぐここから出したい。」


 その声は本気だった。

 部下を守れなかった悔しさが滲んでいる。


「だが“ヴァルステイン卿が仕掛ける”と分かっていても、直接手を出せない理由がある。」


 ガルド隊長は鉄扉に手を置き、あなたの目を真っ直ぐに見た。


「あいつは今、王宮内で異様なほどの権力を持っている。国王の信頼も厚い。

 そして…表に出ない“裏の力”も使っている。証拠を持っている俺が動けば、あいつは必ず俺を消しに来る。」


 ガルド隊長が消される?


「お前を解放する前に俺が消されたら、証拠は闇に葬られ、お前は二度とここから出られなくなる。」


 ガルド隊長は、あなたの言葉を否定したいのにできない、そんな苦しい表情をしていた。

 だが、諦めてはいない。


「だがな、セブン。何とかならないわけじゃない。

 王妃殿下が動いている。 ライエルもエリシアも動いている。 そして…国王も、何かを察している。」


 ガルド隊長は声を低くし、続ける。


「お前を解放するための段取りは、すでに動き出している。」


 そして、ガルド隊長は告げる。


「セブン。お前が牢から出るその瞬間、ヴァルステイン卿は必ず動く。

 だからこそ、お前には覚悟が必要だ。解放は確実だ。だが、そこで終わりじゃない。」


 ガルド隊長の結論。


「俺が何とかする。だが、お前も“無事に出るための準備”をしておけ。

 自由はすぐそこだ。だが、その先に戦いがある。」


 ガルド隊長は部下を見捨てていない。むしろ命がけで守ろうとしている。

 だが解放される瞬間こそ、最も危険…か。


 俺はポンッと手を叩く。


「じゃあこうしましょう。」


 打開策であり解決策の提案だ。


「ガルド隊長が警護し王妃殿下と国王をここにお連れください。

 そして近衛兵ライエル、侍女エリシア、揃って国王へヴァルステイン卿の悪事を告発しましょう。


「国王が牢獄へ来るのも不自然ではありません。それだけで邪魔が入るとも思えません。

 警護が不安なら、近衛兵隊長がいるんです。増員すれば問題ないでしょう。」


 俺は晴れやかに言った。


 これでついに無実として胸を張ってここから出られる。

 近衛兵としてまた働き続けことができる。


 ガルド隊長は“完璧に見える提案”を聞いた瞬間、目を見開いた。


 その反応だけで、それがどれほど“できればよかった案”なのかが伝わってきた。


『……………………ヅズウズズズ』

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